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717回目 2021/3/1

 これを書き始めてもうすぐ二年……悪魔のささやきが聞こえてきました。


 もう書くのが面倒くさい――そうだ、コピペしよう。


 一回目

 お題『マイナーなデザイナー』

 必須要素(無茶ぶり)『一発ギャグ』

 文字数『941文字』 未完


 タイトル『成熟した気づき』


 机と睨み合って数時間、完全にデザイン案に行き詰まってしまった。


『ダルマ坊主!』


『意味がわからない!!』


 気晴らしにテレビをつけてみたら、知らない芸人が知らないギャグをして笑いを取っていた。


 一発ギャグ、というやつか? ただでさえネタの途中から見たというのに、脈絡がないからさらにわからない。


 結局チャンネルを変え、ニュース番組を流してボーッと見つめる。


「……はぁ」


 また知らず、ため息が漏れ出してしまった。


 最近、デザイン案がとんと出てこなくなってしまった。


 幾何学模様のタペストリーや、江戸切子のようなガラス細工などの、少し変わった品物のデザインを専門にしてきた。


 自分でもたまに作ってみるが、本職と比べるといまいちなので、仕事としてはデザイナーが本筋になる。


 少し前に、私が関わった品物がグッドデザイン賞とやらに選ばれてから、こうなってしまっていた。


 受賞当時は嬉しかったものだが、いつしかそれが私の中の基準になってしまって、自分のデザインを信じきれなくなってしまった。


 どれを見ても凡庸で、面白みのないものだと頭の中で思ってしまえば、もうペンは少しも動かなくなった。


 今もまた、八割がた完成したデザイン案を前に、手が止まってしまっている。


 プロとして失格だ。が、描き続けなければ生計が立たなくなる。


 もうスランプが続いて、半年になるだろうか?


 未だ光明が一筋も見えぬまま、無為に時間だけがすぎていく。


「……私はどうして、この仕事についたんだったか?」


 後ろ向きな思考に押され、気づけばそんな言葉を口にしていた。


 覚えていない……わけでもなかった。


 昔はそう、一端の画家になろうとしていたんだっけか。


 だが、芸術家なんて専業でできる時代でもない。たった一人のファンを作るのにも、膨大な労力と時間が必要だった。


 バイト三昧で暮らすのに心が折れるのは早かった。


 自分ができる範囲で、食っていけそうな仕事を何か考えたときに残ったのが、デザイナーだっただけ。


 何かの賞に選ばれるような人間じゃない。適当な理由で作った人間のものの、どこに素晴らしいと感じる要素があるのか。


「あぁ、//(時間切れ)




 二回目

 お題『あいつと償い』

 必須要素(無茶ぶり)『扇風機』

 文字数『1223文字』 未完


 タイトル『いたずら坊主の考えること』


 ぐわんぐわん、と古びた扇風機が弱い風と共に唸り声を上げる。


 そろそろ寿命なのは分かっているけど、なかなか買う機会がないから、なんてじいちゃんは言ってたっけ。


「……どうする?」


「聞くな。せっかく忘れてたのに」


 縁側で近所のタカと二人、涼しくもない扇風機に当たっているのは、単なる現実逃避だ。


 田舎の庭は眺めるのには意外と広く、動き回るには結構狭い。


 そんなことを知らなかった俺とタカは、サッカーボールのパスで遊んできたんだけど、勢い余ってじいちゃんの盆栽にシュートしてしまう。


 毎日お世話してる盆栽だと知っているから、今でも血の気が引いて立てないでいる。


 普段温厚なじいちゃんだから、怒ったら絶対怖い。父ちゃんも怒った時だけ鬼のように怖かったし。


「なぁ、せめて掃除だけでもしとこうぜ。あのまま放置すんのも悪いだろ」


「ダメだ。掃除なんてしたら、俺たちが壊したのバレるだろ?」


「まさか、この状況でバレないとでも思ってんのか、お前?」


 まるで予想外なことを言われたようなタカに、こちらの方こそ予想外だと目を向けた。


「え、お前素直に謝るのか? じいちゃんに?」


「シマのじいさんって優しいじゃん。素直に謝れば許してくれるだろ、たぶん」


「んなわけねぇだろ、バカか!? ウチの父ちゃんの血は、怒ったら鬼のように怖いんだぞ!? ナマハゲなんか目じゃないくらい怖いんだぞ!?」


「なんでナマハゲと比べてんの? ……そんな怖いのか?」


「じいちゃんは知らない。でも父ちゃんは鬼だった」


 俺の必死な説得によってか、タカも正直に謝る危険性に気づいたらしい。


 さっきまでの俺と同じく、難しい顔で唸り出した。


 俺もあぐらをかいて腕を組んでみるが、何も解決策が見つからない。


「……仕方ない、やっぱりタカのいう通り、諦めて掃除してから謝るか」


「いや、待てシマ! 俺は怒られんの嫌だぞ!!」


 え、さっきと意見が真反対じゃんか?


「じゃあどうすんだよ? もうじいちゃん帰ってきてもおかしくないぞ?」


「えーっと、えーっと……盆栽の位置を変えて数を誤魔化したらどうだ?!」


「ウチの庭の何を見てたんだ……盆栽は俺たちが割った一つだけだぞ?」


「じ、じゃあ新しく作って壊れてないように見せるとか?!」


「どうやって? 植木鉢みたいなの、ぱりーん、って割れちまったけど、似たようなの作るのか? そもそも、根っこがむき出しになっちゃってる盆栽の木はどうすんだよ?」


「……なんだよさっきから文句ばっかり!! 俺が真剣に考えてんのに、なんで嫌なことばっか言うんだよ!!」


「タカが諦めてた時、俺がもうとっくに考えて『無理だ』って思ったことばっかだし、ダメだって思うだろ」


 こっちはタカにトドメを刺されるまで、なんとか誤魔化そうとしてた側なんだ。


 じいちゃんが怖いと言われておもいつ//(時間切れ)


 というわけで、これからは時短(チート)仕様ということで『即興小説トレーニング』で書いた内容をそっくり載せることにしました。


 著作権は著者、私にあるので何か断りを入れる必要もなく好き勝手できるのがいいところですね。これで紋切り型の定型感想とはおさらばさ!


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