712回目 2021/2/24
ようやく日付と更新分がかみ合いました。
一回目のお題は『綺麗な風』。何を持って『綺麗な風』とするのかはさておき、どうやって表現するのかは微妙なお題でもある。
そもそも『風』は目に見えないもので視覚的効果の『綺麗』は適さず、かといって他の手法で『綺麗』というのも表現が普通に難しい。
なので『風』としては出すが、『綺麗』はほぼスルーする形でいこうと思った。単純に技量不足だが、そこら辺は急激に変えられないので仕方がない。
なお、必須要素(無茶ぶり)が『節分豆』だったので、単純に『節分』の豆まきを主要シチュエーションに据えることに。考えることが少なくなって助かる。
そこから適当にできあがったのが、『外が寒いので室内だけで豆まきをしているところ、暖房器具をつけっぱなしになっていたので換気をしたらめちゃくちゃ冷たい風が入ってきた』、みたいなシーンだった。
オチもクソもない場面ではあるものの、おおよそ八割はお題と無茶ぶりに対応しているのでセーフだと思いたい。
登場キャラは兄妹で会話をさせつつ、ただやっていることを描写していって『1012文字』になったところで時間切れとなった。
当然、完結はしなかったし、オチも正直見えているとはいえない状態で打ち切られた。やはり、しこりになっているのは再現ができなかった『綺麗』の部分。
できなかったことは仕方ないが、何かできたのではないか? と生産性のないことを考えてしまう。こう言うのを積み重ねて、自分で勝手に落ち込むのだから世話はない。
それでも『1000字』を越えたからよしとしよう。そんな些細なことで自分を持ち上げるくらいしか、テンションの上げ方がわからないだけだが。
あんまり納得できるようなストーリーじゃなかったことを気にしつつ、二回目の『即興小説』を書いていく。
お題は『弱い草』。ナチュラルに『草』を『雑草』と変換した時点で、ある種のコンプレックスを刺激するような内容になるんだろうな、とは思っていた。
なお、必須要素(無茶ぶり)は『聖書』と若干扱いづらい部類のアイテムではあったが、無理やりねじ込めば修正は利くくらいの誤差でしかない。
そう思ったら、すぐに手は動いていた。身から出た錆とはいえ、このごろの更新の遅れや短編のあら探しで下がった気分をぶつけるように、不満をそのまま短編にぶつける形になった。
プロットはシンプルで、『仕事にうまくいかない主人公がいろいろ転々と歩いていき、キリスト教の説法を聞いても胸に響かず、またあてどなくどこかをさまよう』、みたいな内容だ。
正直な自分自身の気持ちをキャラクターに乗せた感覚がするためか、ジメジメした内容の割にかなり書きやすい短編だったと思う。
時間がきた頃には『1237文字』と、最近ではそこそこ多めの文字数で終えることもできたし。まあ、愚痴を重ねていっただけなので完結はしていないのだけれど。
まだ私は自分の感情を小説に乗せることができる。それだけで、まだ作家としての自分が折れてはいないと思えるから不思議だ。
まともな作品を書けずに、だらだらと時間だけが過ぎていくことに焦りは当然ある。事実、そんな自分をふがいないと思うし、何度も絶望しかける。
それでも、感情や思想を創作キャラの声や行動を借りて文章にできているのだから、完全に終わってはいないのだと慰めることができる。
やや後ろ向きな自分に対する慰めは、どこまで効果があるのか。ぼろぼろの筆でも、書けなくなるまではきちんと握っておこう。
せめて、一本くらいはまともに長編を完結させてみたいし。がんばろう。
一回更新がズレると、なかなか復帰できないのでしんどいです。昨年末の悲劇再び、って感じになりましたが、今後もなるべくないように注意しときます。




