710回目 2021/2/22
最近、ちょっと寝不足気味の日が続いてます。
一回目のお題は『限りなく透明に近い電話』。ガラス製のような物を思い浮かべたが、それだけだったら何のストーリー性もないといろいろ考えてみることに。
さらに与えられた必須要素(無茶ぶり)が『頭痛』と、お題との組み合わせから妙にホラー風味を感じたのでそっちの方面でネタを構築していった。
そうして程なく浮かび上がったのが、『山中をドライブする途中でガス欠してしまい携帯も圏外の場所で、目に見えない電話ボックスを見つけた』、みたいなプロットだった。
『限りなく透明に近い』のは『電話』というより、『電話』を設置した『電話ボックス』の方にして、無茶ぶりの『頭痛』は前方にあるのに気づかず額をぶつけて生じた、という形で処理した。
ホラーのつもりで書いたが、、設定としては『○にも奇妙な物語』風の世界観かもしれない。私の中にあるホラー要素の大半は、『○にも奇妙な物語』か心霊番組くらいである。
自覚がないものの、昔はテレビっ子だったのかもしれない。バラエティが中心ながら、創作の中にもテレビの影響をちらほらと感じるのが証拠だし。
いや、まあ話の本筋からしたら完全なる与太話なので、どうでもいいことだが。
それはさておき、ホラー作品でありがちな連絡手段のない隔離された限定空間を作り出したところで時間切れとなったので、文字数は『1155文字』で完結はできなかった。
この話は状況説明のパートを長くしすぎたために、『電話ボックス』を発見する段階までしか進められなかった。中編規模のスピードだったのでは、と自分では思っている。
いつものことだが、どうにも短編にしては説明過多になってしまい時間を浪費してしまう。描写は厚くなるけれど、完結まで届かないのがもどかしいところ。
比較的書きやすかったのはよかったが、やっぱりきちんと完結させたい。『即興小説』では難しいかもしれないので、自分の過去のプロットを漁ってみようか?
書き続けてはいても完結はしていない現状にもどかしさを覚えつつ、二回目の『即興小説』を続けていく。
お題は『死にかけの王子』。ファンタジー系の作品を考えることが多い私としてはありがちなシチュエーションだが、これだけだといくつかの状況が考えられる。
ひとまずどんな状況でどんなジャンルにするかを決めようか、と思ったのが最初。そう考えると、私はストーリーの中身よりも方向性を先に決める傾向があるのかもしれない。
そして必須要素(無茶ぶり)は『この作品を自分史上ぶっちぎりの駄作にすること』だった。まさか無茶ぶりでも『駄作にすること』なんて言われるとは思っていなかったので、少し驚いた。
前にこの逆で『最高傑作にすること』なんて無茶ぶりをもらったことがあったのを思い出す。どっちもどっちで無茶ぶりなのには変わりないが、おかげでジャンルをコメディにすると決めることができた。
『駄作』=コメディ、と安易につなげるつもりはないが、コメディだと設定的に無理があったりドタバタ劇になったりしても許される、何でもありなジャンルの印象は強い。
ギャグなどが面白くなくとも、コメディ的な雰囲気を漂わせるだけで『そういうもんか』と納得やあきらめを読者に与えやすいのも、ジャンルの強みではあるだろう。
というわけで、『婚約者の実家に挨拶にいく途中で土砂崩れに遭い、お供とはぐれてしまった王子が箱入り娘のはずだった婚約者の体力バカについていけず死にかける』、みたいなプロットが浮かんできた。
これをなるべく最小限の描写で書いていき、遭難したままの状態で終わらせようとしたがちょっと時間が足りず、『1027文字』を書いたところで完結はできなかった。
やはり、短編はどれだけ状況説明や設定開示を減らすかが重要になる。それを省いてもわかるような書き方をすれば、完結に近づくし面白さも多少は担保できる。
『即興小説』における私の課題は『よけいな説明描写を省くこと』なのだろう。意識してできている時がほぼないが、課題としては明確に浮かび上がっている気がする。
短く、余分な描写を入れず、それでいて面白い短編……想像すれば吐き気がするほどの難易度だと思ってしまったが、目指すだけならタダくらいの心持ちでいよう。
暖かくなってきたのはいいんですけど、眠いのに眠れない状態があったりして地味にしんどいです。活動意欲の低下にもつながりつつあるので、何とかしたいのですが……。




