706回目 2021/2/18
謎に生活感がある短編ができました。
一回目のお題は『忘れたいクレジットカード』。字面からして『クレジットカード』を黒歴史にしたい、という気持ちが強かったので、そう思えるような過去をまず考えてみた。
そうしてぱっと出てきたのが『買い物依存症』である。あるあるだが、買い物によっとストレスを発散している内に、買い物をしていないとストレスになる状態に……みたいな泥沼な精神疾患だ。
『クレジットカード』で『忘れたい』から、すぐに連想できたのが『ブラックリスト入り』からの『自己破産』だったので、どん底に落ちてからの更正期間を描くことになった。
なお、必須要素(無茶ぶり)が『挽き肉』だったので買い物のシーンを中心にすることに。買い物依存症でよくあるブランドものではなく、食材などの生活必需品を買う場面ではあったが。
設定とかはその辺で終わり、あとはアドリブで書いていくことに。内容は聞きかじりと大学時代の勉強を思い出しながらの『買い物依存症の特徴』を羅列しただけになったのが微妙だったか。
エンタメ性というより、情報の説明みたいな感じ? 病院とかに置いてある、病気の解説マンガみたいなノリになった気がしないでもない。
ともあれ、主人公の元・買い物依存症患者の視点からモノローグで話を進め、『1063文字』書いたところで時間切れとなった。
完結はできなかったが、もう少しで締められそうな空気は感じていた。単純にもう少し時間があればできたかもしれない。
心情の変化としては、自己破産によって失ったものと得たものを比較して比べている、あんまり明るくない内容だったように思う。
あまり明るすぎても再発が心配になるテンションでしかなくなるので、微妙に暗い感じの方がちょうどいい空気感になった。
題材からしてポップにいけない内容だったので、シリアスがちょうどいい。面白いと思えるかは別にして、書きたいことを書くのもまた大事なんだなと少し思う。
自分の小説について少し思うところができつつ、二回目の『即興小説』を考えていこうと思う。
お題は『可愛い稲妻』。『稲妻』に『可愛い』ってなに? というのが第一印象。『稲妻』の形をしたゆるキャラとかグッズ販売でもするのか? となかなかこれといった案は出てこず。
なお、必須要素(無茶ぶり)が『丑三つ時』と、実際に雷が発生したら面倒くさそうな時間帯を指定された。夜に『稲妻』、ますます処理の仕方が面倒くさくなる。
が、意外と落としどころは簡単に見つかった。『そうだ、雷の神様と天候に関係する神様で飲み会をさせよう!』と。
その中で『可愛い稲妻』という、『雷』に抱かれているイメージ転換を主張し、それを酒のノリではやし立てる日本神話の神様にありそうなノリを書いてみることにしたのだ。
雷神の他は適当に選んだ太陽神と風神と水神に卓を囲んでもらい、酒の神様が作った酒でべろべろに酔っぱらわせた後で、『可愛い稲妻構想』を発表させて『967文字』。
完結はもちろんしなかったものの、短編ながらそこそこキャラクターが立った感じの描写ができた気がする。
神様のシステムは『東方プロジェクト』の設定をほぼ拝借し、『信仰』によって強さが変わる的なものを採用し、『信仰』に含まれる感情に不満を抱かせた形になる。
そうしてみると、太陽神がめちゃくちゃ優遇されてるなぁ、と短い執筆の間に思った。だいたい最高神のイメージで、人々からはあがめられるパターンが多い気がする。
それに比べて、雷は『神の怒り』みたいな畏怖のイメージが強いように思う。他にも、適当にあげただけの風神と水神も、前者は『風神雷神絵屏風』にあるように雷神とセットで災害のイメージがあるし、水神は日本だと日照りを解決したり洪水を起こしたり益と害の二面性が激しい。
ほぼほぼ私のイメージの話になってしまうが、そうなると太陽神って調子に乗るだけの下地はありそうだなぁ、なんて思ってしまった。
まあ、『可愛い稲妻』が結局どういうものだったのか書けないまま終わったのでわからずじまいだったが、機会があれば酔っていない雷神にプレゼンしてもらいたいものである。
……『即興小説』で書いた短編は一期一会なので、二度目の機会なんてほぼこないのだけれど。
特に二つ目は、コメディ路線ではあるにせよどうして飲み会のシチュエーションになったのか? お題からの連想ではありますが、その場の勢いって謎も多いです。




