703回目 2021/2/15
やりづらい必須要素が連続しました。
一回目のお題は『ありきたりな夫』。辞書的には『ありきたり』は『つまらない・陳腐な』などと言い換えられるが、『夫』につけるにはどうキャラ付けをすれば? と少し考える。
が、必須要素(無茶ぶり)に『コミティア』という難題をつけられてしまい、よけいに難易度が上がってしまった。
まず『ありきたり』とは、具体的にどこが? という部分を説明しにくいところがある。『何となくつまらない』、とフィーリングで言うことも、人間関係の中では大いにあり得るし。
それは『価値観の違い』と言い換えられるとしても、その程度がはっきり明瞭な差があるわけじゃないからこそ、『なんとなく』が理屈として通ってしまうくらい些細な違いでしかない。
そういう微妙なニュアンスを含む関係の『夫』って、どう表現すりゃええねん? と頭を痛めるのも仕方ないのではなかろうか? 自己弁護、上等である。
ただ、小さな打開策を思いついたのも、『ありきたり』とか『コミティア』とかを考えていく最中だった。
『ありきたり』と評価するのはあくまで個人の主観であって、人にはそう評価される側面とはまた別の顔を持っている。
そうした視点から、『普段は堅物にしか思えない夫がコミティアの自主制作マンガを集めていたのを掃除のさなかに知る』、みたいな奥さん目線のプロットができあがった。
自分でも『コミティア』の部分を持て余していることは承知しつつ、『1163文字』ほどを時間切れまで書ききった。完結はしなかったが、よくやれた方だと思う。
気づいたことは、やっぱりストーリーのはじめ方を『それっぽく』書けるようになった部分。前置きというか、こういう一般論あるよね? みたいな提示型の話から物語を展開していた。
私の中では、今まで読んできたラノベで割とよく見た始まり方だった気がする。今のラノベがどうなっているのかはわからないが、少なくとも私の読書体験ではそうだった。
それが身についている、というべきか。ともかく『ストーリーと間接的に関係がある余談』を差し込んで話を進めるやり方に、徐々になれてきている気がしてきた。
私としてはいきなり本編や視点主のモノローグで続くより、何となく『小説っぽい』と感じるやり方なので満足している。
短編は完結させられなかったので、そこは不満に思っておかないといけないけど。
自分の中では難しい部類のお題だったこともありあまり語れることもなく、二回目の『即興小説』に映っていくことにする。
お題は『素人の新卒』。だいたいの『新卒』って仕事に関しては『素人』と言ってもいいんじゃないか? と考えてしまう。
いわゆる『玄人の新卒』も、いるにはいるんだろうけど。バイトやその他で経験を積んでいて、『新卒』から即戦力、みたいな人も。
しかし今回書くのはそんな超人じゃなくて、少なくとも経験値という意味ではただの凡人。話をどう進めるかが、全く見えなかった。
それなのに、与えられた必須要素(無茶ぶり)が『甘栗』だった。『甘栗』ってなんだよ。私はそんなに食べないし買わないし、どう扱うアイテムかも不明なんだぞ。
内心で文句しか出てこない扱いにくさに辟易としつつ、ひとまず『新卒』の就職先から考えてみようとする。
そこで、私はよくわからない結論に達した。たいていの人が『素人』と呼ばれるような職場にぶち込めばいい、と。
そこから主人公は『勘違いと行き違いの末に外国の外国人傭兵部隊に所属することになった』、なんてぶっ飛んだ設定を背負うことになってしまった。
途中でただ必須要素を消化するためだけに空港で『甘栗』を食べさせたりしつつ、変にハイスペックな主人公がこの先をどうしようか考える、みたいなコメディ調の話を書いていく。
そうして『1063文字』ほと、時間ぎりぎりまで書き進めていって完結には至らなかった。そもそも何を伝えたいのか、よくわからない内容になったし。
一番恥ずかしいと思ったのは、外国人軍隊のイメージとしては定番の『スラングによる罵倒』だ。ともかく相手をけなす言葉のレパートリーが少ない。
直球でピー音が入るような文章になるのは、何となくわかっているのだが内容を詳しく知らないまま成長してしまったので、言い回しの癖や特徴がよくわからない。
かといって、ピー音がない本物の罵倒を聞いたところで、その内容を覚えていられるかは自信がない。自分に向けられた敵意じゃないとわかっていても、人が切れてるところなんて見たくもないし。
なので、雰囲気だけの半端な軍人式罵倒を書いていったのだが、読み直すのもはばかれるような適当さになってしまった。軍人のボキャブラリーも意外と高いのでは? なんて考えてしまう。
方言とかのたぐいになるだろう『スラング』も、勉強できる機会があれば知っておいた方が表現の幅が広がるんだろうなぁ、と思いつつ今回の反省を終えようと思う。
最近、ここに書く文章の内容を終わらせる方法がわからなくなってきている。がんばろう、でごまかしてきたがそろそろ限界が近い。
終わらせ方がわからないのも、ある種完結の数をこなせないまま過ごしてきた弊害なのかもしれない。締め方、難しい。
確か二回目の『コミティア』だったと思いますが、未だに正しい使い方がわかりません。そんなのがちらほらあるので、『即興小説』は難しいです。




