693回目 2021/2/5
今回は惜しいところまでいきましたが完結はできませんでした。
一回目のお題は『運命の食卓』。言葉の意味合いだけなら『最後の晩餐』みたいな空気を感じる。が、そこまで壮大なバックストーリーなんて作っていたら、短編に収まるはずもない。
それでも分岐点になるような『食卓』を描かないと、と思ったらなんか一気に指が動かなくなった。シンプルなことを複雑化しすぎるのは私の悪い癖だ。
なお、必須要素(無茶ぶり)は『ジーンズ』と昨日も見たようなアイテム。そろそろ『ジーンズ』に対応できるバリエーションがない。そもそもファッション系に興味がないので。
なんかいろいろやりにくい、と思いながらお題と無茶ぶりを両立させるために何かないかと考えると、なぜか『片親家庭』が浮かんだ。
そこから何とか設定をこじ開けて、『父子家庭で生活している高校生が受験か就職かで悩み、金策を考えているとテレビから家事代行業を紹介されていた』、みたいな導入部分のプロットに。
私のイメージではラブコメ的な要素を残しつつのシーンで、『1192文字』書いたところで時間切れになった。もう少しで冒頭シーンの終わりまでは書けたと思う。
読み直してみると、少し親子の会話で時間稼ぎをしていた感はある。まあ、悩むだけでなにも書かなかったら時間がもったいないのも事実だが。
それに厳密には物語が始まろうとしているところなので、短編で扱うにはやっぱり不向きなシーンというか流れなので完結できたとしても微妙か。
それとは別に、面白いかどうかは不明ながら、導入としては割といい線いったと思う。物語が始まるぞ、という空気を強めに感じられたし。
そう考えると、『即興小説』でうまくなるのは冒頭だけで終わらせ方はあんまり練習になっていないのでは? と邪推してしまう。実際その通りなんだろうが。
短編をまとめられる力……そんなのがあればマシなんだろうけどなぁ。短時間で完結させるのって、本当に難しい。
改めて完結の難しさを痛感しつつ、二回目の『即興小説』を考え直してみる。
お題は『バイオ天使』。なんかこう、マッドな研究しか頭の中に浮かんでこなかった。そういう意味では、ジャンルはSFになるのだろうか。
ただ、必須要素(無茶ぶり)の『10円玉』が地味にやっかいで、最初どう使っていいかわからなかった。キャッシュレスも進んだし、SFなら特に現金なんて描写しないだろうし。
ひとまず『バイオ天使』から処理していこうか、と考えてみたら浮かんできたのがなぜか『翼の生えた実験用マウス』だった。『バイオ天使』というより『キメラ天使』だが。
それでも悪い設定ではないな、と思って書いていったら『偶然生まれたキメラ天使マウスの実験データをとっていたが、研究者たちはマウスから観察されているのに気づかなかった』、みたいなプチホラー感を演出するプロットに。
無茶ぶりの『10円玉』はその実験に使ってみた。実際に実験動物を使う研究室でどんな実験が行われているのかわからないので、あくまで想像の雰囲気でしかないけど。
少しホラー感を出そうと手探りで描写していき、『1110文字』書いたところで時間切れとなった。こちらは一回目と違って、終わらせられそうな感触は遠かったが。
ぼんやりとしたイメージでは、ちょっとオカルトも混ざった感じで『キメラ天使』の怖さを演出しようと思っていた。ここら辺はラノベっぽさがにじみ出たのだろうか。
一般文芸に近い設定だが、やっぱり私が書くとラノベの要素が強くなるようだ。いいか悪いかは別に、それが自分のスタイルなのだろうと納得は示してみる。
ただ、あまり小難しい設定にはしない方がいいとは思った。短い時間でまとめるのなんて無理。いくらお題から浮かんだとはいえ、題材はもう少し考えないといけないか。
考えれば考えるほど、どう書くかが難しく感じてしまう。あんまり悩みすぎないよう、意識するしかないか。
どちらも終わりが見えかけたところで時間切れになったので、時間やペースの配分が甘いんでしょう。早々、できなかったことがすぐにできるようにはなりませんね。




