683回目 2021/1/26
『即興小説』を書く前に、アベマで『文豪○トレイドッグス』を視聴していました。
そのせいでしょうね、めちゃくちゃ影響受けて短編がダーティな内容になったのは。
一回目のお題は『女の借金』。私の性別が男ということもあり、どうしても『やっかいごとに巻き込まれた』要素にしか見えなかった。
それに加えて、必須要素(無茶ぶり)が『×印』だったので組み合わさったら赤サギ――つまりは『結婚詐欺』しか頭に残らなくなる。
ひとまず『結婚した女の借金の連帯保証人になってから女に逃げられた男』を主人公にしようか、と現実だったら死にたくなりそうな設定で話を考えていく。
後は細かい設定をどうするかだが……あんまり考えすぎても書く時間がなくなるので、適当に整合性をあわせていこうとアドリブで書き始めた。
そうしたら途中から一ひねりほしいな、と思うようになり『1139文字』とそこそこの文字数までいくことができた。時間切れなので、完結はまたできていない。
読み直してみると、『闇金業者が借金の取り立てにきたら、連帯保証人が闇金よりもっとやばい人間だった』、みたいな感じになった。
イメージとしては最低でも殺人犯みたいな属性を主人公につけたつもりだが、最初の設定が設定なので何となく締まらないキャラクターになったと思う。
たぶんこれ、執筆前に見たアニメのキャラが影響していると思う。どのキャラクターもシリアスとギャグが混じった作品なので、そういうのを書きたかったのかもしれない。
展開としても意外性を求めるのは元々の性分であったし、書きやすかったのは確かだ。また長編で、そういう展開を書きたいなと思う。
最近、アベマでアニメ視聴が増えたからか時間の消費がものすごく多い。インプットと割り切って考えてはいるが、そろそろアウトプットにも熱心にならないと。
一度味わった怠惰は、なかなか心から離れてくれない。頭も気力も体力も使うアウトプットより楽なので、どうしてもそっちに逃げてしまう。だめなところだ。
長編に戻りたいのに体が動こうとしないのに絶望しつつ、二回目の『即興小説』を振り返ってみる。
お題は『簡単な、と彼女は言った』。若干、方向性は違うが一回目と似たような雰囲気になりそうだとこの時点で感じていた。
そして必須要素(無茶ぶり)が前日と同じで『ピスタチオ』だったのが決定的になり、暗い雰囲気の作品になるだろうなと確信する。
なぜか『ピスタチオ』から静かなバーを連想してしまい、酒場とお題の言葉を考えたら『怪しい依頼を女から持ちかけられた』みたいなシーンが頭から消えてくれなかった。
仕方ないのでそれをそのまま書いていくと、どんどんそれっぽい設定が追加されていって収拾がつかない感じに。
一回目でもそうだったがアドリブで書き始めると設定と展開が膨らんでいき、収拾がつかなくなって『1106文字』くらい書くことになった。
もちろん完結せずに時間切れで終わっただけだが、存外短編っぽい形に描写できたので失敗ではなかったと思いたい。
制限時間を考えればもっと描写を絞ってどうなるかの青写真を描けていればなお良かっただろうが、アドリブで適当に書いたものでそんな計画性は望むべくもなく。
相変わらず完結できない状態が続くが、文字数稼ぎだけはどんどん上達してきている気がする。悪くはないが、良くもない。
このままだと、完結できない経験だけが積み重なってよけいに完結させられなくなる気がしてきた。ただでさえ長編の完結をした経験が少ないのに、塵ほどでしかなかった自信がよけいに吹き飛んでしまう。
やる気と自負が伴わないメンタルのままだと、執筆の衝動が長続きしないのは自分がよくわかっている。自信がほしいが、ほとんど身につかないのも理解させられている。
私の場合、小説のネタや文章力などよりも、メンタルの調整が非常に高い壁となってかつ面倒くさい仕様になってしまっている。
つまらないものを書いても意味がない、みたいな卑下する思いこみをそろそろ消し去りたいものだが、なかなか自分への偏見もとれなくて難しいものだ。
あと疑問に思ったのが、怪しい女と犯罪の親和性って何で高いんだろう? という偏見があることです。たいがい怪しい人間とはイコールでしょうが、今までインプットしてきた作品の影響でしょうかね?




