677回目 2021/1/20
無駄に文字数が多くなった日でした。
一回目のお題は『禁断の奈落』。シリアスに考えたら『冥界の入り口』みたいなファンタジー路線に行くんだろうが、今回はなぜか『ボットン便所の穴』を想起してしまった。
我ながら不思議だが、ぽっかり真っ暗な穴から湯気が出そうなくらい生々しい臭気が立ち上る映像が頭から離れなかった。もはや嫌がらせである。
そこへ合わせなきゃいけない必須要素(無茶ぶり)が『イケメン』だったものだから、もうコメディ路線にするしかなくなってしまった。
コメディの内容で行くのなら、下手に考えても無意味と思って思いつくまま感じるままに文章を打ってみることに。ストーリーも文章を書きながら考えていった。
そうして浮かび上がってきたのが、『今どきボットン便所しかない場所の女子トイレで、穴にはまった変態のイケメンと遭遇した』、というひどいプロットだった。
ようやくしてもくだらない内容だが、私の書いてきた『即興小説』でおそらく自己最大文字数である『1277文字』に達したのは、たぶん快挙だろう。
内容が内容だけに素直に喜べないが、それだけすらすら書けたのは事実だ。『即興小説』を始めた頃は『800文字』くらいでも書けた方だったので、これも成長といえるだろう。
久しぶりに自分が成長できた、と実感できる客観的なデータを見れた気がする。基本的に私は自己評価を下げて見てしまうので、上向きに評価が変わったところは珍しい。
とはいえ、クオリティ的にはさほど目を見張るものはなかった。結局、文字数を重ねたところで完結はさせられなかったわけだし、短編としては中途半端なのは相変わらずだ。
あわよくばコンスタントに完結させられるだけの構成力や脚本力が身についたら、と思う。自分のストーリーを思うとおりの文字数で収められたら、いろいろとやりやすくなるだろうし。
今後の展望を遠い目で見つつ、二回目の『即興小説』について考えていく。
お題は『真実の小説修行』で、私の中ではかなり苦手な部類のワードになる。『小説修行』は何回かやったことがあるが、シチュエーションがだいぶ限定されてしまうので苦手なのだ。
キャラクターをどうしても『小説を書く側』に一人はおかないといけなくなるのが原因だ。『小説修行』なんて、『書く側』じゃないとやらないのは自明の理だし。
そうすると、私のバリエーションだと文芸部的な所属が自然とついてきてしまう。学生メインの話しか書けないと、こういうところで苦労する。
また必須要素(無茶ぶり)が『街灯』だったのも、少し変わり種で行かないといけない条件になってしまった。
言わずもがな、『小説』は屋内でやるのがふつうである。執筆スタイルにもよるが、『街灯』があるような場所で書く人はかなり少数派だろう。
『小説修行』と『街灯』を両立させようと思ったらどうするか? と考えたら、『自分の生活圏にある風景を全部文章として描写してみる』、みたいな荒技しか思いつかなかった。
そうして、『描写や表現に悩みがある主人公が、愚痴をこぼしたクラスメイトにつれられて町に出かけて無茶ぶりを受けた』、みたいなプロットができあがったのだった。
会話が中心になったからか、こちらも『1107文字』と文字数が多めの短編になったものの、時間切れで終わったのでまた完結はできなかった。
文字数が進んだのが、主人公の悩みと私の悩みがリンクしていたからだろうか? なので、私としては個人的な自問自答を小説形式で書いていただけの短編といえなくもない。
それで解決するのか? というのはわからない。悩みは共有させたが、私はこの短編の主人公ではないので問題解消に至るかは運次第なのだ。
何が完璧かもわからないのに、完璧を求める姿勢はさっさと捨てたいのだけれど。本当、臆病で難儀な性格をしている。
文字数の自己新を達成できたのはうれしい反面、更新した短編がきったない内容だったのはちょっと悩みどころではあります。




