676回目 2021/1/19
人は追いつめられたら意味の分からないものでも書くんだなぁ、と思いました。
一回目のお題は『無意識の手』。そのまま『反射行動』みたいな感じで受け取ったので、ひとまず何かしらの攻撃的シーンを入れるか、と漠然と考える。
ただ、必須要素(無茶ぶり)が『英検』と私のイメージには入れにくいイベントだった。英検で攻撃? と我ながら首をひねってしまったくらいには。
最初のイメージは大事である。執筆時間が短い『即興小説』だと、違うイメージやストーリーが思いつくまでその陰は残ってしまうからだ。
今回の場合、当初のイメージが強かったのか他のストーリーのとっかかりになりそうなイメージがつかめなかった。
そのまま行くしかない、と半ば諦めながら『中学受験のために英検や漢検などを受けさせられた小学生が親からDVを受けている』、というなかなかヘヴィなシチュエーションを書くことになった。
それでも私の中で『英検』や『漢検』くらいで暴力を振るう、というのがイメージできなかったので、子どもをものっそい変人に仕立てることで何とか整合性をとったつもりになれた。
書きはじめに少し時間がかかったのもあってか、『814文字』とやや文字数としてはふるわず。内容としても、あんまり面白さは感じなかった。
ふつうに難産だったように思える。お題をファンタジーよりな設定として組み込めれば、とも思ったが今度は無茶ぶりの『英検』が邪魔をするし。
そもそも『英検』を受けたことがない、というのも難産の要因だったかもしれない。やっぱり体験したことのないものは、いつもストーリーとして組み込みづらさを感じてしまう。
茶を濁したりごまかすのも楽じゃない。それは次の挑戦でも感じることとなる。
手応えをほとんど感じられないまま、二回目の『即興小説』を書いていった。
お題は『誰かと暴走』。『暴走』の解釈でまず迷う。懲りずにファンタジー路線でいってみるか? と考えたが『誰かと』というワードでブレーキがかかる。
ファンタジーで出すような『暴走』って、ほとんど個人の活動のように思えてしまうからだ。私の偏見かもしれないが、協力して『暴走』というイメージがあんまりわいてこなかった。
しかも必須要素(無茶ぶり)が『じゃがいも』と食品だったので、よけいに『暴走』シーンを思い描けない状況になってしまう。
『暴走』をどう描くか? に軸が固まってしまった状態で、『じゃがいも』を組み込むには料理しかなくなっていた。料理であれば『誰かと』やっていてもおかしくないし。
とはいえ、二人以上での料理で『暴走』するようなことはあんまり考えられないため、仕方なくこちらも料理する側の年齢を下げて対処しようとした。
そこからできたプロットが『共働きの両親を持つ姉弟が、用意されなかった夕食を自分たちで作ろうとひたすらマッシュポテトを作る』、みたいな調理シーンだった。
ひとまず『暴走』をマッシュポテトにする『じゃがいも』の量として、姉弟の言い合いを『912文字』かけて書いた感じになった。
時間切れで終わったので内容は中途半端になったし、終わらせ方もわからなかった。最近こういうのが続いている気がする。
これも自分の引き出しが少ない証拠なのだろうか? 積極的な行動が難しくなってきた今から、新しい刺激や情報を入れるのは精神的な抵抗があるのだが、そうもいってられないか。
まあ、ごちゃごちゃ考えたところで状況が一気によくなることはないし。ぼちぼちやっていこう。思い詰めても、自分が追い込まれるだけだし。
今回は我ながら意味不明な二作ができあがったと戦慄しております。どうしてこうなった?




