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674回目 2021/1/17

 どうしてこう、自分が作った小説だけものすごく稚拙(ちせつ)に見えるのでしょうか?


 一回目のお題は『僕の嫌いな悲劇』。今ならある特定の『悲劇』を『嫌い』ともとれたが、執筆ページを開いた瞬間の私は『悲劇』全般を『嫌い』と解釈した。


 転じて、『あらゆる悲劇に立ち会った人間』を『僕』に込めてしまった。なんかこれだけで、かなり悪堕ちよりのキャラクターの下地になると思う。


 また必須要素(無茶ぶり)が『日本人使用不可』だったので、バトルとかえぐい展開を絡めやすいファンタジー世界を描きやすくなった。いいパスなのか、キラーパスなのか。


 そうして、ちょっと前に相性がよくないと自分で語った気がするファンタジー系の短編を書くことになったのだが、まあ物事の最初から書こうとする癖は抜けないようで。


 書きはじめから『僕』が遭遇した『悲劇』の回顧から始まったので、やっぱり短編向けの書き方ができないのかなぁ、と執筆後にしみじみと思ってしまう。


 もうちょっとしっかりと『悲劇』のシチュエーションとかを考えたかったが、いかんせん時間がなかったのでやっつけ仕事だった感は否めない。


 そんな内容暗めの心残りを持ちつつ、何とか形にしようと『802文字』くらいあがいて時間切れとなった。


 振り返ってみると、だいぶポエミーというか心情描写よりの書き方になっていたと思う。一人称で書いたから当然だが、かなり見方が主観よりの描写が多かった。


 面白いかどうかはわからないが、まあ暗い。『悲劇』を中心においてしまったせいもあるが、いろいろと後ろ向きな描写が多かった。


 最近はこういうのを書くとこちらの精神まで暗くなるので、気をつけてはいたのだけど。よく言えば共感力が上がって、悪く言えば心を守るガードが緩くなっている。


 ほかの刺激から影響を受けやすくなっているようで、体感的な生きづらさが少し上がったような気がする。創作物からの刺激でもそうなので、社会生活を今後まともに生きれるのか不安になってきた。


 今までもこういう杞憂(きゆう)を重ねて勝手につぶれてきた私だが、まさか年々ひどくなるとは思わなかった。被害妄想に近いか?


『即興小説』で短編の批評をするはずが、いつの間にか自己分析にすり替わっているな。ともかく、精神病には気をつけて生きていきたい。




 冗談のように見えてマジで頭に刻んでおかないと、と思う注意を画面越しに読みつつ二回目の『即興小説』を読み直してみよう。


 お題は『俺と神様』。なぜか最初に浮かんだのが『イエスとブッダがわちゃわちゃやってる日常系マンガ』だった。タイトルを忘れたし、マンガやアニメやドラマなども見ていないので内容はほとんど知らない。


 が、そんなイメージのせいか『俺と神様っぽい誰かがほのぼの話している』シーンが強く印象づけられたので、そういう路線でいってみるかと方向性は固まる。


 そんな状態で必須要素(無茶ぶり)の『宇宙人』を見てしまったら、『神様』=『宇宙人』で変換するしかないだろう。


 というわけで、主人公の『俺』にはアブダクションされてもらって、『地球についてのアンケートをぶらり宇宙人から受ける』みたいなコメディ的プロットが頭の中で成り立った。


 気軽に一人の人間の人生を左右してしまったが、それも創作の醍醐味。メモ帳の中で、『俺』さんはおもしろさのための犠牲になったのだ。南無。


 なんて、少しふざけて下がりきっていたテンションを浮上させつつ、執筆中はなんだかんだで会話を盛り上げたこともあり『1177文字』と快調に書くことができた。


 その一因として、キャラ同士の会話がかなりフランクで俗っぽかったのが大きいのだろう。上流階級が使うような仰々しい空気は、私では気軽に使えないものらしい。


 あとは、登場キャラが『俺』と『宇宙人』だけで、雰囲気が漫才っぽくなったのも書きやすかった原因だろうか。ユーモアを感じるやりとりは、書いている方も小気味よくなるし。


 暗い気持ちでないと書けないシーンはあるし、明るい気持ちでないと書けないシーンもある。私はそれをうまく使い分けることができないから、少々やっかいなのだ。


 ある程度割り切るくらいの心持ちになれたら楽だろうに……なんて常から考える。日頃からネガティブなので、せめて執筆に向かっているときくらいはポジティブになりたいものだ。


 とにもかくにも、私には文字を書くしかできそうもない。それ以外の選択肢が長続きする気がしないので、ひたすら書くことに専念できるよう訓練しなければ。


 がんばろう。生きるって、難しい。


 ある時期からずっと、稚拙(ちせつ)と感じる呪いに囚われたままなんですよね。私特有の症状なのか、創作家なら誰にでもありえることなのかはわかりませんが。


 また呪いが一時期マシになっても、またすぐにぶり返すのもやっかいです。安定して小説と向き合える気持ちになれないので、進歩がないですねぇ私は。


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