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673回目 2021/1/16

 今回は一回目と二回目でイメージのしやすさが対極でした。


 一回目のお題は『箱の中の娼婦』。あんまり直接的な意味での『娼婦』は使いたくないなぁ、と漠然とした方向性からスターとした。


 具体的な流れを考える前に必須要素(無茶ぶり)を確認すると『バラン』の文字が。これにより、なぜか『弁当』を『箱』に仕立てようという発想が浮かぶ。


 なので弁当箱の中に詰める物の中から『娼婦』のイメージに合う食べ物を考えないといけない。で、真っ先に浮かんだのが汁物、というか煮物。


 ときどき弁当の中に汁っけがあるおかずがあると、その周りに配置したおかずに味がしみこむことがある。その『染めていく』感じが『娼婦』として客をはめていくイメージに合うかなぁ、と思った。


 そうして、『バラン(草の色と形をしたしきり)の目線から弁当箱の中の悲惨さを語る』、というシリアスに見せかけたシュールコメディっぽいプロットができあがった。


 当たり前なことをいかに大げさに言うかに時間をかけつつ、『962文字』とそこそこ書けたように思える。時間切れで終わったので、完結はしなかった。


 しかし、今になって思えばなんで弁当箱で話を進めようと思ったのか? あんまり擬人化したキャラのストーリーを書くことがないので、よく思い浮かんだなと。


 まあ『娼婦』の処理に困ったから、というのが一番なのだと思うけど。さすがにR18系の話を『即興小説』に載せるわけにはいかないし、そもそも書けないし。


 そう考えると、R18を連想させるような単語ってかなり使いづらいような……関係なく書く人もいるんだろうけど、『即興小説』でやる人はさすがにいないか。


 視点としては面白い形だが、やっぱり書くのが難しいのもあって面白くはしにくい。書き慣れてないものは、やっぱり書き慣れるまで書かないと感覚はつかめないか。




 なんかあまり書けることが思いつかないまま、二回目の『即興小説』を見ていく。たまにはいいだろう、感想以上のものがない内容でも。


 お題は『紅茶と時計』。私のイメージ的な問題かただの偏見か、ぱっと浮かんだのが『お嬢様』だった。本当に何でだろう? 『紅茶』はともかく『時計』はなぜ?


 まあ携帯電話を持ち始めてから『腕時計』なんてしなくなったし、高級なファッションアイテムとしての印象が残ってしまったのだろうけど。


 今さらだが、『時計』ってだけなんだから『柱時計』とか『壁掛け時計』とかでもよかったわけだ。だったらふつうにファンタジー設定でもよかったかなぁ、と反省する。


 今回は現代設定で書いたのだが、最たる理由が必須要素(無茶ぶり)が『ロードローラー』だったからだ。さすがに『ロードローラー』をファンタジー世界で出す度胸はない。


 とはいえ、私がお題からイメージした『お嬢様』とも『ロードローラー』は相性が悪い。というか、日常シーンからして接点がほぼない。それこそ、偶然通りかかるくらいじゃないと出せないし。


 なので仕方なく、『特待生として入学したお嬢様学校で、土木系のバイトがあるのにクラスメイトからお茶会に誘われ足止めされた一般女子』、という少女マンガテンプレみたいなプロットにするしかなかった。


 女子のバイト先で『ロードローラー』が出てくるような現場にでることなんてほとんどないと思うけど、そこは創作ということで目をつむった。話が進まないし。


 しかし、なれない設定を持ち出したこともあって筆がなかなか進まず、時間切れで終わった後に確認すると『794文字』程度で終わっていた。


 ぶっちゃけ、今回の短編を書いていてお嬢様ムーブがほとんど書けずにびっくりした。それっぽい話はいくつか読んでいたはずなのに、思ったような言葉が出てこなさすぎてもはや笑うしかない。


 やっぱりインプットだけじゃどうにもできないことがある。アウトプットで小説の形にしないと、知識も文章の書き方も身につかないらしい。


 自分の力不足を感じつつ、自分なりのペースで改善していればいいかと開き直って終わろうと思う。がんばろう、いろいろと。


 くだらないイメージだとやりやすくて、お上品なイメージだとやりにくいのは完全に育ちが出ていますね。いやー、これだから貧乏人は。


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