669回目 2021/1/12
お題や必須要素をその単語のまま使わず、さらっと臭わせられたらスマートですよね。
一回目のお題は『ちっちゃな犯人』。物理的に『ちっちゃな』感じを出すなら小動物とか昆虫とかを思い浮かべたが、言葉のニュアンス的にかわいい系を求められている気がしないでもない。
最初は少しどんなのを対象にするか悩んだが、子供でいいかと適当に決めることに。『犯人』は……最近のラインナップからしておなかいっぱいだったため、悪戯レベルの事件でも起こそうとグレードを下げる。
ただ、必須要素(無茶ぶり)が微妙に扱いづらい『生理痛』だった。男の私は経験したことがなく、どう扱っていいのかわからない現象である。
一応、小説の描写に使えるかもと知識だけはちょこちょこ集めているが、保健体育的な知識であれネットに転がってる体験談であれ、感覚的にしかわからない部分なのは今も変わっていない。
恥を忍んで母親に聞いてみたこともあったが、『比較的軽い方だった』みたいに言われたのであんまり参考にならない……重かった方がよかったとはいわないけど。
症状が一律だったらこんなに悩まないですんだだろうに……人によって個人差がありすぎるから、よけいに男はわからなくなるんだよ『生理痛』……ってか『生理』。
性差からくる真面目な意味合いでの『女体の神秘』についてはさておき、『ちっちゃな犯人』との同居は難しそうだったのでキャラクターを分けることにした。
すなわち、お題に合うような子どもと必須要素に合うような女性に。関係的に話を進めやすそう、と思ったのもあって姉弟でやってみることに。
そこから適当に書いていったところ、『小学校から帰ってきた弟が冷蔵庫のプリンをとろうとしたら調子が悪そうな姉に殴られた』、みたいな日常系の話になっていった。
特に面白味があるわけでもなく、『1030文字』を適当にだらだらと書いていったら時間切れになった。自分の感覚的には、もう少し進めれば一区切りつけれそうなところまではいったと思う。
難しいのもあるんだけど、『即興小説』でド派手なアクションや厚めの心理描写とか書かなくなってきた。どちらかというとキャラの日常に近いシーンを描くことが多い。
キャラ分析の切り口としてはいいかもしれないが、あんまりほのぼの展開ばっかり書いているとバトル系の展開が書けなくなりそうで少し怖い。
私なりのラノベを目指している身としては、バトル系をちゃんと書きたい欲は残っている。あんまり日常系にかぶれないようにしないと。
地味に作風の汚染が強まっている危機感を覚えつつ、二回目の『即興小説』を考えていこう。
お題は『突然のもこもこ』。ひとまず毛がある動物でも不意打ちでだしときゃ満足するだろ、とお題を確認してすぐはざっくりとした認識でいた。
次に必須要素(無茶ぶり)を見れば『芥川賞』と微妙にふれづらい要素が。あんまり知らないんだよな、『芥川賞』。
『直木賞』も含めて一般文芸のコンクールみたいなものだし、ラノベばっか意識している私とは違う世界なんだよな、基本的に。
一般小説もそこまで読まない私にとって、同じ小説というジャンルでも縁遠いものを出せ、といわれてもなかなか出しどころがない。
なので、主人公が読んでいた本が『芥川賞』受賞作だった、みたいな小道具にしてすませることに。下手に知ったかぶって説明してしまうと大惨事になることは目に見えていたし。
そこまで考えたところで、やっぱりストーリーが思いつかなかったから流れに身を任せるまま書いてみることにした。思考をやめたとも言う。
そうして『突然のもこもこ』で『隣の家の飼い犬、飼い主つき』をクリアしたり、自然と本好きで犬嫌いみたいな設定が浮かんできたりと、『1126文字』書いて時間切れとなった。
内容は一回目と同じ、日常ほのぼの系に近いので中身がまるでない。キャラクターの動きたいだけ、はなしたいだけ描写した感じがする。
これも作者の手抜きなんだろうか。まあ、深く考えるのはやめておこう。
あんまり深く思案に潜りすぎると、なかなか現実に戻ってこれなさそうだから。
別に悪いってわけじゃないんでしょうけど、私の中では言葉そのものを直接使うのって、なんかダサいなと思ってしまいます。
直喩よりも暗喩の方が格好良く見える、みたいな? なんか別ベクトルの中二病っぽくてお恥ずかしい限りですが。




