667回目 2021/1/10
お題のせいか、本日の内容はどっちも犯罪者になってしまいました。
一回目のお題は『つらい始まり』。いきなりハードル上がりそうな指定を食らった。シリアス的な意味での『つらい』なら割と多いが、冒頭からそれをかませというのはちょっと。
少し後込みしていると、ふと視線を向けた必須要素(無茶ぶり)には『自動車保険』の文字が。自動車の運転をしなくなって久しく、『保険』が必要となくなってからは興味がなくなったものである。
ここからすぐに出てきたのは『自動車交通事故』だ。『つらい』をどうとらえるかによって、被害者か加害者かが別れてくる。
ひとまず、私の脳が最初にはじき出したのが『加害者』だったので、『事故』の過失がある方を適当に書いていこうと決める。
とはいえ、私自身が『交通事故』でいろいろ面倒になったのは一回くらいしかない。遠い昔に原付を運転中、車と接触事故を起こしたのだ。
幸い、大きなけがはなくてすんだものの、責任の段階で少し相手方からごねられた記憶がある。まあ、こっちは原付で向こうは『自動車』だったので、道路交通法では若干こちらの立場が優位ではある。
が、事故を起こした場所が問題で、病院前の歩道を走っていたのだ。もちろん、法律上は原付でエンジンをふかしながら移動していい場所じゃない。
なのでこちらも強く出られず、なんやかんやで半分ほどはこちらの責任として処理されることになったんだっけ……大けがしてたらさすがに譲歩なんてできなかっただろうけど。
話はそれたが、そのときの経験を少し引用して書いてみようと、古い記憶を掘り起こしながら適当に書いていく。
そうして、『人身事故を起こして憂鬱なドライバーが、鬱の予防で精神科に行くか行かないかで迷う』、みたいなシーンを『933文字』使って書いていた。
当然ながら時間切れで最後まで書ききれなかったが、自分の性格を反映したこともあって執筆はスムーズに進んだと思う。
面白味は皆無なので、エンタメ系の小説であるラノベとしてはダメなんだろうけど。現実よりの話でラノベ風にするのは、ちょっと私には難しい。
ファンタジー系だったら作るのが大変な反面、制約は緩くても問題にならないのでやりやすいんだけど。ファンタジーに『自動車保険』なんてないから、かなり無茶だなそれは……。
開き直ればファンタジー世界に『自動車保険』があってもいいじゃない! と考えたところで二回目の『即興小説』を振り返ろう。
お題は『昼の殺人犯』。さっき『過失運転致傷』をベースに話を書いていたので、なんでこれを引き当てるかなぁ? と一瞬悩む。
前も『殺人犯』のお題で苦労した思い出がよみがえる。なんかこう、扱いにくいワードというのはあるもので、ぱっと話が思いつかないので苦手意識がある。
なんとか別の要素はないものか、と必須要素(無茶ぶり)を見てみれば『オリーブオイル』と役に立たないアイテムを渡された。どう使えっちゅうんじゃ。
嘆いていても仕方ないので、ひとまず『殺人犯』の好物を『オリーブオイル』を使った料理ということにしておく。問題はその話題をどう出すか? だ。
私のイメージから『殺人犯』=『逃亡中』みたいな図式がわいてきたので、『現在進行形で指名手配された『殺人犯』は地道に逃げ回っている』、みたいな感じでやろうと緩く決定。
そのまま、私が思いつくままの一日を書いてみようとしたが、『1039文字』を費やして朝までしか描写できなかった。
これは間違いなく、自分が思いついた範囲を細かく書きすぎたことが原因だろう。やろうと思えばスキップできた描写はいくらでもあった。
それでも書いたのは、私自身がキャラクターをつかもうと行動を泳がせていた部分が大きいと思う。こちらが指示して動かせるより、キャラが自然と動いてくれた方が書きやすいからだ。
大筋のストーリーとは別に、キャラクターが自発的に動くときはこちらが想定していないような発言や行動をしてくれる。意外とそれが面白かったりするのだ。
まあ、『即興小説』みたいに制限時間が設定されているタイムアタックだと、あまり適さないのはわかっているんだけど。
キャラクターの自然な行動なんて、物語にとってはいわば蛇足にすぎない。そこを編集して面白くなるシーン選びをするのも、書き手の腕の見せ所なのだろう。
わき道ばかりに意識を割いた書き方では、そりゃ話もろくに進まないはずだ。そこらへん、もう少し意識して改善できたらなぁ、と思いながら今日は感想を閉じよう。
明日の自分に期待。
『即興小説』を書く合間にアベマでアニメを見てるんですけど、この日見てたのが日常系のジャンルだったので落差が激しかったです。
むしろ日常系を見ていたから、毒気のない内容になったのかもしれませんが。このインプットが、後の創作に役立ってくれるとありがたいです。




