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663回目 2021/1/6

 お題の傾向にもよりますが、自分でも意味不明だと感じるシチュエーションが浮かぶことがままあります。


 一回目のお題は『明日の信仰』。『明日』がピックアップされるなら必然、『今日』や『昨日』の『信仰』は違うことになるわけで……日毎に宗派替えする誰か? と印象が固定されてしまう。


 普通に考えたらそんな人いるわけないんだけど、『即興小説』だしいいか。と疑問もそこそこに書いてみることにする。


 なお、必須要素(無茶ぶり)が『トイレ』だったので、書いていく内に忘れてしまわないよう、初っぱな冒頭で主人公を『トイレ』にぶち込んでおいた。これで必須要素は達成完了。


 そうして、ひとまず自分が思いつくままに『毎日のように信仰対象や宗教を変える異常な家族』を、ノーマルだと思っている主人公目線から観察してみることにした。


 最初に出てきたのが禅宗で、只管打座(しかんだざ)がなかなか頭から出てこず、漢字変換に苦労した。ちなみに、只管打座(しかんだざ)はひたすら座禅を組んでりゃ救われる、って考え、だったはず。


 そこから私が知っている宗教をちらほら出しつつ、『881文字』で時間切れとなった。少し宗教関連の引き出しを探っていたら、執筆時間を削ってしまったらしい。


 それと反省点は、作中に小さな矛盾を作ったまま放置したことだろうか。冒頭の一文で『異常者の集まり』なんて呼称してみたのだが、会話相手として出した妹が比較的常識人だったので主人公の見識が誤っていたことになる。


 最初は完全に宗教観念が崩壊している両親と一緒に信仰のはしごをしている体で書こうと思ったのだが、主人公との発言も少なく両親と会話に移行してしまった。


 そのため『異常者』と書くほどの異常も個性も描写できなかった。ちろっと地のモノローグで妹も両親と併せてなんかやってる、みたいに書いたくらいか。


 こういうのはキャラが口頭で説明するより、実際に行動させたところを描写した方が説得力が増すというか、文章の無駄が割と省けるんだが。やっぱり、意識しないと難しい部分でもある。


 こういう、なんとなくでも対処法がわかっている部分は、折に触れて意識してみると改善していくだろう。そう信じて、練習を積み重ねていくしかない。




 日頃のトレーニングって大事だなぁ、としみじみ思いつつ二回目の『即興小説』を振り返ってみる。


 お題は『弱いダイエット』。自分の生活にもまさしく『弱いダイエット』を組み込んでいるので、簡単に書けるかもと思ったが甘い考えだった。


 日記形式で体験をつづるわけでもなく、エンターテイメントに寄せた小説を書くとなると、ただだらだらしたシーンばかり書いてもいられないので、当たり前なんだけど。


 しかも運が悪いことに、必須要素(無茶ぶり)が『聖書』と一回目の『信仰』から一度出してしまっているワードが飛んできた。どう使えばいいのか、少し混乱する。


 まあ、ダイエット本を『聖書(バイブル)』なんて言い方する人もいるだろうし、一概に使いにくいと断言してしまうことはなかったが。


 本編を見てみると……がっつり一回目の『信仰』関連の使い方に引っ張られていたが。イエス・キリストの名前でマリー・アントワネットが言ったとされる名言をもじってた。


 そういえば、日本人って明確に意識した宗教がそんなにないから、気軽によその宗教をネタにしてしまいがちな気がする。根っこは神道のはずだが、完璧に文化と融合してしまっていて意識する必要がないのも大きいと思うが。


 ある意味、文化的におおらかとされる日本人のいいところでもあり、無神経なところなんだろう。日本史で明確な宗教戦争って、『島原・天草の乱』くらいしか思いつかないし。ヨーロッパではいっぱいやってたはずだよな、とふと思ったりする。


 大陸で地続きの国じゃなく、島国だったからってのも大きいんだろうけど。やっぱり、生まれ育った環境が文化を作っていくんだなぁ、と世界観設定に大事っぽいことを考えてみる。


 おそろしく話題がそれた。そんなこんなで書き始めた短編では、『学生がひたすらダイエットについて雑談するシーン』を取り上げた。本当、何の意味があったのか?


 一回目と違って会話が主体だったためか、『997文字』と少し文字数は多めで終わった。まあ、完結は相変わらずできていないのだが。


 この話では、正直キャラの性別がよくわからなくなっていた。元々、キャラのセリフには実際に使う話し言葉を用いるのを好むのだが、そうなると会話がだいぶ『中性』よりになるのが難点である。


 ラノベは特に、読者に『誰がしゃべっているのか?』を一発で理解させるために、かなり特徴的なしゃべり方や語尾を作ったりする。そこらへん、実際の話し言葉は際だった性差がなくて区別に困る場合が多い。


 創作物でよく目にする『女言葉(~だわ、~よ、etc)』なんかも、発話者の性別をはっきりさせるために使われてきた――なんて記事をネットで見たことあるくらいには、日常会話の差別化って難しいのだろう。


 一応、私が書いているのはラノベ――わかりやすさ重視のエンタメ小説なんだから、そこらへんのこだわりも捨てていった方がいいのだろうか? 自分を縛りすぎると、表現が不自由になりすぎるのは身を持って知っているし。


 うーん、凝り固まった考えを柔軟に解きほぐすのも、あまり急がなくていい問題か。いずれ臨機応変にできたら、それに越したことはない。


 今は今できる精一杯をやればいい。結果や成果を気にしすぎたら、よけいにしんどくなるだけだ。


 気楽にいこう。少なくとも、私は競争や成果主義との相性は悪いのだから。


 何を書きたいのか、何で書きたいのか、どうしてこれでなければならなかったのか? と思ったり思わなかったり。


 なんか夢で見た映像を切り張りしているようにも思えるくらい、整合性がなくてわけわからんことになったりもします。


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