660回目 2021/1/3
お題や無茶ぶりのせいではありますが、また慣れないことをしました。
一回目のお題は『小説の中の子犬』。ひとまず、作中作みたいなものをピックアップしとけばいいかな、とは思った。ただ『子犬』を出すだけだと安直だったので。
また、必須要素(無茶ぶり)もおあつらえ向きに『夏目漱石』だったので、『我が輩は猫である』をもじったら早いと連想がすぐに完了する。
とはいえ、順調だったのはそこまで。何となく作中作の『子犬』を主人公にしたほぼ『我が輩は猫である』を、キャラの掛け合いで説明してみたはいいものの……終わりが全く見えてこなかった。
書いていく内に目に付いた部分をネタに引き延ばしては見たが、『853文字』で時間切れになったところからして、ちょっと書きづらい内容だったのかもしれない。
一応、作中のキャラが書いた小説を見せられているのが主人公、という形でツッコミを入れていって話を進める形なのだが、その背景がほとんど空白なままだった。
それこそ、少し前に書いた文芸部的な設定だったらあり得るシチュエーションなんだけど、年齢や職業なんかも設定しないまま、二人の人物がしゃべりあっていただけの不毛な内容にしかならなかった。
もう少し設定を詰めれば、妙な書きにくさを覚えずにいたのだろうか? 口調から何となく女性二人で書いていったのが推測できるくらいで、ほかは小説を書いた方がボケで読む方がツッコミ、くらいしかわからない。
作者である私ですらその程度の情報量しかないのだから、実際に目を通した人なんかはよけい混乱するだろう。何が面白いんだ、これは?
……まあ、すごく甘めに見積もってキャラ同士の掛け合いの練習にはなった、かな? 私的にはもう少しまともに作ってやりたかった、って反省が強いけど。
手応えを感じられないまま、二回目の『即興小説』を振り返ってみる。
お題は『昼間の少数派』と、完全に夜型人間になり下がった私にも当てはまりそうなお題で少し安心? した。書きやすそうかもしれないと思ったから。
なお、必須要素(無茶ぶり)は『メロンパン』。この時点で、夜型の人間が昼間に起きて何かをしている、というシチュエーションが大きく脳内に掲げられたのは言うまでもない。
ではどんな人物をこのシチュエーションに当てはめるのか? の段階で少々血迷ってしまう。なぜなら、私が最初に思いついてしまったのが『ハッカー』だったからだ。
先に行おう、私は機械オンチである。パソコン関連のプロとも言い換えられる『ハッカー』を書く能力なんてみじんもない。それっぽく書こうとしても、きっとぼろが出てしまう。
しかし、最初のイメージは強烈に残ってしまって、今さら修正もできなくなった。こうなったら、自分で持ってきた不利な内容で進めるしかない。
そんなこんなで『ハッカーが違法な手段でどこかしらにハッキングをかけ、何かしらのデータを抜き取るよう仕事を依頼された』、みたいなざっくりした内容で『779文字』を書き進めた。
当然ながら時間切れで未完になり、一回目と同様に手応えを感じられないまま終了してしまう。本当、ぐずぐずなまま書いてぐずぐずと終わってしまった。
面白く書けた、とはいえない。事前準備もなくやれる分野ではなかったところに、勝手につっこんでいったのは私だ。自業自得なのだ。結果を受け入れるほかあるまい。
知識不足、力不足を感じるのはいつものことだ。あまり自分の中で大きくしてしまうと、また気分が滅入ってしまう。忘れるなとは言わないが、気にするなと言い聞かせよう。
何事もため込んでしまうのが私という人間なのだから、スルーする力も磨いていかないと心が持たない。自分の心を守っていくためにも、気にかけすぎない努力を求めていこう。
そもそも機械オンチなのにハッカーを即興で書こうとしたことが間違いでしたね。取材をした後でも書ける題材かわからないのに……。




