659回目 2021/1/2
正月だから、と年越しに続いてお酒を飲んでました。
一回目のお題は『俺の体』。けがやら病気やらで、何かしら異常がある状況でないと使わなさそうな言葉だな、と思ったので身体異常をまず考えてみる。
で、最初に浮かんできたのが『鋼の錬○術師』みたいな四肢の機械化……いわゆるサイボーグだった。完全に人型で機械化されたアンドロイドとは区別する程度の知識しかない。
さらに必須要素(無茶ぶり)で『複雑なストーリー』と、短編に求めるべきじゃない条件を追加されたので厳しい戦いをする羽目になった。しんどい。
とりあえずの前提条件は見えてきたので、ストーリーを見ていくことになったが、やっぱり曖昧なビジョンしか見えないので書くだけ書いてみることに。
『俺の体』って言葉から異常という要素を取り上げたので、サイボーグ以外にも何か異常を用意した方がいいのかなぁ? って方向性から思いついたのは『爆弾』というワード。
そうだ、機械化された部分に自爆装置的な物を作ってみよう。
ちょっとマッドな思いつきにより、『普通に学生生活を送っている主人公は、定期的に調整を受けないと生活がままならないサイボーグだった』、みたいな話が浮かび上がった。
上記のプロットだと爆弾要素は薄めなので、未来の私がどうにかしてくれると思っていた。どうにもならなかったけど。
なんちゃってSFになった割に、キャラクター同士の会話で『1004文字』つなげられたのは進歩ではなかろうか? 当然、完結はさせられなかったわけだが。
というか、最近ずっと嘆いているが長編の癖が全く抜けない。短編の形式にしては冗長な雑談とかを多めに用意してしまう。
頭で動かした映像をそのまま描写している感覚だから、そうなるのだろうけど。情報の取捨選択ができていない、ともとれる。そこらへんは、短編の技術だなきっと。
わかりやすく、端的にまとまっていて、それでいて一定の情報量も確保したストーリー……文章に起こせば簡単だが、実践して落とし込むのはまぁ難しいこと。
長編畑の私は、できる範囲でやってみるとしか言いようがない。
私の短編適性の低さを毎日のように再確認させられている感覚に陥りつつ、二回目の『即興小説』について考えていく。
お題は『急な絵画』。別にドリフトで移動してきた『絵画』が目の前にカットインしてくるでもなし、状況がいまいち見えないお題だった。
なお、必須要素(無茶ぶり)は『東京』。また美術館でも出す? と一瞬頭をよぎったが、自分で十分に扱えない素材でごまかしたところで微妙な内容になるだけだろう。
じゃあどうするか? といったところで思いついたのが、『絵の中の世界に飛びこんで冒険するRPG』だった。具体的なタイトルは出てこないが、そういったコンセプトのゲームは複数ある。
なので、『急な絵画』を『不思議な世界の入り口』みたいな感じにしてみようか、と構想を固めたのが最初だった。書き始めてすぐに、そのコンセプトは揺らいでいくのだが。
具体的な舞台は『東京』に近いものを出すことに。無茶ぶりがあるので、そうした方が早い。ひとまず、そこに主人公を投入してみることにした。
そしたら『夢だろう無人の東京を歩き回るだけのシーン』しか書けなかった。主人公はがんばって考察してくれたようだが、作者自身も終わりが見えていない箱庭を歩かされただけではどうにもならなかったらしい。
そのくせ、指だけは早めに動いたようで気づけば『1195文字』も書いていた。たぶん、『15分』の『即興小説』では文字数だけなら自己新なのではないだろうか?
まあ、完結できていないのだからいまいち喜べないのだけれど。もしかしたら、昨年末のたまった宿題消化ラッシュのおかげで執筆速度が微妙に上昇したのか?
代わりに短編の技術が向上した感覚をつかめればよりうれしかったのだが、世の中そんなに甘くないか。地道にこつこつと積み重ねていかないと、実感するまで能力は上がらないものだ。
とりあえず、『即興小説』の毎日執筆は復活したので、成長したと思っておこう。マイナスの補填で費やした時間と精神力は、なかなかに体に堪える物があったということか……。
普段の日に飲まなくなると、アルコール耐性が下がって酔いが回りやすくなりますね。二日とも、水をがぶ飲みして中和しましたけど。




