654回目 2020/12/28
もうちょっと……あとちょっとで、年内に間に合う、っ!!
一回目のお題は『純白の水たまり』。一目見たときから『牛乳をこぼした』シーンが浮かんだので、それを展開の中に入れることを最初に決める。
ただ、必須要素(無茶ぶり)が『TOEFL』と聞き慣れないものだったのでそこで少しとどまる。調べてみれば『TOEIC』とはまた別に、英語圏の学校に留学するための言語能力の指標として使われるテストらしい。
詳しいことは知らないが、ともかく『英語圏の学校に留学したい学生主人公が、牛乳を飲もうとして失敗する』ところまでは書こうとした。
自分でも何を言っているのかよくわからなくなっているが、『書きたいシーン先行』で始めてみるのも悪くないだろう。今までやったことのない手法なので、ちょっと新鮮でもある。
そこからは適当につじつま合わせをしていこうとして、結局『TOEFL』は規定値に達しなくて留学は無理になった、という牛乳をこぼす下地を作ってモノローグを盛っていくことに。
お題や必須要素が特殊だったのでもう少し手間取るかと思ったが、モノローグが中心で書いていったら案外すらすらとやれたので『1107文字』まで書くことができた。時間切れで完結しなかったが。
ただし、すらすら書けたのは一気に書いた分の『即興小説』から、ちょこちょこ設定や状況を拝借した面もあったからだろうが。
具体的には『両親は共働きで基本的に家にはおらず、学生主人公は寂しい思いをしている』とか、そこらへんだ。直前にそんな話を書いた気がするのは、決して気のせいではないだろう。
設定の使い回し、というほどそのまま持ってきたわけではないにせよ、やっぱりそういう設定が好きなのかもしれない。それか、単に思いつきやすい設定と言うだけかもしれないが。
この短編で何が書きたかったかは、よくわからない。けどたしか、『純白の水たまり』からどんだけ純粋なものでも汚れたら一気に黒くなる、的なことを書こうとした気がする。
最後までいけなかったので類推しかできないけど。というか、自分が書いた短編で終わりが見えないもの大杉ではなかろうか? 私の執筆はいったいどうなっているのだ?
完結にいたらない上に完結までの道筋が見えていない自分に疑問を覚えつつ、二回目の『即興小説』を進めていこう。
お題は『初めての死刑囚』。もはやなじみ深くなってきた『死刑囚』だが、本人視点だったら『死刑囚』になるのは当然『初めて』だろ、とツッコんでしまいそうになった。
とはいえ、必須要素(無茶ぶり)が『1万字以上』と完全に負けイベントが確定したので、そういう意味では変に身構えなくてよくなったのはよかった。あ、これ落としていいやつだ、と。
多少肩の荷が下りた気分で、さてどんな話を書いていこうかと思ったときに、ぱっと出てきた設定が『孤島の刑務所』だった。
マンガやアニメなど、創作に多い印象のあるとんでもないところに公共施設を建てる謎のバイタリティをこの作品にも適応し、『実験』と便利な言葉を枕詞にして無人島を舞台にしてみる。
さらに『初めて』の視点を変えて、『死刑囚』本人ではなくそれを監視する『刑務官』の側をさしてやってみることにした。
まあ、当然ながら刑務所の中で刑務官がどんな職務に就いているかわからないので、ほとんど想像だけでのファンタジー職務に就かせてしまったのだが。
こうして、『国内での殺傷人数が一番の死刑囚を、配属された数ヶ月の新人刑務官がつとめることになった』、という料理の仕方によってはコメディにいけそうなプロットで話を進めていく。
最初の雰囲気がずっとシリアスだったのに加え、『死刑囚』本人を出す前に時間がきてしまったので、『947文字』の間はほぼまじめな空気を出していた。
もちろん完結はしていないが、この話を私はどうしたかったのかよくわからない。それこそコメディにしたかったのか、ダークやシリアスにしたかったのか。
結局手が回らなかったので終わりは見えないままだが、その場のノリで空気を作ったんだろうなぁ、とは思う。『即興小説』では『ノリと勢い』が結構大事だ。それがなければ、何も書けなくなるし。
今残っている『年内までに投稿を終わらせないと!』という焦燥感からくる勢いも、どこまで続くかわからない。やるだけやってみるが、果たして間に合うかどうか……?
その年の問題はなるべく年越しに持って行きたくはないですよね。ここまで遅延していた奴が何言ってんだって話だとしても。




