652回目 2020/12/26
ほぼ連続で書いていったためか、作風が執筆した日の気分に偏っている気がします。
一回目のお題は『腐った強奪』。一瞬、BL妄想的な何かを想像してしまった自分に後悔が押し寄せてきた。創作とはいえ、『腐った』から真っ先に連想するのがそれか? と。
必須要素(無茶ぶり)が『CD』だったのも、ちょっとそっちに引っ張られた要因だったかもしれない。ほらその、『ドラマCD』的な何かで。
冗談はさておき、『強奪』はいいとして『腐った』とはどういうことかをまず考える。『強奪』は単純に違法行為にあたるので、より『腐った』感じを出したいなら精神面だろうか?
では精神的にどうなれば『腐った』感じを出せるか? と疑問を浮かべると、最初に出てきたのが思春期の不安定さみたいなものだった。
そうして書き終わったものをプロットにまとめると、『ひょんな衝動から万引きをしてしまった少女が、楽しくもないのに万引きをやめられなくなった』みたいな話になった。
描き方が少し薬物のいいわけに近い感じになった、と気づいたのは書き終わって読み直してから。十代の好奇心って、だいたいそんなものなのか? と自分で作っておいて疑問符が浮かぶ。
基本的に主人公のモノローグで文字数がかさみ、『1052文字』書いておいて時間切れになった。本当、ペース配分がわからないと困る。
私は気づけば人間のゆがみに注目することが多い。心理学を大学で習って、実際に興味もあったからかキャラの内面にクローズアップする描写を多く入れがちだ。
それをおもしろいと思う人と、テンポが悪いと思う人で分かれるだろうし、展開速度についてはまだ私にも悩みはある。
それでもこんな書き方しかできないのは、良くも悪くも自分の書きたいものがアクションや事実よりも精神的変化が中心だからなんだろう。
個人的には心理描写こそ小説の一番の強みだと思うが……『なろう』ではあまりウケがよくないだろう。そんなものを気にしていたらやってられないなんて、頭ではわかっているけど。
もっと開き直った書き手になりたいなぁ、と何度も浮かぶ考えに突き当たった短編になった。どういう感想だ?
一度に多くのまとめをやりすぎてコメントが迷子になりつつある中、二回目の『即興小説』を見直していこう。
お題は『団地妻のフォロワー』。ちょくちょく目にした『団地妻』ってワード、なかなか使いづらくてどうしようかといつも悩む。私が『団地』住まいだったら、もう少しイメージがはっきりしただろうか?
なお、必須要素(無茶ぶり)が『チューペット』だったので短編内の季節は夏に決まった。安直だと我ながら思うけれども、あまりひねりすぎても自分で処理できなくなる。
それと場所に関しては『団地妻』とかついているから『団地』周辺でやってみよう、と即決したら舞台がほぼ整った形になる。後はキャストだ。
『団地妻』と『フォロワー』が最低限必要だと思いつつ、言葉のイメージから何となくR18な雰囲気が脳から発されようとするのを止める。ぶっちゃけ、『団地妻』とかR18的コンテンツでしか目にしないし。
まともにR18を書いたこともないし、『即興小説トレーニング』で書いていい題材なのかもわからなかったので、なるべくそうした雰囲気は排除しないとと頭をひねる。
で、出てきたのはまたしてもキャラクターの人格形成系エピソード。『共働きの両親から半ばネグレクトを受けていた少年は、団地内にすむ人妻に母親の影を見て通い詰める』、みたいな感じになった。
これ、ちょっといじれば簡単にR18な展開になりそうな設定だよなぁ、と我ながらあきれてしまう。なんとか直接的描写は避けたものの、だいぶグレーな展開を書いたと自覚している。
とはいえ、そこはシリアスモードで書いただけあってちょこちょこ重い背景をにじませつつ話を進め、『940文字』までいったところで時間切れとなった。
ふたを開ければ『共依存』に近い関係を描いた形になる。『団地妻』の方にも子供ができない事情を用意したため、そんな感じに流れてしまったのだろう。
安易なエロに走る前に、私はシリアスで強引に軌道修正する癖がある気がする。エロ描写って書いたことないから難しい印象しかないし。
後学のために官能小説とかも読んだ方がいいのだろうか? なんて考える日がちょこちょこある。特有の表現が多いし、単純に語彙を増やすためにも悪いことじゃないだろうし。
まあ、自分の生活を落ち着かせられたら考えてみるか。睡眠時間とか不安定になりやすいし、健康にはもっと気をつけないと。
テンションって大事ですからね。私の場合は特に、文章にもろ表れる気がします。自分でコントロールできたら楽なんですけどねえ。




