651回目 2020/12/25
そういえば、日付だけで言えば前回はクリスマス・イヴで今回がクリスマスなんですよね。
一回目のお題は『狡猾な町』。単純にクライムアクションみたいにダーティな世界観が浮かんできたので、方向性はそっちでいこうと決める。
が、次に目に入った必須要素(無茶ぶり)の『三つ巴』が、状況をちょっとわかりにくくした。
短編と言うこともあるが、対立構造は二つでわかりやすい方がこちらとしても書きやすい。が、第三勢力を出すとなると、キャラをどう動かすのかがちょっとわからなくなる。
『三つ巴』とはすなわち『三つの正義』を描くことにつながる。描写する範囲やシーンは少なくとも、『三つの正義』を軸に話を回さないと違和感がでそうに思ってしまった。
なので、どうやって話を回そうか? に意識が向いてストーリーがおざなりになった感は否めない。プロットにすると、『犯罪が横行する町に入ってきた少女と不良の追いかけっこの後に謎の少年が登場』、みたいなところで終わってしまった。
完全に長編では起承転結の『起』で終わった形で、『905文字』使ったのは短編の尺じゃないなぁ、という感想しか出てこなかった。
あんまり手を着けないジャンルは探り探りになるため、短編のようなスピード感を出せない。『即興小説』ではほとんどそんな形になる。
かといって、私の芯にある『ラノベ感』は抜けないので不思議だ。今回の設定も、入りは少し黒いボーイミーツガールといえなくもないし。
精神年齢が大人になりきれないのも影響しているのか、大人同士でやりあうみたいなものをなかなか書けない。ラノベは作風が自由だけど、主人公の年齢がほぼ絞られるため作品の幅はせばまっている気がする。
まあ、書けない物は書けないので仕方ないんだけど。自分は自分がやりたいことをやって、個性を先鋭化させた方がおもしろさにつながると信じよう。
意外と個性って探してみれば見つかるものだ、と再確認しつつ二回目の『即興小説』を読み直していく。
お題は『消えた嘘』。一回目がややダークな世界観だったこともあり、今回のお題にも不穏さを感じ取ったことからちょっとシリアスめの話を意識する。
そのためか、必須要素(無茶ぶり)で用意されていた『えへへ』はうまく活用できなかった。ちょっと気が抜ける台詞? 笑い? みたいな表現で相性が悪そうだったのも大きい。
ともあれ、『消えた嘘』をベースに話を考えていくと、シリアスになりそうな『嘘』とそれを『消す』展開の二つを最低限用意しないといけない。
短編なのでその二つを出せたらセーフかな、と考え出したネタは『育ちをからかわれた主人公は、自分が両親の本当の子供ではないと嘘をつくも、直後に事故で死亡した両親が本当に血縁ではなかったと知らされる』というストレート目な暗い話になった。
複雑なギミックなど考えられなかったので、とにかく思いつく通りに書いてみようとしたところ『836文字』で時間切れとなった。
で、実際に書いてみたところ闇堕ちキャラの幼少期みたいな感じになった。悪役とか、ダーティな主人公にありそうな過去、みたいな。
あんまりキャラの感情に深入りするとしんどくなるが、私個人的にそうした暗くて重い話は創作としてなら嫌いじゃない。現在の行動や思想の根底にしやすいし、価値観形成に大きな影響をもたらす出来事は派手であった方がわかりやすい。
今はもうなかなか手を着けられなくなった【普通】でも、似たようなことはよくしていた。というか、誰一人として順風満帆な人生を送っていない気がしてきた。私のキャラ創作はどうなっているのか?
ポジティブな出来事だけで埋めてもいいんだろうけど、単なる楽観主義者しかできそうにないのは気のせいだろうか? 人間の人格形成って難しい……。
投稿をため込んでいたら、季節感なんてぜんぜんわからないです。特にプライベートでイベントがあったわけでもありませんしね。




