640回目 2020/12/14
今回は集中力に欠けていました。
一回目のお題は『素朴な食卓』。メインにするにはちょっとパンチが弱いシチュエーションではある。とはいえ、サブに入れるにしても状況が不明瞭すぎた。
なので必須要素(無茶ぶり)も参考にしようと思ったのに、『1000字以上1500字以内』と字数制限だけだったので参考にならなかった。微妙にしんどい文章量だし。
こうして『素朴な食卓』だけで何か書くことになったのだが、思いの外なにも浮かばない。本当、普通に誰かが食事しているシーンしか思いつかなかった。
『素朴な』、といわれれば最後にサプライズ的な何かを入れたくなるのだが、ネタが思い浮かばなければどうしようもない。意味がわかると怖い話、みたいな流れをやってみたいとよく考えるし。
しょうがないので思いつくまま『普通の食卓』を書いてみようとして、『夕飯に同じ食卓で洋食を食べる姉と和食を食べる弟』、という変なひねりが入った短編になった。
が、あんまり自分でもしっくりこないまま書き進めていったためか、かなり手が止まりながらだったので『609文字』とほとんど筆がふるわなかった。
私としては平凡なシーンを書いたつもりなので、面白味はほとんどない。会話に少しそれっぽさを入れようとしたけど、中途半端なかけあいをやるだけで終わってしまう。
そもそも、関係性が姉弟のはずなのに、かなりぎこちない会話になってしまった。読み直すと、義理の家族並みの気まずさが伝わってきてちょっと笑ってしまう。
最近、他人とまともに会話をしていないせいか、会話が下手になってきている気がしてならない。文章で打つのと実際にしゃべるのとでは違うので、下手になってもおかしくはないのかもしれないけど。
うーん、でもしゃべるのしんどくなってきたから、誰かと無理やりしゃべって話し方を思い出すのもだるいなぁ。しゃべらなくていいに越したことはないし。
集団でわいわいするよりも一人でマイペースに過ごす方が好きな私は、生粋のインドアでインキャなのだなぁと思うのだった。
自分のキャラ位置を改めて確認したところで、二回目の『即興小説』を考えていこう。
お題は『純粋なパラダイス』。『パラダイス』ってなに? みたいな哲学に突如としておそわれる。和訳したら『楽園』だけど、なにが『楽園』なのか?
イメージ的には負のストレスが一切生じない、人間の誰しもが持つ理想郷の具現化……みたいなものだが、そんな場所や状況があるなんて信じられるわけがない。
空想で思い浮かべたとしても、どうしてもリアリティに欠けるか裏側に黒い思惑がある感じになるので、『純粋なパラダイス』ってめちゃくちゃ難問だなぁ、と勝手に頭を悩ませていた。
なお、必須要素(無茶ぶり)は『○ックス』。どうにかしてR18方面から逃げ出してやろう、といろいろ変換を考えたが、結局『パラダイス』と相性がいい(?)『酒池肉林』という言葉を出すことで濁した(本来は性的なニュアンスはなかったらしい、終わった後で辞書を引いた)。
しかも、なぜかストーリーとしてたどり着いた結論は『パラダイス=温泉』ということで、『風呂が壊れた男が銭湯でのんびりしている』だけの話をつらつら書いていた。
あんまり書くことがないのはいつも通りで、またまたモノローグのみの自問自答で『698文字』書いたところ時間切れになった。
相変わらずオチがないまま進めてしまったが、もうオチは店からの授かり物だと開き直った方が楽な気がしてきた。無理に作るものじゃなく、自然と降ってくる物なのだと。
少なくとも考える時間が制限されている『即興小説』では、ストーリーの大筋を考えるだけでも一苦労なのだ。オチくらい偶然に任せても罰は当たらないだろう。
この日はほとんど文章を書いただけで、作品としてはボロボロ感がすごいものになってしまった。明日は大丈夫だろうか? ささいなことでも苦悩はつきない。
お題があまりにも抽象的すぎて、すぐにネタが浮かばなかったというのも大きいですけど。
というか『○ックス』って、伏せ字にするならもっと別の単語を使えばいいのに、と思いました。『斧』とか『六』とか『混合』とか(小ボケ)。




