639回目 2020/12/13
書く時間がどんどん変化していってます。
一回目のお題は『誰かはサラリーマン』。そりゃまあ、現代社会で生きているなら『誰かはサラリーマン』だろうよ、と冷めた考えが頭をよぎる。
ニュアンスとしては『大きな構成体の中の一部』って感じだし、社会集団の中に『サラリーマン』が存在しているという状況を描こうか、とぼんやり構想が浮かんだ。
なお、必須要素(無茶ぶり)は『火星』。一気にSFっぽい雰囲気に変化する。開き直ってテラフォーミングでもしてみるか、と惑星移住物を書いてみようと方針が固まった。
割とすぐに題材が決まったのはいいけど、私の中にあるSF知識はだいぶ浅いので、そう細かいことは書けないのは承知の上だ。やるだけやってみようの精神でいく。
プロットでは『テラフォーミングの試験運用段階でモニターとなった主人公は、火星でもサラリーマンとして働いている』、みたいな悲哀系? の内容になった。
基本的に私お得意の主人公モノローグオンリーで書いていき、『833文字』で時間切れとなった。当然、未完に終わっている。
知識は浅いが、SFは書いていると時々楽しくなってくる。今回もそんな感じで、ただただおっさんの苦労話を書いているだけだが面白かった。
たぶん、半分くらいは設定を書く感覚で執筆していたからだろう。テラフォーミングの環境や地球との関係など、それっぽいものを書いて固めていく作業が割と楽しかった。
他には、ちょっとだけ冒頭一行目のつかみを意識するようになってきて、短編の雰囲気を醸し出すのが上達してきた気がしてきた。気のせいかもしれないが。
そう考えると、『即興小説』で身についた技術も多少はあるのかな? と思うことができる。ただ自己反省だけで落ち込むだけでは、やっぱりしんどいし。
あとは会話や台詞などでわざとらしさがない設定開示ができれば、もっと読みやすくなるだろう。説明台詞っぽいのはなるべく書きたくないと思いながら、何気なく書くと違和感が残る台詞がまだまだ多い。
そこらへんも、『即興小説』で徐々に改善できていければいいな、と希望的観測は持っておこう。
小さな発見に自分を慰めつつ、二回目の『即興小説』を書いていこう。
お題は『小さな流刑地』。前にも同じお題に当たった記憶があるのだが、『流刑地』って微妙に使いづらい指定なんだよなぁ、とまず悩む。
さらに必須要素(無茶ぶり)が『谷崎潤一郎』と、あんまりなじみのない変態性が高めの作家をしているされる始末。全く知らない作家でもないのが地味にしんどい。
『谷崎潤一郎』は割と近い時期にNHKでやっていた番組で見たことがあるので、いくつかの代表作を流し読みした程度の知識はあった。これがなかったらマジでなにも書けなかっただろう。
さて、『小さな流刑地』と『谷崎潤一郎』で真っ先に連想したのは『春琴抄』だった。こう、二人だけの世界? 的なものが『流刑地』っぽいなぁ~、と。
なのでほぼほぼ設定を拝借する形で『盲目の娘の世話を主人から仰せつかった男の使用人』を下地にプロットを作った。
さすがに『谷崎潤一郎』みたいに性癖をオープンにする感じには書けないので、出会いのシーンをさらっと書く展開にしかできなかった。
こちらもほぼモノローグで話を進め、娘さんとちょっと話をした程度で時間切れになり『816文字』でフィニッシュとなった。
うーん、物語単品としては動いたばかりでなにも始まらなかった印象。完全に『春琴抄』に影響されて長編思考でやっていた気がする。
面白さも、ちょっと微妙? 下地に『谷崎潤一郎』を敷いている感じが常にあり、意識しながら書いていたのも窮屈さを覚えた原因かもしれない。
にしても、よく『谷崎潤一郎』なんて覚えていたな、と自分でも思う。興味深く視聴していた番組だったが、忘れてもおかしくないくらいの印象しか残ってなかったと思っていたので。
まあ、うん……いい経験にはなったんじゃないかな?(適当) 少なくともノルマはこなせたわけだし、無駄にはならんでしょう、うん。
日頃の不摂生がたたってますね。タイムスケジュールが月一くらいで崩してしまうのも、メンタルやモチベーションが安定しない要因なんでしょうね。
部屋よりも心がごちゃごちゃしすぎですね、私。




