630回目 2020/12/4
絶妙に書きづらいお題が連続しました。
一回目のお題は『小説家たちのパソコン』。リアルで小説を書く友人・知人がいないので、他の人がどんなパソコンを利用しているのかなんてわからない。
デスクトップのレイアウトとか、ノートPCならステッカー貼ってたりとか? 個性の出し方って、そんな程度しか思いつかないのは完全に知識・経験不足だろう。
なお、必須要素(無茶ぶり)は『脂肪吸引』。『小説家』は不摂生が基本だから『脂肪吸引』でもしてろ、という痛切な皮肉だろうか? なかなか的を射ている。
私は『脂肪吸引』みたいな外科的治療よりも、ちょこちょこ運動をして健康的にやせる方が理想だけど。最終手段は胃の切除あたり?
それはさておき、ものすごく食い合わせの悪いお題と無茶ぶりにどんな話を書けばいいのかわからず、なかなか筆が進まなかった。
何とか要素を拾っていき、苦し紛れでも思いついたのが『編集者からの無茶ぶりでリレー小説を書くことになった小説家たちが、アパートの一室に集まって顔をつきあわせて執筆する』、という闇鍋もの。
前述の通り、執筆関連で友人・知人がいない私自身はリレー小説を書いた経験はないものの、やってみたら面白そうかなぁ? とは前々から思っていた。実際にやれるかは、まぁ、わからないけど。
だいぶふわっとした設定のまま『941文字』書いていき、締め方もわからないまま時間切れで終了した。
自分が未熟なのは当然として、今回は私にとってワードが難しすぎた。やり終わった後でもまともに書ける気がしない。
適当でもなんでも、そこそこの文字数を書けたことだけでも評価したい。効果的な描写は少なかっただろうけど、書けたことに意義があるのだ。
めちゃくちゃ自分をごまかしながら、二回目の『即興小説』に移行する。
お題は『せつないボーイズ』。『せつない』は恋愛方面でしかめっきり聞かなくなったし、『ボーイズ』って最近はあんまり聞かなくなったなぁ、なんて現実逃避をしてみる。
お題の難しさとしては一回目とどっこいどっこいだ。っていうか、なんで今回のお題は『複数形』なんだ? 内省系が得意な私にとっては、ちょっとしんどい。
そして必須要素(無茶ぶり)は『血痕』。なんだ? 痴情のもつれか? 好きな人を取り合って殴り合いでもしたのか? もしくは殺傷事件?
……などと、現実逃避から戻ってこれない思考のまま、何とかネタをひねり出そうと考えを巡らせてみる。
最初のイメージが強く残った結果、『同じ女子が好きな二人の男子高校生、一人は告白を決意し一人は想いを隠して応援する』、みたいなベッタベタのプロットを書くことになった。
いわゆる王道展開の一つだが、あんまり自分で書いたことのないくらいベタなシーンであったため、考えてみると盛り上げ方や描写の仕方とかが意外と難しいとわかる。
王道が一番難しい、というのを改めて感じたかもしれない。適当に決めたプロットで感じたのは、自分でもどうかと思うが。
なお、『862文字』で時間切れとなった。こちらはぼんやりとオチは見えていたものの、男子高校生同士のやりとりが弾んでしまいストーリーが進まなかった。
筆が乗る、みたいな状態の時、私は『単純に文字数が稼げる』という時が多い。『ストーリーがサクサク進む』、という感覚は覚えなくなって久しい。
文字数だけじゃダメなんだけどなぁ、なんて思うものの、そういう調整とかは執筆後の推敲でやってくものなので、『即興小説』で求める技術じゃないだろうとも考える。
うーん、ごちゃごちゃ考える前に何か書け、ってのが正解かもしれませんね。毎度同じ結論なのも、いかに私が足踏みばかりしているか思い知らされます。
というか『ボーイズ』とか『ガールズ』みたいな単語、そう短期間でかぶるものなんですかね? まあ、連続で同じお題を出されるよりマシですけど。




