627回目 2020/12/1
今回は珍しく、一応ながら完結させることができました。
一回目のお題は『殺されたガールズ』。今なら他殺で未練を残した幽霊少女たちのだべり、みたいなのでもよかったかなー? と思う余裕がある。
が、執筆ページを開いた瞬間に重いんだか軽いんだかわからないワードをぶつけられて、そんなポップなプロットを思いつけるほど私はコメディ畑で生きていない。
しかも必須要素(無茶ぶり)が『FX』と、(辞書で調べて知った)戦闘機の略称にしろハマったらやばい投資にしろ、知識ゼロの私が扱える代物ではないときた。
お題そのもののトリッキーさもそうだが、無茶ぶりのまさしく無茶ぶり要素も足を引っ張って、柔らかい頭で構えることができなかった。
ので、最初のイメージで浮かんだ『あるFX投資のセミナー参加者という共通項がある、犯人と未成年の被害者女性たち』という刑事物チックな設定からぜんぜん抜け出せなくなってしまった。
もうこれしか書けないと思ったので、そのまま断片的な情報しか書けなかったプロットを頼りに、刑事物のノリで『取り調べ』を書いてみることにする。
が、慣れないシチュエーションにドラマで聞きかじった程度の知識しかない展開で筆が進むはずもなく、『686文字』で時間切れとなった。
全体的な評価としては前述したとおり、『慣れないことはするもんじゃない』って一言につきる。設定やプロット段階でそこから抜け出せなくなったのは、運が悪かったと思っておこう。
とはいえ、私自身がそもそも豊富なイメージやシチュエーションを持っているわけではない。狭い価値観で細々とストーリーを楽しむのが関の山な俗物では、書ける幅に限りがあるのは至極当然。
……とまあ、適当に開き直っても創作の腕が向上するわけでもないのがつらいところ。創作に限らず、人間の活動すべてにおいてくさすだけではなんにもならないのは変わらないけど。
心根から作り直さないといけないんじゃないか? と思い始めたところで二回目の『即興小説』をやっていこう。
お題は『遅い善人』。あんまり聞いたことがない言葉だが、私の第一印象では『善意はあるが行動が遅い人』だったので、それを主軸に話を進めていくことに決める。
そして必須要素(無茶ぶり)が『カレー』だったためか、『カレーうどんのはねた汁が服についた』という日常あるあるが私の意識に急浮上してきた。
そうなると、一回目と同様にそれ以外のイメージがしづらくなってしまい、この二つの要素でどうにか短編に仕上げようとする。
最近のプロットは要所を説明した文章形式ではなく、一文や要素を書き出していってそこからアドリブ気味に作っていく、みたいな方針に変わっている。
前者では設定の練り込み+プロットを書くのにも時間がかかってしまっていた。その分、書き始めから書き終わりまでのイメージはしっかりしているんだけど。
後者のプロットだと、ほとんどお題から連想したものと無茶ぶりから連想したものを用意して、おおざっぱすぎる道筋を示す程度の効果しかない。メリットは書き始めるのは早くなるくらいか。
今回も後者でやり始め、何度も失敗してきたが今回は地味にうまくいったから驚きがある。
文字数は『1017文字』とそこそこ書けた上に、すべりこみながら暫定として完結をもぎ取ったのだから上等だろう。
内容をさらっと読み返してみても、短編っぽい感じでまとめられている気もしてきた。物語のフックやダブルミーニングは弱いけど、それっぽくできただけでも正直うれしい。
偶然の産物に近い短編だが、少しだけ自信がついた。こういうのを積み重ねて、若い頃と同じように何の気兼ねもなく創作に向き合える時がまたくれば、と願ってやまない。
そろそろ足踏みもしたくなくなってきた。少しでもいいから、この場所からまた歩き出したい。
まあ、見た目だけは完結っぽい形になったので完結に設定しただけなんですけど。
明確にオチが決まっていたわけではなかったので、意外にそれっぽくまとめられてよかったです。




