619回目 2020/11/23
久しぶりに異常者系ストーリーから逃れられました。
一回目のお題は『戦艦のあの人』。『あの人』をどう定義するかが問題だが、なぜか最初に頭に浮かんだのが『砲撃手』だったので、そこらへんを中心にしてみることに。
で、必須要素(無茶ぶり)が『豚骨ラーメン』だったこともあり、シチュエーションは『哨戒中』でいいやと即決した。迷っていてもいいことないし。
すぐにイメージが浮かんできたおかげか、このごろでは珍しくプロットがそうそうに固まり、『砲門を一つ任された海兵二人が、カップめんとコーヒーをすすりながら死亡フラグについて話し合う』、というワンシーンができあがった。
あんまり劇的な変化が訪れるわけでもなく、死亡フラグを扱って危機が訪れるわけでもない、ちょっとした雑談を描写しただけの短編になる。
それでも『939文字』と文字数もそこそこ稼げたのは、キャラ二人の会話が弾んだからだろうか。明確なオチは時間内でつけられなかったので、未完結だが。
今回はものすごくスムーズに書けた気がする。物語的には弱いかもしれないけど、こう、何気ないワンシーンとか書くのが好きなのだろう。
短編という形式があまり得意でないことも、大人しい内容になりがちな要因でもある。短編における勝負の仕方がわからないからだ。
特に時間制限がかかっていると、どうしても描ける範囲は限定されてくる。どちらかといえばストーリーが書いているうちに広がっていくタイプであるため、当初のプロット範囲で押さえきれないのも難しさを感じる一端だろう。
そこまで数をこなしてないとはいえ、長編で慣らされた体はなかなか短編になれてくれない。逆に、短編になれてしまうと長編が難しくなるのだろう。
私は基本的に器用ではない。どちらかを優先すれば、どちらかが鈍って犠牲にするしかなくなる。ままならないものだ。
反省に力が入っていない状態で、二回目の『即興小説』をやっていこう。
お題は『1000の川』で、解釈の仕方が独特になりそうな内容だった。実際に『1000の川』が流れているでも、『1000の川』に共通した特徴とか意味を与えてみるとか、いろいろできそうではある。
なお、必須要素(無茶ぶり)は『しいたけ』。あんまり関係がなさそうだったけど、案外私の中ではすんなりイメージがつながってやりやすいモチーフになった。
そうしてできたプロットが、『本当は千本もある三途の川があることを知った主人公が、案内役から割り札代わりにしいたけを渡されるが、目的の川が見つからなくて蘇生した』という臨死体験ものになった。
プロットからしてコメディタッチになったこの短編は、一回目と同じくスムーズに書けたので個人的には満足している。内容があったかはさておき。
文字数は消し忘れたプロットも含めて『1002文字』。内容的には半分くらいまで書けたというところ。展開が遅くなったのは、長編の癖が出た証拠だろう。
どうも短編のスピードが性に合わないようで、なかなか合わせられない感じが拭えない。上述したが、長編くらいのスピードが私にはちょうどいいのだ。
言い訳はおいておいて、おやじギャグみたいに『1000の川』から『三途の川』が出てきて臨死体験なんてさせてみたが、意外と面白い設定になったと思う。
少しばかばかしいけど、それなりの理屈を付けてやればどんな設定でもそれなりのストーリーにはなるものだ。私は理想を高くしがちなので、大半を面白くないと思ってしまうけど。
何度も言い聞かせているように、自由度というか、向こう見ずな精神が今の私には必要だ。何せ、自分で課す枷が多すぎるし重すぎる。自分で自分をがんじがらめにして沈んでいれば世話はない。
もっとフリーダムにいきたい。自分勝手になりたい。自己中心的にやっていきたい。
他人の目を一定以上に気にしてしまう私からしたら、勝手気ままにやるくらいがちょうどいいはずだ。自分が思うほど、勝手気ままにやらないだろうから。
ハードルを捨てたい。ちょくちょく訪れる、私の悪癖を反省する機会になった……と思いたい。
個人的な意見としては、やっぱりお題の文言って大事だなと思います。犯罪を臭わせないワードってだけで、結構やりやすかったので。




