613回目 2020/11/17
今回はちょっと惜しいところまで行きました。
一回目のお題は『暑いプレゼント』。ひとまず『暑い』と聞かされれば『夏』でいくしかないだろう、と季節は早々に限定してみた。
が、必須要素(無茶ぶり)がなんだったかというと……『うんこ』だった。まさか『暑いプレゼント』を『うんこ』にするわけにもいくまい。真っ先に思いついた連想がそうだったとしても。
しかし、『プレゼント』と『うんこ』をどう混ぜ合わせずに同居させるか? が少し悩み所だった。マジで『うんこ』を『プレゼント』するわけにもいかないし……。
そこで思いついたのが、『初恋の相手の誕生日を偶然に知った男子学生が、プレゼントがてら告白しようと思い立ち、夏のトイレで何を贈るか考えすぎて熱中症でぶっ倒れる』という、割とどうしようもないプロットだった。
状況的にコメディのノリでいこうと、最後のオチまで必死に雰囲気作りをがんばった気がする。最後の落ちまでが全部、ながーいフリのような形で行きたかった。
が、ある程度書き終えて最後の文の体裁を整えるところで終了してしまった。『929文字』と文章量もそこそこいけたのに、ちょっと悔しい。
シチュエーションが完全にふざけていても、書いているこっちは割と真剣なのだ。『15分』でなんとか短編として形にしないとと必死なのだ。
そんな状態だからこそ、あと一歩のところでゴールが締め切られた時の落胆がより強くなる。もう少し手を伸ばせば届きそうなところなのがミソだ。
ほかには、相変わらずタイトルのセンスねぇな……と自分で思ったこと。内容を省みて、少しひねったものを採用しようとして失敗することが多数ある。
私は本当、『端的で印象的なキャッチコピー』を考えるのが苦手らしい。自分や自作のアピールポイントが未だにわからないから、要約もできないのだろう。
まあ、短時間ながら集中してやった作業にタイトルを付けるので、気を抜きまくっていることは否定しない。『おわったー』なんて小さくないやり遂げた感を抱えながらつけるタイトルはかなり雑になりがちなのだ。
とはいえ、言い訳ばかりしていても上達はしないもの。なんとか克服できるに越したことはないんだが、どうしたもんかねぇ?
と、悩みがつきない上に減らないことにしんどくなりつつ、二回目の『即興小説』に行ってみることに。
お題は『あきれた超能力』と、少し私向きの内容がきてほっとしている。『超能力』系はバトルものを書きたがる私にとってはホームのような設定である。『あきれた』、が気になるものの。
また、必須要素(無茶ぶり)が『いびき』だったので、ひとまず『いびき』を『超能力』に組み込んでみることにした。『あきれた』の部分を『微妙な』というニュアンスに変換すれば、それっぽくできそうだったからである。
そうして適当に作り上げたプロットが、『入眠から七時間後きっかりにおっさんみたいないびきで目を覚ます超能力者の、寝坊した朝』だった。
そろそろ、私の短編の草案が文字に起こしただけではどんな内容かわからない感じになってきている気がする。毎日の『ボー○ボ』摂取があだとなったかも……?
小さく確かな危機感を覚えつつ、世界観設定を中心に書いていって『1000文字』ジャストで時間切れとなった。残念ながら未完である。
これは単純に『世界観設定を丁寧に描写しすぎた』から時間が足りなくなった短編だった。雰囲気作りは結構うまくいっていた代わり、ストーリーのテンポが遅くなったのが痛い。
私は元々が『ストーリーのためにキャラクターを動かす』タイプの作家として小説を書き始めたこともあってか、気づくと描写の比重が設定に寄ってしまう癖があると思われる。
悪いわけではないのだろうけど、キャラクターやストーリーの進行速度を置いてけぼりにしがちなので、ラノベとしては欠点になりがちな部分だと自覚している。
短編だとさらにくどい印象になりがちなので、説明せずに自然と理解させる描写ができれば、と考えずにはいられない。
まあ、無い物ねだりしてもすぐには手に入らないものなので、地道に自分なりのやり方を見つけていくしかないんだけど。
ぼちぼちがんばろう。
これが足りない、と思って付け足そうとするより、これで十分、と割り切れるだけの勢いがまだまだ欠けているみたいですね。
油断するとすぐにいろいろ描写を盛ろうとするので、本当、短編に向いていないやり方していると自分でも思います。




