605回目 2020/11/9
なぜかわからないですが、今回は連続で完結できました。
一回目は『かたい整形』とのお題で、まず浮かんだのが失敗により表情が『かたい』、というイメージ。ひとまず、ポジティブな印象は受けなかったことを覚えておく。
次に必須要素(無茶ぶり)はというと……まさにお題の第一印象とリンクしたように『爆弾』って不穏なものが与えられた。
そのせいか、一瞬で『整形』と結びついて『整形と称した手術によって爆弾を埋め込まれた人が自爆テロを起こした』、なんて設定が生えてきた。
割と唐突感がある設定ながら、書いてみたらおもしろいかもと思いつつ『整形した人』の友人視点で書いていくことに。
文字数は『885文字』とやや少な目ながら、時間内におおよそのやりたいことを書けて見直しもできたので、完結としては上々の結果といえる。
途中から『意味が分かると怖い話』っぽい雰囲気の書き方になっていたので、なんとかラストをそれっぽくあわせようとがんばった気がする。
積極的に探しに行くわけではないけれど、ユーチューブの動画でそれっぽいのをちょこちょこ目にすることもあり、寄せてみようと思えたのかもしれない。
私が好きな『勘違い』系のジャンルと、少しかすっている要素があるので抵抗も少なかった。まあ、まともに『勘違い』系を書いたことはないんだけど。いつか書きたい。
とはいえ、本家の『意味怖』と比べて視点主の異常性はなかったので、それっぽさをにおわせただけに終わった短編と思えば中途半端だったかもしれない。
設定的にはバイオレンスっぽいけど、ホラーっぽい展開で行こうとを最初から決めていたわけではないので、そこらへんの迷いが表に出た感じはある。
『即興小説』はコンセプトがしっかりしないから、いろいろとブレることも多い。瞬時に決めた設定でどっしりと重心を構えられたら、言うことはないんだろうけど難しい。
……完結はできたんだから、細かいことはいいか。ひとまず喜んでおこう。
そこから二回目の『即興小説』に手を着けていくのだが、こちらはちょっと頭がふわふわした状態で書いたので、謎な展開になっていった。
お題は『3月の博物館』と、あまり私の守備範囲にない場所を指定された。ので、詳しく描写するのは避け、基本的にはスルーする事を最初から決めていた。
さらに、必須要素(無茶ぶり)が『イタリア』ときたため、一応ネットで有名な『博物館』を調べてみたけどうまくサーチの網に引っかからなかった。
あまり知識が広くない私でも知らないくらい有名な博物館などない、と判断して『イタリア』を舞台としてではなくエッセンスとして出してごまかすことに決定する。
こうして与えられたものをやんわりスルーする方針にして展開を考えていたからか、話の内容も捉えどころのない雰囲気になってしまった。
あらすじに起こすなら、『休日にした散歩でふらりと博物館に立ち寄り、高そうなイタリアンを食べて帰路につく時、自分の感受性の低さに気づく』、みたいな感じになる。
セリフもないモノローグだけのエッセイ? っぽい小説に『962文字』をかけ、完結はしたものの自分でも謎なものができあがっただけだった。
まるっきり自分のことでもない、創作した他人の気持ちを代弁したエッセイ的な何か……と書けば余計になにを書いたのかわからなくなる。
モノローグの内容には、私と同じどっちつかずでふらふらした気持ちをうだうだ並べているので、ある意味で私の代弁ではあるのだろう。
結局、その日の出来事を通して落ち込むだけに終わったのもまた、実に私らしい。なるべく前向きな考え方はしたいので、嬉しいわけではないけれど。
あえて作ろうと思えるネタがなかったら、自分の本音が出てきてしまった。そんな感じの短編になったのだろう。
ネタにしきれなかった、という意味では相性が悪かったお題だったのだろうけど、完結できただけマシなのであまりとやかく言うのも自分を追い込むだけかもしれない。
気楽にやろう。私の文章なんて、そこまで多くが見ていないのだから。
私の場合、変にプロットができあがると中編っぽい想定になって、むしろ短編に向かない仕様になるのかもしれません。想像ですけど。
かといって、すっごいふわふわした設定でやっても十中八九時間切れになるだけなんですけど。今回は本当に運が良かったんでしょうね。




