595回目 2020/10/30
久しぶりに当日の投稿が間に合いませんでした。
一回目のお題は『無意識の銀行』。『銀行』はいい……『無意識』とは? そもそも字面からして現実離れしている気がしてならないのだが、コレいかに?
なんか無駄に古風な言い回しをしている気がするがそれはさておき、必須要素(無茶ぶり)を確認すると『輪ゴム』だった。何に使えばいいというのか。
今回のお題もなかなかのくせ者。っつーか、こちらに小説を書かせる気があるのか問いたい。ランダム選出のワードなので、誰に文句を言える訳でもないんだけど。
焦りと現実逃避をため息に込めて吐き出した後、何とか書ける物がないか模索していく。ネックなのがやはり、『無意識』という部分だろう。
冷静に考えてみて欲しい。『銀行』へ『無意識』に行くことなどありえるのだろうか? いつから『銀行』は誘蛾灯ならぬ誘人灯のような物騒な場所になったんだ?
まさか、私が家にこもっている間に法改正でもあったのか? 日本国民はみんな、金のある場所に集まるよう刑法で示されたとでも言うのだろうか? なんて悪趣味なディストピア世界だ。
うーん、だめだ。どうしても私が妥協できるリアリティが出てこない。というわけで、『短期的な記憶喪失を発症したらしい男が自分の行動を振り返ってみる』という、長い前振りを書きながらオチを考えていくことにした。
おおかたの予想通り、『15分』以内に妙案は出ないまま主人公が記憶をたどることで時間が過ぎてしまった。それで『1078文字』書けたのだからたいしたものだろう。
にしても、本当にどういう状況なんだ『無意識な銀行』って? 私がひねり出したのは『意識を取り戻したのが輪ゴムで縛った大金を封筒に入れて銀行を出た直後』から状況をスタートさせたが、他にどんなバリエーションがあっただろう?
発想の逆転をすべきだっただろうか? 『無意識』だったのは『人間』ではなく、擬人化した『銀行』そのものだった、とか。
人間が動物や無機物に意識を閉じこめられる(または変身する)、という類の話は『なろう』でも見かける設定だ。やろうと思えば、やれないこともなかったのだろう。
しかし、私は『銀行』の気持ちなど分からないし……いや、どんな人生を送っていたら『銀行=無機物』の気持ちがわかるようになるのか、知っている人がいたら是非取材させてもらいたいくらいだが。
ともかく、それっぽくごまかすこともできなかったのは残念だった。今後に期待しよう。
というわけで、切り替えていこう。二回目はさっきよりマシなものがくると思いたい。
と、思っていた矢先に『苦し紛れの駄洒落』なんてお題が。第一印象から『オチじゃねぇか』と思ってしまったので、どんな『駄洒落』を、どういうシチュエーションで演出して導くか? に自然と思考が流れていった。
肝心の『駄洒落』のネタを何にするか、と思ったときに目にした必須要素(無茶ぶり)は『岩塩』……『顔面(岩塩)に効く味だった』、よしこれでいいや(適当)。
この時点で『料理物』という、私にとってマジで未知のジャンルを選んでしまったことは意識していなかった。具体的なストーリーを考察する段になってようやく、『あ、やべ』と気づいたのである。
かといって『駄洒落』を今さら別の物にするのも面倒くさい。そもそも『なぞなぞ』とか『駄洒落』とか、そういうのは苦手ではないものの、特別得意でもない。
オリジナルでなくとも、早々うまい『駄洒落』など思いつく脳にはなっていないのである。『駄洒落』は言葉遊びの基礎みたいなものだが、頭は普通に堅い方だ。
とはいえ、『顔面(岩塩)に効く味だった』と自分で指定した瞬間から、『料理を試食する』という動作は組み込まねばならなくなったのは間違いない。
ここから何とか導き出した展開が、『料理対決系のテレビ番組に呼ばれた有名料理人が、あまりにも不味いと感じた料理になんとコメントするかでめちゃくちゃ悩む』、という私の現状を映したようなものだった。
ほぼ執筆中の心情をシンクロさせたような主人公に、延々とコメントの内容を考えさせて『1077文字』、当然ながら未完に終わっている。
おもしろくできたか? なんて意識する暇もなかった。ただ書いた、それだけの時間だった。
うーん、まあ、作家としての短期的なメンタルはこんなものでいいのかもしれない。すなわち、制限時間に追われつつも『何でもいいから書く』、という精神だ。
あんまり自分を追い込むと自滅するタイプなので毎日は無理だろうが、時にそうした荒療治も必要になる日が来るだろう。
理想は長時間、集中して書けることだけど難しいと理解しているので理想にとどめておくことにする。一日の内に使う時間を、どれだけ執筆に回せるか? を考えた方がいいかもしれない。
まだまだのんびり活動は続くだろうが、自分なりにがんばっていこう。
以前はちょくちょくやっていたので、そこまで気に病まないようにしましょう。どうせ誰かに見られることを意識した作品でもありませんし。




