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593回目 2020/10/28

 久しぶりに一つ完結できました。


 一回目にきたお題は『永遠の冬』。これだけで終末世界感が伝わってくる設定だと思うのは私だけだろうか?


 というわけで、ほぼほぼフィーリングから舞台が『氷河期に突入した地球』に入ったわけだが、そこからどのように設定を盛って行くかが問題になる。


 必須要素(無茶ぶり)を見てみると、『ゴキブリ』の文字が。『即興小説』ではちょこちょこ出てきた無茶ぶりアイテム(生物)だが、『冬』と聞いての連想から割とあっさりネタができあがっていた。


 いわく、北海道には『ゴキブリ』が出ないらしい。土地柄や気候などの複合的な要素があるのだろうが、少なくとも『一定以上の寒い地域』には生息しづらい生き物だと見ていい。


 そこから『『永遠の冬』と呼ばれる時代に突入して数百年、食料を巡って争いあう人間たちはシェルターにこもって糊口をしのいでいた』、みたいなあらすじが浮かんできた。


 途中で絶滅指定された(という設定の)『ゴキブリ』を登場させ、『見たこともない生き物』として扱うことで無茶ぶりを完遂。


『1076文字』書いたところでちょうど時間がきて、完結設定をつけることができた。久々の完結作品に、ちょっとテンションがあがる。


 反省点がないではない。タイトルを『氷河期の地球で』と脳死でつけてしまったが、『ゴキブリ』らしき生き物を見てもまったく動じず、平気で触る人間の違和感を強くするには悪手だったかもしれない。


『永遠の冬』の要素を隠し、もう少し迂遠(うえん)で意味深なタイトルをつけていた方が、よりオチの部分であかした『舞台は氷河期に陥った地球』という部分に驚きがあったことだろう。


 今回のタイトルだと、内容をより楽しむためという意味では失敗だ。私の判断だが、面白味を半分は失ってしまっている気がする。


 内容はそこそこうまくできたと思っていた分、こういうところで減点要素を出してしまうのは実にもったいない。


 タイトルについては、まだまだ改善点が多くあるということだろう。




 成功と失敗が同じくらい大きかった一回目の次にきたお題は、『都会の出会い』だった。先ほどのインパクト十分な舞台設定とは違い、どこか淡泊な印象を受けるお題である。


『都会』、と書かれてしまうとファンタジー的な世界観を想像しにくく、東京とか大阪とかの現実にある大都市をイメージしてしまうのもあり、ぱっとストーリーが出てこなかった。


 もう少しヒントがほしいと必須要素(無茶ぶり)を見てみると、『セリフのみ』などと抜かしおった。


 私が書く小説は、基本的に地の文の割合が大きい。セリフはラノベとしてはだいぶ少な目で、だからこそ話が進まない状態が続いてしまっている。


 そんな私に、『セリフのみ』でストーリーを作れって? マジで無茶ぶりもいいところだな。


 ……少々取り乱しつつ、やれるだけのことはやらないととプロットを脳内で考えてみる。


 あんまりコレ! といった妙案は浮かばなかったので、最初にぱっと出てきた『ナンパ』を主体にして書いていくことにした。


 文字数だけ見れば『1036文字』とそこそこ書いた方だが、構成的には起承転結の『転』までいけず、時間切れで未完となった。


 こちらの敗因は、やんわりとした状況説明を『セリフ』の中に仕込もうとして、無駄にキャラ同士の会話が長くなってしまったことだろうか。


 たぶん、見直してみたら不必要なやりとりはいくらかあったことだろう。そのせいで文字数だけは多くなった、という見方もできそうだけど。


 しかし、会話だけで地の文の役割も果たせるような書き方って、やっぱり難しい。自然体の会話でありつつ、会話の内容からキャラクターが置かれた状況を想像させるのって、かなりの技術が必要だ。


 それに今回みたいな『セリフのみ』みたいな無茶ぶりはないにせよ、会話文だけで『誰がしゃべっているのか?』を読者に一発で理解させるのもまた難易度が高い。


 この短編では基本的に二人の会話をメインに進めていったが、三人になった瞬間から異様に難しくなった。特徴的な語尾とかつけるタイプじゃないので、余計にキャラを区別させるのが難しい。


 意識しないとキャラの話し方って割と少ないパターンで回しがちなので、『即興小説』のような環境だとかなりアラが目立ってしまう。


 こういう部分はあらかたキャラ設定を事前に作っておけば、多少マシになる部分ではあるのだが。ここらへんは時間があれば何とかできる範囲だろう。そう思うことにする。


 総合して、悪くはなかったが特別よくもなかった結果といえる。うーん、もう少しがんばろう。


 ほぼあきらめているとはいえ、やっぱり『即興小説』で完結できると嬉しいもんですね。今日はいいことありそうです。


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