591回目 2020/10/26
ノリと勢いは大事だけど、それだけに飲まれちゃダメって教訓ですかね。
一回目のお題は『狡猾な冒険』。『冒険』はまだいいとして、『狡猾』っていわれても……。短い時間に小ずるい手を考えろとでも?
さらに難しいことに、必須要素(無茶ぶり)が『ラジオ』だった。正直なところ、ほとんど聞いたことがない。昔からたまに親が聞いていたのを流し聞きする程度しかないのだから、書けることがない。
さて困った、と少し考えてみたところ……『ボイスノベル』という言葉が浮かんできた。たぶん『ボイスドラマ』とごっちゃになったのだろうが、構想を考えているときにその違いに気づくことはなく。
『ラジオだったら、声だけで物語を読み聞かせる放送もやってるところがあるんじゃね?』と安直に考え、それをそのまま書いていくことにした。
あらすじは『声で読まれるラノベ風な冒険小説を聞く主人公が、突飛な言動をするキャラクターやストーリーにツッコミを入れる』という、コメディ風な作風でいった。
『冒険』はクリアできたものの、『狡猾』要素が足りないなと内心で思いつつ『922文字』で時間切れとなった。
お題だけなら、がっつりファンタジーの世界を描けたのだが、『ラジオ』と無茶ぶりをされてしまったらほぼ強制的に現代に世界を固定せざるを得ない。
だいぶ無理をしてSF的近未来世界で『ラジオ』を出すとかだろうが、そうした発想は『15分』の制限時間から解放されないと出てこない。
毎回、自分にやれることはやった、とそのときは思うのだが、アラを見つけてしまうともう少しどうにかならないか? と思ってしまう。
設定面で悩みはしたものの、文章そのものはすらすら書けた気がするので、それはまあ、救いだろうか。書けなくなるよりはマシだろう、たぶん。
と、反省を書いたそばから二回目のお題、『昼の熱帯魚』でまた翻弄されてしまうことになる。
このお題もまた、私のネタ的なひっかかりがないものだ。『熱帯魚』は飼い方も知らないし、楽しみ方もわからない。
そこから必須要素(無茶ぶり)の『イヤホン』を与えられたせいで、なぜか『喫茶店』のイメージが固まってしまいそこから舞台の変更を考えられなくなった。
何とかして『喫茶店』で『イヤホン』をつけた人物と『熱帯魚』を出さないと、となんとかストーリーをひねり出そうとした。
その結果、『ギャップや落差がある状況、環境でないとリラックスできない男の独白』という、すっごい無茶な設定で書き始めてしまった。
本当に途中から自分がなにをかいているのかわからなくなりながら、『932文字』で時間がきてくれた。今回ばかりは単純に助かったと思う。
ギャップを演出するために、一つの事柄から反対になるような行動を次々考えるのがしんどくなったのだ。なんでこんな設定にしてしまったのか。
それに、単純におもしろくない……。設定ありきで書いた小説特有の、ぼんやりしたキャラクターを書き続けていたので、執筆する側としても面白味はなかったし。
いくらなにも思いつかなかったとはいえ、もうちょっとマシなプロットが浮かぶまで待った方がよかったと反省している。見切り発車に藻ほどがあった。
タイムアタックになると、どうにも『文字数』を優先すべき目標にしがちなので注意しなければ。
大事なのは『どれだけ書けたか?』よりも『どんな物語を書けたか?』だ。少なくとも、私にとっては。
気を抜くと忘れがちになる信念(忘れちゃダメだろ、とは思う)を、ちゃんと意識しないとなぁと反省しよう。
さすがに作者も謎なストーリーを作るのはまずいですしね。なるべくストーリーをつかんでから書き始めるようにしたいです。




