589回目 2020/10/24
連続で持て余すキーワードが出たら、もう投げるしかないですよね。
一回目のお題は『初めての雑踏』と、非常にキャラとシチュエーションがイメージしづらいものがきた。
というのも、『雑踏』を『初めて』経験するようなキャラって、十中八九『子供』しかいないわけで。さらには、この日はそれ以上の発想の飛躍が出てこなかったわけで。
その上、必須要素(無茶ぶり)は『オタク』と、私の中ではさらにイメージと結びつけづらい属性が与えられてしまっては、書けるものなどなにも出てこなくなってしまった。
無理くり、自分の書いてきた分野であるファンタジーに寄せて『貴族の子供が町をお忍びで視察する』、という方針を立ててみたものの、ほぼノープランで書いていたに等しい。
久しぶりに五里霧中のまま『983文字』を書き進め、何の手応えもないままに未完で終わってしまった。果たしてなにが正解だったのか、未だにわからない。
いちおう、『貴族の子供』が『初めての雑踏』で平民の生活にある種のあこがれを持ち、『市井の生活様式にハマるマニア化する』という流れで『オタク』要素をぶち込もうとはしていた。
が、そんな展開『即興小説』では冗長でしかなく、『町に出た→従者と話しながら歩いた』、でシーンが終わるくらいの時間しかなかったのに、全部を書ききるとか最初から不可能だっただろう。
もっと会話やシーンを削ればいけたのかもしれないが、無理やりつなげただけで『中身がいくつか紛失した紙芝居』になってしまう可能性が高かった。
プロットにそこそこの流れと文字数を要する癖? が全面に出たともいえる。なにも考えられなかったからこそ、構想段階で短編用の尺を意識できなかったのだろう。
うーん……まあしょうがない! あきらめて次に行こう!
そう開き直った二回目のお題は……『帝王の夏』。やばい、貴族ネタが早速かぶった。
上流階級のあれこれとかあまり知識がないので、もうがっつり資料集めとかしたくなるがそんな余裕が『15分』であるはずもない。
ひとまず、なんちゃって『帝王』でもいいので、それっぽい雰囲気を演出しなければと流れを考えようとする。
が、そんなときに必須要素(無茶ぶり)の『十二使徒』を見た時点で、『あ、また詰んだわ』とあきらめの境地に入ってしまった。
『十二使徒』を調べてみると、狭義(狭い意味合い)だと『キリストの弟子』的な言葉に当たるそうで、広義(拡大解釈)した場合でもそれなりの地位にいるお偉いさん? みたいなイメージがあると私は解釈した。
すでに一回目の短編で『貴族界隈ムリポ』と匙を投げていたところに連続で差し込まれたので、もはや頭が処理を拒んだ感じになりなにも思いつかなくなった。
せめてお題だけでも何とかするか、と『帝王と宰相が話し合う』シーンから書いてみた。が、やはり打開策はなにも見いだせないまま無駄な会話シーンだけをつないでいくだけになる。
その迷いが執筆速度にも現れたようで、『835文字』と最近では余裕で越えていただろう文字数でストップしていた。
これは……改善の余地が見あたらない。だっていつもは働く『発想』そのものが死んでいるのだから、もう『小説を書けない日』だったと開き直るしかない。
……そうだ! 運が悪かったことにしよう! その方がまだマシだ、精神安定的に!
…………そろそろ言い訳だけがうまくなる文字書きに落ちてしまいそうで、別の意味で落ち込みそうだ。
ときどき、無茶ぶりは無茶ぶりなんだなぁ、と思うワードがくるので『即興小説』は油断できません。
……自分のも、早く、書かないと……(いろいろあってまた停滞中)。




