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584回目 2020/10/19

 私の『即興小説』の中で、過去一の必須要素(無茶ぶり)がきました。


 本日一回目の挑戦できたお題は、『僕と失望』。なんか、このタイトルで作品を一本作れ、って言われた気分になる。


 今までのお題と違って、物語を構成する要素というよりもタイトル・主題って感じのワードに感じたのだ。あくまで私の主観でしかないが。


 それにひっついてきた必須要素(無茶ぶり)はというと……『全力のグロテスク』。なるほど、『僕』は『サイコ』をご所望か。


『グロテスク』といったら人間解体が基本(?)だが、さて『快楽殺人者』系にしてしまうと人間を開いて『失望』するのはちょっと変だ。


 あちらが求めているのは『開いた後で失望するサイコ』である。『開くこと』が目的ではなく手段であり、『開いた後』に求める答えがある系の『サイコ』でなければならない。


(そろそろ私がなにを言っているのかわからなくなってきたが、このまま話を進めよう)


 そこで私のアイディアの引き出しから出てきたのは、『魂』だった。なんで?


 まあ、ひとまず『魂』を求める『オカルト系サイコ』から始まり、『魂を見つけるために医者になったサイコ』を主人公に、初めて主治医として手術に臨むシーンを書いてみた。


 当然ながら私に医師免許も知識もない(せいぜい医療ドラマで紹介された症例や状況程度)ので、『912文字』を会話とモノローグでつなげて未完になった。


 とはいっても、本格的な医療ドラマというよりは『サイコ』な考えの人間が内側に抱える人間性を中心に描いたつもりなので、知識がなくとも描写をぼやかせば何とでもできる感じにはできたけど。


 やはり物語は見せ方が重要であって、知識はリアリティの演出をするための道具程度の認識でも大丈夫そうだ、と思った。


 こうした認識はいろんな創作や知見に触れたらころっころ変わるものなので、気にしすぎたら負けなんだけど。




 で、問題が二回目の挑戦である。お題は『哀れな鳥』と平凡……平凡? なものであったが、必須要素(無茶ぶり)が『2000字以上3000字以内』だった。


 無茶である。少なくとも『15分』でやれ、と言われてうなずける量ではない。時速に換算すれば『8000~12000字/時』になる。もう一度言う、無茶も大概にしろ。


 そんだけ書けたらこちとら苦労してねぇんだよ。ただ何の意味もない文字を打ち込むだけならまだしも、ストーリー仕立てでそんな文字数やれるわけねぇだろ。


 案の定、『1038文字』書いて挫折したわ。むしろ個人的にはよくやった方だわ。今のところ私の限界は『4000字/時』程度だからな!


 ……と、ちょっとキレ気味になったのは仕方ない。本当に理不尽だと思ったもの。始めた瞬間に試合放棄しかけたもの。これくらいの愚痴、こぼしてもいいと思う。


 でも、『即興小説』で長年書いてきた猛者はできるんだろうなぁ……。いや、ここまで理不尽になると速筆の中でもさらに選りすぐりの速筆たちしか達成できないんだろうけど。


 あ、ちなみに私が今回書いた内容は『かごの中の鳥と野生の鳥、比較対照にされるけどどっちがかわいそう?』みたいな問答を学生キャラにやらせている。


 答えは出ないまま、コメディチックなやりとりでフェードアウトしてしまったので、その後の展開は私を含めてわからないまま。まあ、『即興小説』の未完作品あるあるだ。


 にしても、ふと思ったが『即興小説』って書けば書くほど『はったり』だけが磨かれていく気がする。なんだろう、短いフレーズでそれっぽく書く能力? みたいな?


 もちろん、深く読み込んだら整合性なんてあったものじゃないんだろうけど、その場のノリと勢いに任せて『そういうもんか……?』と思わせる力の経験値がたまっている。そんな気がしてきた。


 小説はフィクションであり娯楽であるからして、漫画よりは厳しくとも『細かいことはいいんだよ!』精神も少なからず必要だ。ファンタジー系の作品をメインにするなら特に。


 ポジティブに考えると、ごまかし力を鍛えることでファンタジーをより『読ませられるもの』にできる可能性が高くなる、と言い換えられる、かも?


 それを知るには、やっぱり小説を書いて評価してもらう他ないんだろうけど……本当、書くの遅いんだよなぁ、自分。


『15分』で『2000字以上3000字以内』書けたら苦労しませんよ、マジで。


 何度でも言えますが、現状の速度じゃ絶対無理ゲーです。他の特殊能力持ちを当たってくれ、と言いたいですね。


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