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573回目 2020/10/8

 よけいなことをしなかったら、二つとも完結できたかも知れません……。


 一回目の『即興小説』は『名前も知らない寒空』と、何ともいえないポエミーな感じのお題が与えられた。この時点でちょっとどうしていいか、一瞬わからなくなる。


 さらに、必須要素(無茶ぶり)は『外国語・外来語禁止』とまさかの言語縛り。要するに『横文字禁止』ってことだが、無意識に使ってしまいそうで意外に神経を使うことになった。


 それに物語のヒントが『名前も知らない寒空』しかないので、本当にイメージが難しかった。下手したらまた荒廃した終末世界になってしまうし。


 少し考えた結果、実際に『なんと呼ぶかわからない空』をイメージしてしまったので、『環境破壊が進んでナノマシン的なもので住環境を整えた地球』を描くことになった。


 下手なSF風味になってしまったし、設定的にもなんかいろいろ雑だったが、普段の私ではあまり思い浮かばない発想だったので書いているうちは少し楽しかった。


 文字数は『772文字』とあまりふるわなかったが、その分それっぽい設定を書けた気がするので満足している。ついでに完結もできた。


 悪く言えば書けることがあまりなかった、というだけなんだけど。即興の設定でモブっぽいキャラが、作中世界にはない『青空』に思いを馳せる……って、かなり地味だし。


 簡単に言えば、展開の発展性がない。何か事件が起こったわけでもないし、『青空』のことを考えたところで何かキャラの心情に変化があったわけでもない。


 気分的には、ただ昔はこうだったんだよな~、って懐古(かいこ)に浸ってた誰かをクローズアップしただけだ。SF要素があったとは言え、なんだこれは?


 細かいところでつっこみどころは多いけど、完結させたことはきちんと進歩だ。誇ろう。




 で、二回目の『即興小説』はというと、『男同士の海風』って一回目以上にイメージがわかないお題がぶち込まれた。


 もう『遠洋漁業』しか思い浮かばなくて、荒波にもまれる海の男たちが網を引いて「うおおぉ!!」してるシーンがこびりついて離れなかった。興味がない分野の発想の乏しさよ。


 ちなみに必須要素(無茶ぶり)は『ビール』。よし、洋上で酒盛りさせるか! と開き直れたのは一分くらい思考停止した後だったと思う。


 そうして適当に決まったあらすじは『すしチェーン店で仕入れに転属となった営業マンが、なぜか遠洋漁業の船に乗せられはきまくる』という、ひでぇ話になった。


 だいたい吐き気をネタにするだけのワンシーンで『882文字』を書き、最終的に未完となってしまった。


 実は最後、ちょっと時間が余ったから一文付け足そうとして強制終了となったため、完全に私のミスで未完を逃した短編になる。もったいない。


 まあ、内容は『即興小説』なのでなきに等しいのだけど。そもそも、『遠洋漁業』とか長丁場の過酷な労働環境にいる男たちが『ビール』とか持ち込んでんのか? という疑問もはれない。


 それを言ってしまえば、漁師でもない人間をノリと勢いで漁船に乗せるな、ってつっこみもどこからか聞こえてきそうだし。


 うーん、やっぱり雑なストーリーはつっこみどころが満載だな。きちんと設定を考えて作れる時間に感謝しよう。


 すでに『完結』が『とりあえずの達成感を味わえる手段』になっていますが、まあそれでいいかな、と。


 あんまりこだわりすぎたらそれこそ『完結』なんてできませんしね。自分に緩いくらいが、私にはちょうどいいです、多分。


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