571回目 2020/10/6
今回は二つのお題に関連性というか連続性がありそうだな、と感じました。
一回目のお題は『正しい、と彼は言った』、なんて物語の冒頭に使われてそうなものだった。
実際、小説の書き出しに使えそうな感じだったので、ありがたくそのまま冒頭に書かせてもらったが。まあ、最初に出さないと後でお題の存在を忘れることもあるから、って理由もあるけど。
そこに合わせる必須要素(無茶ぶり)は『ミュンヒハウゼン症候群』。ちょいちょい現れては短編の条件をひっかき回していく虚偽性障害である。
今までも何回か襲来してきたが、基本的に『嘘つき』と呼ばれる症状に『正しい』なんて『彼』に言わせるわけで。
そこの矛盾をどのように構築していくか? でまた頭を悩ませることになる。
少し考えたところで、『嘘をつく行為』が『正しい』といえるだけの理由を用意してやればいいんじゃないか? と思い、ちょっとファンタジー要素に頼ってみた。
結果、『超能力と呼ばれる異能に突如目覚めた主人公は、徐々に存在感が消えていく恐怖をごまかすように虚言や自傷に走るようになった』、というシリアス気味な展開ができあがった。
個人的には感情が乗る系のストーリーになりそうだったので、『962文字』ほど書いている最中はそこそこ楽しかった。時間は足りなかったけど。
しかし、こういうローファンタジー系? って『なろう』じゃない場所ではあまり需要は多くないのでは? とふと思ってしまう。
『即興小説』で出される作品を勝手に『リアルより』だと思っているからかもしれないが、『超能力』的なものを出すのってカテエラ起こしてるんじゃないか? と不安になったのだ。
まあ、周りにどう言われようと私にはこういうのしか書けないから、最後は開き直るしかないんだけど。
なぜか急に不安になってきた気持ちをごまかしつつ、二回目のお題を見てみると『汚い私』だった……気のせいか、一回目の『正しい、と彼は言った』と相性がいいお題な気がする。
なお、必須要素(無茶ぶり)は『いま話題のあの人』。一瞬、リアルにテレビで見る人を出すか? とも考えたが、創作はあくまで架空の人物が無難だと考えやめておいた。
それはさておき、『汚い私』と『いま話題のあの人』って、属性的に結構真逆なんじゃね? と思いながら眺めて、何かアイディアが浮かんでくるのをしばらく待った。
で、ひとまず『汚い私=ホームレス』という連想から、ひとまず主人公がホームレス生活を送っている描写を入れて、書いている途中でどうするかをまた考えていく。
そうして決まった流れが、『いまメディアで話題になっている芸能人である「私」が、ホームレス役でキャスティングされた映画の役作りでリアルホームレスになっている』、という設定である。
憑依型とかカメレオン俳優とか言われている人って、役作りのために綿密な取材とかするんだろうけど、ここまでやる人って実際にいるのだろうか? 創作の中では見かけたキャラだけど、個人的に少し気になる。
こちらは『977文字』と、ひとまず私が書こうと思っていた設定はにじませて終了したので、まったく何を書いているのかわからない中途作品にはならなかった。
にしても、少し読み直してみると私が書くキャラクターって「あー」とか「うー」とか、台詞にはいる前にうわ言のような台詞を口走ることが多い。
たぶん、私も自分の思いを言葉にするとき、こうした『会話の間をつぶす』ためだけのうなり声を上げるからかもしれない。
相手に何をどこまでどうやって言おうか、って考える時間がほしくなるから、自然と間をもたせようと出てくるのがうなり声だ。無意識かつ自然のものなのでしかたない。
が、それはあくまでリアル私の生活上の話であって、創作の中のキャラクターには関係ない。むしろ、もっと多様性を持たせて個性を広げるべきだ。
なので、今度からはこの「あーうー」癖をなるべく出さないように意識したいと思う。思うだけで、どこまで反映されるかは相変わらず不明だけど。
「あーうー」内閣、ってのがありましたよね、昭和の総理で。うろ覚えで詳しくないんですけど、誰でしたっけ?
まあ、知っている人がいればいいです。私がとっさに書くキャラはそんな感じでした、ってだけですので。結構使ってるっぽいので、私の思考するときの癖、でもあるのかもしれませんね。




