567回目 2020/10/2
この日も一個完結できました。ちょっと調子いいかも……?
一回目にきたお題は『不本意な絵画』。『絵画』で表現したもの――たとえばテーマが『不本意』か、それを鑑賞した人が『不本意』に感じたか、で解釈は変わってくるな、とまず思う。
そこから必須要素(無茶ぶり)を確認すると……『トイレ』。なるほど、鑑賞した人が『不本意』に思うのも仕方ないな、と瞬時に理解する。
というわけで、『トイレの中で発見した絵画について考える』、という謎のシチュエーションが浮かんでしまったのでそのまま書いていくことになった。
結果として『994文字』を書いて完結できたのは……うん、よかったと思っておこう。
最後はだいぶ駆け足になって書き上げた気がするが、完結は完結だ。自分で文句は言わない。あんまり卑下すると、自分で勝手に落ち込んでしまうし……。
短編で書いたのは、読み返すとほとんどが『絵画』の解説だったように思える。まあ、『不本意』だと思うような理由を『絵画』に求めないといけないので、感情を喚起するための助走として仕方なかっただろう。
にしても、『不本意』に思うというだけの設定でよく『絵画』で描いた情景が浮かんだものだ。なんかアポカリプス的終末世界をイメージして、主人公が見たらしい『絵画』を描写していったけど。
しかし、なぜそんな仰々しい『絵画』を『トイレ』に設置したのか? 私が書いたことながら、物と場所と目的がいっこうに見えない配置である。
しかも、作品の現場は『レストラン』と設定したのだからさらに謎の采配になってしまった。だってほら、個室のドアを閉めたら終末世界を描いた『絵画』がこんにちは、だぞ? 意味不明じゃね?
……いかんいかん。自分の作品にツッコミをいれだしたらキリがない。
完結できた。今はそれでいいのだ。
というわけで、無理やり反省を終わらせて二回目の結果について考えていく。
お題は『彼と消しゴム』で、全く同じか似たようなお題を前にもらったことがあったのでよかった……わけもなく。
『消しゴム』が地味に難しい題材で、どういうシチュエーションで出すか、があまり鮮明なイメージを伝えてくれないのだ。
さてどうするか、と必須要素(無茶ぶり)を見てみると……『ポエム』。純粋にきっつい。詩なんて普段書かねーよ、回りくどい表現は使うかもしれないけど!
と、誰に言い訳しているのかわからない叫びを心の中でしつつ、仕方ないので地の文で『ポエム』っぽい表現を用いてみることで妥協する。読者側がどう思うかは知らん。
肝心の内容だが、もうよくわからなかったので『授業中の教室で後ろの席からクラスメイト(=彼)の様子を観察する女子』、というラブコメなんかにありがちなシーンを描くことになった。
ただし、登場人物二人の間に恋愛っぽい要素はなかった。本当に、主人公である女子生徒の人間観察、って感じの描写にとどまったように思う。
そんなエセヒューマンドラマみたいなシーンを『983文字』書いたところで、時間切れになってしまった。
今回は二つとも、割と筆が進んだ方ではある。しかし二回目に関しては、オチが全く見えない状態で書き進んでいったので、読み直していても終わりが見えないままだ。
あー、でもたぶん、ひとしきり観察と考察をしていった後、授業の声をBGMにして退屈そうに窓の外でも眺めるのだろう。
なんか、変化がない日常に少しの刺激を、みたいな空気を醸し出していた短編になったので、ため息とともに散っていくワンシーンって感じが強かった。
『即興小説』は時間がないからか、普段の自分の作風ではあまりやらないようなこともやっている気がする。無意識ながらの挑戦、と言えば聞こえはいいか。
自分も知らない意外な一面を知る……というほど大仰でもないし頻繁には出ないけど、自分の心に余裕があればそんな痕跡も楽しめていいな、と思った。
ただし、長編の方はあんまり手を着けられませんでした……今度はゲーム断ちが必要かもしれません(おい)。




