547回目 2020/9/12
今回も例のごとく二敗です。短編、本当苦手だなぁ。
この日も『即興小説』の一回目を始めたわけだが、お題が『どうあがいても王』と状況が微妙にイメージしづらいものがきた。
『どうあがいても』からして、『何をやっても思い通りにいかない』、みたいなあきらめの印象が強い言葉になる。だが、今回のお題でなってしまうのは『王』だ。
一般的な見方だと、ネガティブとポジティブが渋滞しているお題になっているが、果たしてどうしたものかと考えていた。
その間に必須要素(無茶ぶり)を見てみると、『テレビ』という小道具が与えられた。この瞬間に『王』とひも付けされて出てきたのが『クイズ王』だった。
テレビの制作にかかる費用がかなり節約できて、かつ知育バラエティという立ち位置ことから年齢層の広いファミリー層を主要ターゲットにできる強みがあるクイズ番組。
その中でも、クイズの正答率の高さや回答までの早さが目立つ出演者を、時に『クイズ王』と称してブランド化する傾向はよく見かけるようになった。『東○王』とかがまさにそれ。
そんな感じで、『ひょんなきっかけから一般人参加型クイズ番組に応募した結果、なんやかんやでクイズ王になってしまって逃げ出せない』、というストーリーを思いつく。
他に妙案があるわけでもなかったのでとりあえず書き始め、『856文字』書いたところで時間切れになった。
威力としては弱いものの、私が好むジャンルである『勘違い・すれ違い』系の要素を含んだ短編だが、実際に主人公が『クイズに正解している』ことから、要素は薄めになった。
あとは、相変わらずモノローグが長い。たぶん、私のふだんの生活におけるモノローグが長いからそうなるのだろうが、これはもう修正不可能かもしれない。
そして、必須要素がいくら『テレビ』とはいえ、番組収録の観覧なんか見たことないのによく書こうと思ったな、と後になって思う。
時間制限があると、面白いかどうかはさておき、とにかく目の前にあるネタに飛びついてしまうのが作家という生き物なのだろうか?
まあ、長編もまともに完結させられない半端者が名乗るには、まだまだおこがましいのだが。
と、軽く自虐が入ったところで二回目の挑戦を振り返ってみよう。
お題は『神の医者』で、『神の』ような腕を持った『医者』か、存在そのものが『神の医者』なのかの二択をまず選ぶ必要がある。
今回の私は後者――種族としての『神』が、権能(職業)として『医者』をしている、という設定で行くことに。
そこへあわせる必須要素(無茶ぶり)は、なぜか『沖縄』。残暑がまだ残っている季節なので、普通に『バカンスに行って休暇を楽しむ神様』の映像が浮かんだため、それを採用して書いてみた。
『884文字』書いたところで未完となったが、個人的にはもう少し書けた気がしないでもない。
形式的には、『バカンスにきて帰りたくない主人公(医者)』と『急患(神様)がいっぱい出てさっさと帰ってきて欲しい助手(神様)』の、電話っぽい力を用いた対話形式で進めていった。
私の執筆傾向として、口語はキャラが自然としゃべればどんどん出てくるので、文字数だけなら稼げると思っていた。
しかし、いかんせん『神様』の詳細設定を書きながら考えていたことが災いしたのか、ちょいちょい指が止まっていたのがロスになっていたのかも、と自己分析してみる。
まあ、反省点はあれど『パリピ風の天才』と『まじめ風の凡才』を会話でケンカさせるのが楽しかったのでよしとしよう。
そう思えば、キャラ同士の言い合いを『即興小説』ではあまり書かないので、楽しめたのはよかったのかもしれない。
欲を言えば、そのまま完結までもっていけてたらなおよかったのだろうけど。……そろそろ無い物ねだりをする癖、意識的にやめようかと考えている。できれば、だけど。
日課として定着しているのはいいんですけど、最近は筋トレの直後とかに執筆時間が固定されているので、ちょっとしんどい状態での書き物が多いですね。
少し体を動かしてからの方が頭はよく回る、なんて聞きますけど、ダイエット目的で始めた筋トレ直後は疲労の方が強いですね。変な時間に定着しちゃったものです。




