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537回目 2020/9/2

 今回は一勝一敗で、久しぶりに満足できる一勝ができました。


 というわけで、一回目に挑戦したときに出てきたお題は『急な理由』。これまた具体性に欠けるお題で戸惑いは強かったものの、シチュエーション自体は限定されるためがんばれば何とかなる。


 そう考えて他の手がかりを求めて必須要素(無茶ぶり)を見れば、『1000文字以上』と単なる字数制限だった。最近はできているけど、『1000文字以上』は普通にしんどいんだが。


 こうして『急な理由』だけでストーリーを作ることが確定したわけで、どんな『理由』をでっち上げようか少しの時間悩んでいたら、あるシチュエーションが浮かんだ。


 すばり、『デートの約束をしていた彼氏にドタキャンされた女性が、別の女性と腕を組みながら町に消える彼氏の背中を目撃する』……という、よくある浮気現場発見シーンだ。


『即興小説』では最初に浮かんだネタを書き始めないと、『15分』じゃぜんぜん時間が足りなくなる。ので、それを採用して書き始めると、以外と指が動く動く。


 終盤は描写が駆け足になったものの、『1048文字』と必須要素の条件を達成しながら完結まで持って行くことができた。


 ストーリー的にもやりたいことはおおむね詰め込めたので満足した……のだが、やっぱりラストの一文が残り十数秒程度しかなかったので、ちょっと歯切れが悪い文章になってしまったのが心残りではある。


 展開としては、『彼氏が女と遊ぶなら、自分も男と遊ぼう』という、ダブルデートならぬダブル浮気みたいな状況になり、どちらにとっても『急な理由』となるようにできたのはうまくいったと思う。


 我ながら、ここ最近で一番手応えを感じた短編になった。細かい部分で気になるところはあるが、目をつむれるレベルだったのもうれしい。


 あとやっぱり気づいたのが、会話文でつなげないとストーリーってなかなか進まないんだな、と。地の文や情景描写がつい多くなってしまう私の書き方だと、時間の流れがすっごいゆっくりなのを改めて知った感じがする。


 いわゆる『描写の密度』はあまり考えずに執筆をしているので、もう少し意識しながら書いてみた方がいいのかな? と反省材料にしてみる。


 まあ、次の日になったら覚えていられるかはわからんけれども。




 そんな意味があるのかないのかわからない反省をしてから、少し時間をあけて二回目に書こうとした時、お題が『進撃の処刑人』とどこかの漫画みたいなワードが与えられた。


 それに添えられた必須要素(無茶ぶり)など、『大統領』なんてあつかいが難しい役割だし、一回目以上に難儀な組み合わせでやってこられたものだ。


 少なくとも、キャラクターとして『処刑人』と『大統領』は出さないといけない。しかし、『大統領』ってあんまり私のアンテナに引っかからない役職なので、どう描写していいかわからない。


 それをいったら『処刑人』もそうだけど、こちらはまだファンタジー作品の異名とか人格とかで、それっぽく書いたら出せるからやりやすかったりする。


 しかし、『大統領』ってなかなか自作で出す要素ではないし、かといって私が好んで読んでいる作品の中に出てくるわけでもない。


 印象はぶっちゃけ、某米国のトップくらいしか思いつかない。……ムン保有国? 知らんなぁ(わかる人だけわかればいい小ネタ)。


 そんなわけで、『世界の悪に仕立て上げられた大統領が、本当の独裁者になることを決めた出来事』みたいなシーンを書くことになった。


 何でそんな場面を? と自分でも疑問だが、最初に浮かんだそれっぽいシチュエーションがそれしかなかったから仕方がない。


 ってか、『進撃』ってついた『処刑人』ってなると、もう『虐殺』ルートしか思いつかなかったんだよね、正直。かの有名な漫画は読んだことないけど、イメージだけならおおよそわかるし。


 ってなわけで、事件を起こした『大統領』執務室を舞台に『935文字』まで書いたところで未完に終わった。


 ぶっちゃけ、難しい話をする人たちの硬い表現って、ワンテンポ考えなきゃならないから指は少し重くなる。頭良さそうな人の話し方って癖があるから、よけいに考える時間がほしくなるし。


 なので少し文字数が少なくなってしまったが、それより『大統領』が想定よりもやばい人格破綻者として描かれていく過程に驚いている。


 いや、まぁ、『抗議デモをしている民衆の中に、元死刑囚の死刑執行人を殺人容認込みでつっこませる』とか、マジで独裁者みたいなことさせたら、そりゃあ驚くよ。


 なんでこうなったのか、今でも私にはわからない。ただ、『この物語はこうなのだ』とささやく誰かがいたんだ。頭の中の小人さんかもしれない。


 決して、うちに秘めた破壊衝動みたいなものの表れではないはずだ。……そうであってほしいと、これを書いている私は思っている。


 いちおう、『進撃』のイメージに引っ張られただけだと思うことにしています。


 長編における予定調和な破壊活動とかは目こぼしできるんですけど、『即興小説』みたいなとっさの発想でそうなると、マジで夢日記の心理診断みたいな感じがして言い訳したくなるんですよね。


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