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536回目 2020/9/1

 本日も二敗です。もはや恒例です。


 今回最初のお題は『生きている魔王』。なんだか『なろう』との親和性が高そうなお題で、書きやすいかも? と思ったら書きやすかった。


 ロジックとしては『生きている』=『死んだと思われている』と捉え、テンプレでも見かける『魔王』が自分の死を偽造してちゃっかり生き残る、みたいな流れを採用した。


 ただし、『生きている魔王』にクローズアップしすぎた結果、特に何をするでもないシーンを描写して、だいたいが記憶を振り返る回想形式で終わってしまった。


 なんか……なんだろう、たまに短編とかで見かける、始まる前から終わった感のある構成になってしまったような気がする。


 ちなみに、必須要素(無茶ぶり)は『やかん』だった。私の想定は百パーセントファンタジーだったので、小道具として登場させた『やかん』は悪い意味で強烈な存在感を放ってくれた。


 人間からの襲撃から逃れた魔王が、たき火で『やかん』をあぶって白湯を飲む、なんてシーンのどこに需要があったのか、今でも謎である。


 そんな哀愁漂う元魔王の回顧録(かいころく)に『1016文字』書いて、最後は時間切れで未完に終わった。


 ちょいちょい誤字をしたりもしつつ、全体を通しては『書きたい』と思った流れを素直に書けていると思う。話の内容やクオリティはさておいて。


 しかし、やっぱり完結に至らせるだけの適切な尺はわからなかった。ノリで書いてたら楽しいけど、終わりを定めず突っ走るこの感覚、『15分』の『即興小説』だとあんまり役に立たない。


 ペース配分とかストーリー構成とか、じっくり考える時間がないんだから仕方ない、と思うしかない。『15分』でできることなんて限られてるんだからね。いいわけに聞こえそうだけど。


 にしても、なんで私は『魔王』が戦いに疲れた理由の一番大きな要因として、『女性だけで構成された討伐隊に水浴び(=お風呂)をのぞかれたから』なんてものを入れてしまったのか。


 くたびれた男のサービスシーンとか、想像でもいらない気がする。しかし、うーん、思いついたものをそのまま書いただけだし、それも仕方ないよな(思考放棄)。




 そんなこんなで次の挑戦をしたところ、お題に『愛、それは会話』と名言っぽいけど案外普通のことを提示されてしまった。


 なのに、ちょっとロマンチスト要素を含むお題に添える必須要素(無茶ぶり)が『ペロペロ』とか、中々に悪意を感じざるを得ない。


 ……いや、考えようによっては『ペロペロ』をしゃべり尽くして生まれる『愛』があるのか? ほら、なんかこう、オタクっぽい話で盛り上がっているときに唇を何度も執拗に『ペロペロ』と……。


 ないな。うん、変なことを言った。というか、私が想定するシチュエーションがやばくないか? なぜ視覚的に変態ルックなものへとシフトしていく? 悪気はないぞ、一応。


 と、誰に対して言い訳しているのかわからないまま、かなり取り合わせが悪く感じたお題と必須要素に頭を悩ませていると、急に何かが私の頭にささやきを落としていった。


『ペロペロ』って、人間がやらなくてもよくね?


 そうして、『動物園のアナコンダに毎日入園料を払って愛を語りにいく男性』という設定が浮かんできたのだ。やっぱり変態ルックな設定だった。


 自分の発想力にそろそろ乾いた笑いしか出ないが、『957文字』書いて未完に終わったのは良かったのか悪かったのか。


 がんばって最初は『愛を語る彼女=蛇』を隠そうと努力はしたのだが、早々に人間じゃない動きを取り入れなければならず、中途半端な隠蔽をしただけで効果は微妙。


 やっぱり『蛇』だと、人外の動きが目立ってしまうので、人間と誤認させられる描写のレパートリーが少なくなってしまうのは痛かった。


 いや、作中でも警察に通報させたような変態的なシチュエーションを前に、何を真剣に悩んでいるんだ? と我ながら思わなくもないが。


 あと、女性をくどくボキャブラリーの少なさにも地味に落ち込んだ。ナンパ経験なんてないし、そもそも女性や蛇に対するほめ言葉なんてほとんど知らないので、単純な勉強不足になってしまうのだけど。


 今回の反省を活かし、どう言葉を尽くせば蛇に好意を伝えられるか勉強してみようかと思った短編だった……え、そっちじゃない?


 ほら、自分のペットに『あぁ~、かわいいねぇかわいいねぇ!!』って構い倒す、溺愛系飼い主さんもいるじゃないですか。


 あのイメージの亜種でやったんですけど、何か一つの対象にのめり込んだことがないと生々しい描写はできませんね。ここが想像力の限界なのかもしれません。


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