526回目 2020/8/22
今回も二敗です。
この日の一回目に『即興小説』を始めたときのお題は、『どす黒い王』といかにもファンタジー設定好みのワードが与えられた。
それとペアを組まされた必須要素(無茶ぶり)はといえば、『ペペロンチーノ』というちょっと判断に困る料理が一品。
あくまで私の感性だが、『どす黒い王』みたいなファンタジー系の設定に、『ペペロンチーノ』みたいな現実感が強い食べ物を合わせると、ファンタジー色が中途半端になってしまうきらいがある。
ファンタジーならファンタジーで世界観に浸っていたいのに、普段の生活で耳にする単語――今回なら『ペペロンチーノ』――が現れたら、多少なりとも冷める感覚に陥りそうに思えるからだ。
なので、正直この二つは食べ合わせが悪いなぁ、と思いつつ書いていくことにした。あらすじはお題を重視して『どす黒い影のようになってしまった王様』を中心に描写していくことに。
短編だからかあらすじがつたないからか、どうにも『どす黒い王』の紹介程度の内容にしかならなかった上に、『886文字』書いて未完に終わってしまった。
ちょっと『どす黒い王』の不気味さ・奇抜さを表現するのに意識が向いてしまい、描写に迷いが生じてしまったことが時間切れの大きな要因だっただろう。
『どす黒い』という解釈を『影の人型』みたいになったとして、魔物のような動きをするようになった王様と、世話をする従者の恐怖をどう表現するか? で時間がかかってしまった。
王様は化け物扱いされるような行動を、従者は以前の王様を知っていながら化け物のようになってしまったことへの戸惑いと恐怖心を、それぞれ描写したくなったのだから仕方がない。
で、最終的には『どす黒い王』の人外じみた動きを描写する途中で終わってしまい、短編としてはかなりおそまつな状態で終わってしまった。残念ながら、それが当時のできるすべてだったのだ。
あとは、私の癖で情景描写(登場人物のいる場所や風景、行動など)を長く書いてしまって、よけいに時間がなくなってしまっているのだと改めて思う。
セリフよりもまず、周辺状況の説明を入れないと話を進められないような書き方で固まっているようだ。まあ、別に嫌いではないので修正する気はないのだが。
でも、『即興小説』とは相性が悪いのは確実だろう。未完がこれだけ続いたら、自覚せざるを得ない。まあ、ぼちぼちやっていくか。
と、反省したのかしていないのかわからないまま、二回目に突入。与えられたお題は、『最弱の同性愛』というどう判断したらいいのかわからないものがきた。
『同性愛』は、自分の性別からして真っ先に男同士を考えてしまったが、BLはさすがに私にはまだ早い世界なので描写は無理だと判断。
なので、まだ抵抗の少ない女性同士で描くとしたのだが、今度は『最弱』のあつかいに困る。いや、『最強』でも描写できる自信はないが、『最弱』ってどうすればいいのか?
少し悩んだ結果、いわゆる『きらら系』みたいな『同性愛っぽい臭わせ』程度に収まれば、『程度が低い=最弱』としていけるんじゃないか? と解釈した。
で、必須要素(無茶ぶり)に与えられた『しゃっくり』をきっかけに、『しゃっくりが出てしまったので近くにいた友人に止めてもらおうと頼む』という、取り留めのない日常シーンを描くことに。
そこでちょっとの『同性愛』エッセンスを組み込めればいいや、と思って『しゃっくりを止めるための驚かしとして告白をする』シーンを挿入した。
が、結局『1009文字』書いたところで強制終了を食らってしまった。ちょうど友人キャラが告白をした、いいところで終わってしまったので、こちらもいろいろお膳立てに時間をかけすぎた嫌いがある。
というか、私の場合どんな描写でも『書きたいシーン』に行くまでの『下準備』に時間をかける傾向が強いようだ。何というか、伏線を入れるために文章が長くなる。
あんまり意識したことはなかったけど、私は舞台設定や環境設定がそこそこしっかりしていないと書けないタチなのかもしれない。
適当に話を作って、適当に話を進める、という方法が無意識だとできなくなっている。私の中で一種のテンプレが作成されているようだ。
これはこれで間違いじゃないのだろうけど、私の中のテンプレがあるからこそ、手軽にいろんな作品を買くことができない部分もあるのだろう。
下準備が必要と言うことは、設定のための資料選びも必要になるということ。で、完成までの労力を想像して面倒くさくなり、手を着けなくなる、と。
うーん、ダメ人間の思考っぽいが、何とか改善できないものか。ひとまず、執筆の心理的ハードルを下げるなにかしらの方法がもう少し必要かもしれない。
『即興小説』はできるのだが、ほかの長編はまだ腰が重い。なんとかできれば、それに越したことはないのだが。
まだ自分の肉体的・精神的バランスを整える方法が自分でわかっていないかもです。インプット情報に圧倒されるとなにもできなくなるのなら、それを絞る必要があるということでしょう。
しかし、ほかの『なろう』小説とかユーチューブとか、ついつい見てしまうコンテンツが多いんですよね。デジタルな誘惑にはなかなか勝てません。




