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520回目 2020/8/16

 今回はまたしても二敗でした。好調は続かないものですね。


 本日一回目に届いたお題は、『犯人は狂気』という字面だけを真に受けたらサイコ系なお話をお望みのワードがきた。


 それに合わせる必須要素(無茶ぶり)が何だったかというと、『サッカーボール』。見た瞬間、とりあえず学校が浮かんだので、舞台をそこに設定する。


『サッカーボール』を使うのは当然ながらサッカー部なので、何かサッカー部にまつわる事件を……と考えたところ、ばちっと小さなひらめきが頭の中ではじけた(気分がした)。


 思いつきと連想のおかげで早々にできたプロットが、『学生時代が灰色だった男が、部活をがんばっている高校生に筋違いの怒りをぶつける』、という救われないストーリーだった。


 必須要素が『サッカーボール』だったので、男の怒りのぶつけ方は『備品のサッカーボールを全部割る』という、一見地味ながら結構な嫌がらせになった。


 事件そのものは大したことがないものの、『直接つながらない恨み』を『全く関係ない他人』にぶつけるという部分で男の『狂気』を演出し、条件をクリアできると書き進めていく。


 その後、『982文字』を書いて未完に終わった。時間が足りなかったのもあるが、着地点がふわっとしたままだったので時間内に完結は難しかったと思う。


 もう少し事件の発覚部分(サッカー部員の描写)を削れば、時間的な余裕はできたと思うけれど、やっぱり男にクローズアップした後の締め方が思いつかなかったのは痛い。


『狂気』といえるほどの頭のおかしさを表現しうる書き方って、書き手の私が元々狂った思考を持っているか、狂った思考をきちんと作り上げてからじゃないと書けない、と思っている。


 さすがに前者ではないと思いたいので、今回は単純に後者を選んだがキャラの設定固めが不十分だった、というところだろうか。


 私の場合、『狂気』の演出をするために必要だと思っているのは『偏執(へんしゅう)』とか『執着(しゅうちゃく)』とか、その辺の『強すぎるこだわり』にあると考えている。


『狂気』って結局は『度が過ぎていること』なわけだし、程度を弱めれば一般人でも持っている要素であることが大半なのだ。それを強調し、大きく見せて、理解から遠ざければ『狂気』は完成する。


 なので、男が何をこだわっていたのかが見えないまま、ファッション『狂気』で書き進めていったので限界がきた、と自己分析してみる。


 まあ、設定的に『過去』の執着(しゅうちゃく)は強かったのだろうけど、動機も行動も『狂気』と呼ぶにはちょっと弱かった。機会があれば気をつけようと思う。


 で、次の二回目にきたお題はと言えば、『計算ずくめのコンサルタント』……うん、わからん。


 まず『コンサルタント』という存在が私と縁がなさ過ぎて書ける気がしなかった。たまに私の生活圏に存在しない単語や概念を引っ張ってくるので、『即興小説』はきつい。


 もう前提条件からして鬼畜なのはわかっていながら、ちょっとだけ望みをたくすように必須要素(無茶ぶり)を確認してみると、『暗黒の瞳』。誰が中二を持ってこいと?


 もはや取り合わせがいいのか悪いのかすらわからん組み合わせを提示され、どうしたらいいものかと途方に暮れてしまった。まるで打開策が見えなかった。


 それでも私の頭は勝手に物語を探すよう動いてくれるもので、書けるかどうかは不明ながら『経営コンサルタントを装って詐欺師をあぶり出すおとり調査を行う』、みたいなプロットが組み上がった。


 だが、当然ながら『経営コンサルタント』の講演なんて一度も行ったことないし、似た雰囲気があった場所にいた経験もせいぜい大学の講義くらいだ。


 本当になんちゃってしか書けないとわかっていながら、張りぼてのストーリーをだましだまし書こうとした結果、『811文字』で力つきた。


『コンサルタント』の雰囲気演出に時間をかけすぎたことは否めない。というか、ネタを絞り出すそもそもから時間がかかっていたので、もぅまぢむり(言語崩壊)。


 それに『暗黒の瞳』部分も、結局は描写しきれず終わってしまった消化不良になったし。『主人公はおとり捜査に乗り気ではなく、犯罪者に囲まれて目が死んでいる』、みたいに書きたかったのだが。


 まあ、書けたところで大した内容にはならなかっただろうし、さっさと忘れて切り替えていく方が精神的には健全だ。そう思うことにする。


 さて、明日はどんなお題がくるのだろうか?


 自分にとっては門外漢な分野だ、と確信するキーワードが当てられたときの焦り方は割とひどいです。知らねーよ、書けるわけねーだろ、なんて毒づきながら書いてますね、毎回。


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