513回目 2020/8/9
今回も二敗でした。後一歩が遠いです。
今回の一回目に挑戦したとき、お題は『わたしの好きな情事』と反応に困るものだった。
『情事』っつったら、もうR18方面のイメージしかわかなかったのだが、ネット辞書で調べてみても『世間にはばかること』とか書いてあるのでそっち方面の印象で固まってしまった。
なので、内容も自然とそっち方面に偏ってしまったのだが、今考えると大丈夫だったのか? と思わずにはいられない。
別に官能系に対する特別なタブーなどは記載されていない、と思っていたので問題ないとは思いたい。しかし、『なろう』の厳しめな基準を考えると不安は募る。
一応、直接的な表現は避けているのでギリR15ですませられるレベルで収めたとは思うが、うーん、不安は強い。
あ、ちなみに必須要素(無茶ぶり)は『ノイズ』だった。割と不穏な単語だったのでホラー展開にもできたかもしれないが、『情事』のイメージに引きずられてしまったのは仕方がない。
そうして私には珍しくR18色が強い内容で書き進め、『1115文字』を書いたところで未完――またしてもタイムオーバーとなってしまった。
やっぱりもう少し時間があれば書ききれた感触があり、時間配分の甘さがまだまだ残っていると考えざるを得ない。
なお、今回の大筋の流れは『テレビの砂嵐で性的興奮を覚える性癖を持ってしまった少女の誰にもいえない悩み』という、字面だけを見ればなかなかにぶっ飛んだ設定だった。
『ノイズ』を『テレビの砂嵐』に変換して書き進めていって、思ったより文字数が増えたのが自分でも意外だったりする。完結させられなかったのは残念だけど。
やっぱりバシッと終わらせられたら、爽快感も強いのだろうけど。入力速度を速めるか、プロットを縮めるかの二択なら後者の方が労力は楽なので、何とかそちらから改善していきたい。
毎回同じことを言っているけど、毎回同じ目標がかなえられないのでしょうがない。
さて、二回目のお題はというと、『知らぬ間の暗殺者』というどうにも判断に困るお題だった。
私の解釈では『意図せぬ暗殺』――つまり『偶然』を利用して『暗殺者』を仕立て上げろ、といわれたようなものだと思った。
なんかジャンルがミステリーっぽい、と考えてしまった段階で及び腰だったのだが、それでも何か書かないといけない。
打開策はないか、と必須要素(無茶ぶり)に望みを託すものの、『右の上履き』とミステリー要素を深めそうなものをパスされては逃げ場がなかった。
一度『ミステリー』のイメージが染み着いてしまうと、他の系統で話を進められるほど私は器用ではない。というか、これまでの『即興小説』でもほぼ最初に浮かんだネタで通してきたのだ。今さら別路線を考えられるような頭にはできていない。
というわけで、『1055文字』ほどがんばって書いてみたが、結局は未完のまま終わってしまった。
一応、ネタバラシ的な話を書いている最中だったので、一回目と同じ終わりは見えていたと思う。やっぱり尺が足りなかったと言うだけで。
しかし、内容もちょっと無理があるストーリーだったことは否めない。『宿屋で深夜に仕事をしていた従業員が、客の足を意図せず蹴り飛ばして階段から突き落として殺してしまった』、というオチもへったくれもない内容なのだから。
それに同じような説明を何度か繰り返して文字数稼ぎをしたような部分もあり、純粋に『1055文字』書けたかというと我ながら疑問しかない。
『知らぬ間の暗殺者は、存外どこにでも潜んでいるのだ。』みたいな感じで締められれば、三流ミステリーもどきでも多少は見られたものになったのではないだろうか? なんて思っていたりする。
もう少し時間があれば、完結まで持って行けたのは確かだ。やっぱり、私の最適な尺は『30分』なのかもしれない。
それでも『15分』でのタイムアタックに挑戦するのはやめない。短い方が手軽だし数を打てる、という練習と位置づけたときのメリットを無視できないからだ。
なのでできるだけ早く、『15分』の間で終わらせられる尺のプロットを作れるようになりたい。未完で終わって落胆してしまうと、精神衛生上よろしくないし。
すっかり負け癖がついてしまった。そろそろ勝ちたい。勝つまで挑戦すれば、いずれ勝つ。がんばろう。
着地点が見えないままで終わってしまう、なんて状態ではなかったのが今回の救いでしょう。終わりは見えていました。速度が足りなかっただけで。
ネタを瞬時にひらめいて実行に移すまでにも、多少時間がかかりますからね。直感を信じ、迷いを捨てたら、完結できるかもしれません。できればいいなぁ……。




