511回目 2020/8/7
今回も二敗だった。しかし、一回目が致命的な凡ミスだったのがつらい。
本日一回目の挑戦はお題が『失敗のお嬢様』となり、必須要素(無茶ぶり)は『悲劇』だった。
もう組み合わせからダーク系の話を書けと言われているに等しい。これらをメインに明るく仕上げろ、というのが無茶だろう。
というわけで、ダーク路線で書かせてもらったのだが、『1038文字』まで書いておいて未完に終わってしまった。
が、今回の失態ははっきりしている。またまた私が欲をかいてしまったのだ。
あとちょっとで強制終了を食らうかもしれない、というタイミングで『もう少しだけ』と思って書き足した瞬間に終わってしまった。
それがなければ、ちょっとモヤるけど完結だとわかるキリのいいところまで書けていたというのに。ストーリーが浮かびやすくなった弊害ともいえる。
お題と必須要素からストーリーを定める速度が上がったのは同時に、書き上がったところからどう展開させられるか? のバリエーションも増やせてきた部分もある。
そのバリエーションを『せっかくだから』と手を出してしまうと、簡単に制限時間から足が出てしまう。ある意味でもったいない精神なのだが、『15分』の制限を考えれば抑制すべきだった。
とはいえ、これは言い聞かせてもたぶん修正できない部分だと我ながら思う。こういうのが書きたい、という衝動を押さえ込むのは、後々の創作に悪影響が出る可能性もある。
執筆技術や表現方法は修正しても問題ないが、執筆のスタンスはあまり変えるべきではないだろう。ある意味、作家としての自分の根幹部分だし、変に矯正して書けなくなっても困る。
じゃあどうすればいいか? といえば……まあ、前述したとおりに『欲をかかない』ことが大事なのだと思うしかない。
終わらせられるときはきっぱり終わらせる。変な余韻や後日談なんか必要ない。『即興小説』は、そういうものだと割り切ることで完結をさせられるのだ。
そう言い聞かせないとやってられない。なお、今回は後日談を書こうとして強制終了を食らった。本当、(時間的に)蛇足になるからやめた方がよかったのに……。
さて、二回目に挑戦したときのお題は『つまらない計算』。ぱっと見、ミステリーしか思い浮かばないお題だった。必須要素(無茶ぶり)も『血痕』だったし。
しかし、私はミステリーなんてまともに書いたことがないし、『即興小説』で書ける自信もない。一度でも手を着けていれば挑戦する気も起きただろうが、初挑戦するには荷が重い。
というわけで、ミステリーっぽい何かを演出しようと思っていたが、まず『つまらない計算』を『未熟な殺人トリック』と位置づけようとしたのをやめた。
何度も言うが、ミステリーなんて書いたことがなかったからだ。ノウハウがないものに手を着けたところで失敗は目に見えている。
まあ、失敗前提で挑戦する意義が無いわけではないけど。それでも、ショート短編でミステリーは無理だろ。自分の能力は自分で理解している。
そこから『つまらない計算』をひねりを加えず、そのまま登場人物にやらせることにした。あとへ適当に『血痕』を入れて、それっぽくしようと。
で、結局『1076文字』書いたところでまたしても未完に終わった。今回は一回目と違って、終われそうな感覚がぜんぜん遠いままぶつ切りにされてしまった。
展開的には『誘拐された男が小学生レベルの四則演算を監禁状態で強要される』、という意味の分からないストーリーになっている。
着地点としては、宇宙人的存在にキャトルミューティレーション(表記はあってたかどうか?)された主人公は、地球人のサンプルとしていろいろ研究対象になっていた、みたいな流れにするつもりだった。
『血痕』は、別のサンプルが反抗的だったため殺処分した時に飛散したものが、主人公に渡された食事用のトレイに付着していた、みたいな感じにしようとした。
まあ、そんないろいろ仕込んだら尺が足りなくなるのは当然なわけで。書けたのは『血痕』付きのトレイが主人公に配膳されたところまで。ネタバラシまではほど遠い。
本当、なんでそんなプロットにしてしまったのか。そもそもの段階で『欲をかいてしまった』ら、修正も何もないだろうに。
というわけで、またまた次回に期待しようという結論で終わろう。完結、がんばろう。
地の文で状況説明しながら、作者である自分の理解も深めている書き方なので、短時間での完結が難しいのは重々承知ではあります。
もうどうやって完結させていたのか、感覚的にすらもう覚えていませんよ。執筆に慣れるのも考え物かもしれませんね。




