503回目 2020/7/30
今回は久々に二勝できました。やったね。
今回一発目のお題は『有名な夕飯』と、微妙に判断に困るキーワードだった。『有名』の定義をどう定めるかによって、いろんな展開ができそうな感じはしている。
とはいえ、考えるのが面倒だったこともあり、日本の『夕食』といえばで安直に決めた『カレー』でお題をクリアすることにした。カレー、おいしいし。
で、ここにあわせなければいけない必須要素(無茶ぶり)は『バツ印』と、素直に受け取ればよくわからないワードを押しつけられた。
しかし幸いにも、『バツ印』→『ひとつなぎの大秘宝』→『ドクロ』→『毒』→『危険物』と連想がすぐにできたので、それをコメディ要素にしてみようと思いつけた。
そうして決めた流れが『激辛カレーを作る』という、今考えればユーチューバーのやっすい企画みたいなものを作ることになったのだ。
そんな『やおい(山なしオチなし意味なし)』っぽいストーリーを『968文字』書いて完結し、一通り読んだところで、まあまあかな、と感じる出来になった。
途中で自分でもよくわからない描写を入れたり、激辛要素をきちんとオチに使えたか微妙な感覚だったりと、短時間での執筆によるアラはちょいちょい見られた。
そもそも私自身が好んで料理をするタイプではないので、そうした適当さが表出した結果なのだろう。スローライフ系を書こうと思えないゆえんがここにありそうだ。
そりゃあ、自分でも『食べ物がおいしそうな描写』ができれば面白いし、読んでて没入感を足せるだろうなとは思うけど、興味がもてないとなかなか難しい。
実際、料理がクソ面倒くさいと私生活で投げ出した頃合いから、料理に対する興味は薄れたと言ってもいい。世の主婦や主夫の人たちを本当に尊敬する。
毎日自分や家族のために料理を作るなんて、私から言わせれば狂気の沙汰だ。作るのも片づけるのも面倒くさいし、せっかく作ってもさほどおいしく作れないし。
とまあ、料理関連のグチはさておき、それなりの形にできたのはよかったと思う。書ける文字数が増えてきたのも成長と言えば成長か。キーワードによってはまだぎこちなくなるけど。
そこそこ続けてきたおかげで、『即興小説』にも慣れてきた気がする。そろそろ意識してきれいにストーリーを落とせるようにがんばっていきたいところ。
そんな決意を胸に開始した次のお題は『突然のお金』。急に生々しいワードになった気がした。一つ目のお題といい、今回はどうも生活感を意識したテーマがお好みらしい。
まぁ、ぱっと思いつく『突然のお金』といえば『宝くじ』とか『公共賭博(パチンコ・競馬・競輪など)』とかのあたりだが、ストレートで行くと面白くないというよくわからん心理が働く。
お題をもらった直後はそこまで考える余裕なんてまだないんだけど、無意識にそうした物を避けた(あるいはとっさに思いつかなかった)からか、内容は結構変化球なベクトルに向いた気がする。
というのも、この俗っぽいお題にあわせるべき必須要素(無茶ぶり)が『ところてん』と、無駄に庶民感を出してきたのが原因だ。
ぶっちゃけ、『ところてん』ってほとんど食べたことがない。似たようなもので食べたものと言えば、せいぜいが『わらび餅(わらび粉不使用)』くらいだ。
作り方とか食べ方は、何となく記憶にある。それも、テレビか何かでちらっと見た程度の知識でしかないが。ぶっちゃけ、ポン酢と絡ませてすすったら百パー吹き出す、みたいなイメージしかない。
たしか、地域によったら黒蜜とかかけてお菓子みたいに食べるんだったか? 地域差じゃなくて単純なバリエーション? うーん、そういう基礎知識もだいぶ怪しい。
そんな『ところてん』を自分が知りうる知識の範囲で何とか処理し、『898文字』を書いて完結させたのは大したもんだと自分をほめたい。
とはいえ、アイディアは結構ありきたりなものから拝借したので、ストーリー的にはまたしても『やおい(山なしオチなし意味なし)』系統になってしまったのは否定できない。
ざっくり書くと、『ところてんを自作してたら、切断されたところてんと一緒にお金(小銭)が出てきた』、というしょっぱい打ち出の小槌的なプチファンタジーだ。
およそ『900文字』程度でそこまで話を膨らませることなどできず、またしてもほぼ一人の独白で終わってしまった短編だったが、完結させられたのはよしとしよう。
無理やりでも『即興小説』であれば、完結させることに意味がある。そう言い聞かせてこれからも挑戦を続けていきたい。
自分の評価としては『やおい(山なしオチなし意味なし)』に落ち着いたので、全面的によかった訳ではありませんでしたね。
まあ、『15分』でそれなりのクオリティを求めている自分の基準がちょっとおかしいのかもしれませんけど。




