496回目 2020/7/23
今回は何とか二勝できました。トータル完結戦績がほぼイーブンです。
まず一回目のお題は『空前絶後の霧』。無駄に壮大な前振りを食らったような気がした。
文節で区切って思いつくのは、正義をのどがつぶれる勢いかつテンションマックスで叫ぶ系のアレだ。イエエエエエェェェェェイッッッ!!!!(懐かしい)
あとは黒革ボンデージ姿で腰をひとしきり振ってからY字バランスのようなポーズで叫ぶ系のハードなゲイくらい。相方はあるある言ってる、霧!!(もはや誰も覚えていない)
そんな一発屋芸人のスペシャルコラボ(?)みたいなお題にどうしたものかと悩みつつ、必須要素(無茶ぶり)に目を向けてみた。
『しいたけ』……し、下ネタ?(たぶん『霧』のせい)連想がひどいことになりそうだが、当時は一応冷静に処理しようと思っていた。
結局、『829文字』使って書いたのは『○にも奇妙な物語』風ファンタジー。その開幕、といった具合か。一応、収まりがいいところまで書けたので完結にはしたものの、オチの付け方は弱い。
さんざん思い知らされているが、『15分』できれいにストーリーを落とすのって相当難しい。起承転結――は難しいが、序破急みたいなリズムでまとまりを持たせられないのだ。
今のところ、無我夢中で何とか先を書くことしかできないが、余裕が生まれたら構成を鍛えるよう意識して書いていきたい。
これは二回目の挑戦でも走だったが、私の場合、執筆のクセとして序盤・中盤・終盤のうち中盤を長々と書いてしまうクセがあるようだ。
自分では必要と思っていても、盛り込みたい要素が多いのかどうしても長くなってしまう。『15分』という制限時間で収めるようにするためには、シーンの切り捨てが不可欠になる。
それがまだ瞬発的にできていないため、締めの文章まで間に合わなくなり未完を増やしてしまうのだろう。時間が短いと感覚的に作るしかないため、長所も弱点も分析したら見えてきやすい。
難しいが、何とか日頃の執筆で意識しながら変化を促していくしかないか。
さて二回目のお題だが、『赤い眠り』だった。『赤い』ってだけで不穏な気がしてしまうのは、ホラー作品をちょこちょこかじり読みするようになった影響かもしれない。
まあ幸い? 挑戦当時は私自身寝起きだったこともあり、イメージは現状を参考に即行で決まったのはよかった。考える時間を短縮し、余裕を作るのが『即興小説トレーニング』には有利に働く。
で、必須要素(無茶ぶり)はというと、『ペットボトル』だった。たぶん、当たりの組み合わせだろう。お題との状況的にかなり親和性が高いアイテムだった。
おかげでほとんど悩まずフリック操作で書くことができ、最終的に『965文字』で完結させることができた。やっぱり、小説としてはきちんと落とせていたか微妙だが。
まあ、読み直すと『空前絶後の霧』+『しいたけ』よりはきちんとストーリーとしてまとまっているので、寝起きのコンディションがよかったのだろう。
誤変換は相変わらずあるものの、そちらはもう仕方ないものとして割り切るしかない。言ってしまえば推敲さえすれば解消できる問題なのだから、『即興小説』で浮かび上がる問題の中では些事に過ぎない。
今回で気になったのは、ストーリー展開のバランス配分。導入のそれっぽさはある程度演出できているものの、終盤にたどり着けない長さでやってしまう現状説明や探索パートを何とか短くしないと。
全体でこれくらいのものを書くから、今書いている部分はこれくらいで切り上げて――みたいな計算が瞬時にできれば改善できそうだけど、感覚でやってきた分、修正も難しそう。
次の挑戦までに覚えておいて、構成力の練習とでも思ってできればいい。なるだけ努力していこう。
自分の中で『即興小説』を書くに当たっての感覚? マニュアル? みたいなものが定まっていないのが、未完を作ってしまう要因なのだとは思います。
まだまだ執筆中にシーンごとでしか視野が広げられない証拠でしょう。全体像を最初に捉え、適切なシーンを適切な分量に収める計画を素早く立てられれば、欠点克服に近づけそうです。




