491回目 2020/7/18
今回はまだ書きやすい方でしたが、要素そのものは書きにくい内容でした。
お題の『素朴な階段』を見たとき……ん? というのが正直な感想だった。
メインが『階段』? しかも追加された属性は『素朴』って、つまりは無個性と言うことでは? そうした考えがよぎった瞬間、イメージが漠然と固定されてしまった感覚があった。
前回の反省で『柔軟』な発想を、と書いてはみたものの、やっぱり早々改善できれば苦労するはずもなく。
どうしても『15分』という時間内で形にしようと思えば、浮かんだイメージを即断即決で進めなければ間に合わない。『即興小説トレーニング』になれれば、まだ頭の使い方がマシになるかもしれない。気長にいこう。
さて、では問題の必須要素(無茶ぶり)はどんなものだったかというと……『社会に対する不満』だとのこと。
思ったよりもお堅い要素を要求されたものだ。この時点でおちゃらけた作風には十中八九できない。っつうか、社会派? とかメッセージ性? みたいな意味合いを込めなきゃいけない雰囲気をバリバリ感じた。
さぁ、どうする? 『階段』を比喩的に用いて……なんて考えられるほど、挑戦中の私に余裕はない。というか、比喩って発想をひねらせなければならない分、整合性も両立させようと思えば思考に時間をとられる。
ドストレートに『階段』を使用した方がマシだ、と判断してやっていくと決めた後、問題は『社会に対する不満』のみ。
これ、与えられた条件が抽象的でぱっと思いつくものじゃなかった。一口に『社会に対する不満』といっても、医療福祉関連やら税金関連やら教育関連やらと、冷静になればいろいろ思いつく。
が、私は基本的に不測の事態やアドリブに弱い作家なので、とっさにそんなものが思いつくわけでもなく。『社会に対する不満』が出てこない時間がしばらく続いたくらいだ。
ただ、シリアス的な話というか、ダーク的な話は一応得意分野だったこともあり、ふわっふわした状態でも書き進めることはできた。まあ、質的には微妙だったのは仕方ないが。
最終的に『871文字』で形にはなったが、どうもお堅い話題はもう少し背景を詳しく調べてからやりたいところだ。『社会に対する不満』も、どの分野のどの問題に、と具体的な標的を定めてからやりたかったところ。
『即興小説』では不可能だとわかっていながらも、やっぱり無い物ねだりというか、小説に書くに当たって安心要素になる知識は仕入れたいと思ってしまう。
う~ん、やっぱり『柔軟』とはほど遠い考え方だろうか? ないものはない。今手元にあるものの範囲で、どうやりくりしていくか、が大事だ。
と自分に言い聞かせられるのも、時間に余裕ができてから。いざ『即興小説』に挑戦してしまえば、そんなことを考える余裕なんてないわけで。
やっぱり、始めたばかりの今は『慣れ』が――『経験』が優先されるべきかもしれない。ひとまず質を無視して、量をこなすことに注力した方がよさそうだ。
一日で一回しかやってこなかったが、時間と体力があるなら『二回以上』やってみようか。『完結』の経験を積んでいけば、自ずと実力も底上げされるだろう。
ちりも積もれば山となる。つもった山が、いずれ私を助けてくれるものと信じよう。
まだ納得できる形で『即興小説』を締められている気がしないため、自分の中で終わらせ方を明確にするためにも場数を踏まないといけないと思います。
経験値効率は悪くても前には進めると、前向きに考えなきゃただの惰性になりそうで不安ですしね。




