481回目 2020/7/8
面白そうなサイトが紹介されていたので、ちょっと利用してみました。
サイトの名前は『即興小説トレーニング(URL:sokkyo-shousetsu.com)』で、その名の通り即興で小説を書くトレーニングができるサイトだ。
その存在を知ったのは『読み速』さんの記事の中で、ちょうどリンクも貼られていたので試しに開いてみた。
説明を読んでみると、いくつかルールはあったものの手軽に小説を書くフォーマットや、お題がついている上に時間制限も設定できて、執筆をする人にとってはかなりやりやすいパスをもらえた状態でできるだろう。
まあ、何も書いたことのない初心者には、短時間設定だとちょっとハードルは高そうだけど。
制限時間は『15分、30分、1時間、2時間、4時間』の中から選べて、最大文字数は二万文字。制限時間がきたら強制的に終わらせられて、後から内容の修正もできない。
それ以外には『必須要素』という、お題とはまた別の無茶ぶりキーワードを入れるかどうかを設定するくらいで、あとは『挑戦!』と買かれたボタンを押せばスタートする。
執筆後にタイトルや削除用のパスワードを書いて設定すれば、できた小説はサイト内に自動で公開される。本当に手軽に書けて、手軽に公開できるサイトと言えるかもしれない。
読む人がいるかはまだわからないが、自分で読み直した結果、誤字を一つ発見した。スマホのフリック入力で書いたのだが、『土地勘』が『立川』になっていた。どんな予測変換だったのだろうか?
ちょうど先ほどサイトを利用し、『15分』かつ『必須要素(無茶ぶりワード)』を入れた設定で一本書き上げたところでこれを書いているのだが、意外と楽しかったし自分の性に合っている感触がした。
まずお題フリーではなく、一つキーワードが設定されているのがいい。無秩序に無軌道にやらされるよりは、何か指針があった方が断然やりやすいと実際にやってみてわかった。
あとは『必須要素』が面白かった。私が挑戦したときのお題が『昼のパイロット』だったのだが、そのときに付け足されたのが『酒』だった。
パイロットに酒かよ、とか、パイロットってなんだっけ? とか、焦りとゲシュタルト崩壊に悩まされつつ、書きながらある程度の筋書きを予測して……と濃密な15分を過ごせたと思う。
お題や『必須要素』はランダムらしいが、なんでこうしょっぱなから相性が悪そうなキーワードで挑まにゃならんのか。
そんな風に思いながら、意外と時間内でそれっぽいのができてみるとたしかな達成感が芽生えた。それだけでも、何も感じず書いているよりはマシな体験ができたのは間違いない。
書けたのは756文字で、多いのか少ないのかは微妙。サイト内のデータ集計によると、『15分』で作成された小説の平均文字数は673.6文字。そう考えると、ちょっと多めに書けたのかもしれない。
Twitterのアカウントでログインしたら作者名を表記して出せるようだが、私はあいにくTwitterをしていないので匿名での公開となった。別に宣伝したいからではないので、問題はない。
個人的にはこの『匿名参加』が精神的ハードルを下げてくれていいと思う。私のようなケースはさほど多くないだろうけど、『書いて公開したいけど存在を主張したくない』みたいなよくわからない考えの人にはうってつけの仕様だと思う。
ともあれ、このサイトを利用すれば小説の執筆習慣をつけたり、ゆっくり書きたい自作に手を着ける前のウォーミングアップにしたりできそうで、私にとってはよい出会いになった。
今後の利用としては、私の場合トレーニングが主になりそうなので、集中力を高めるために『15分』の制限時間でやっていこうと思う。
失敗しても削除できるのもお手軽でいいと感じた。しばらくは即興小説に挑戦した感想をここに書き込む、っていうスタイルでもいいかもしれない。
試しにやってみたら意外と楽しくて驚きました。
作った小説のタイトルは書きませんけど、満足感を得るほかに反省点を探す機会にもなりそうで、いいサイトを教えてもらったな、と素直に思っています。




