440回目 2020/5/28
本当なら昨日の分で書こうと思っていたネタです。
武漢ウイルス対策もかねた、私が深夜に散歩をし始めてからそろそろ二ヶ月ほどが経つ。
さすがに日頃の運動不足がたたって、最初の方は毎日出かけると足がやばかったのだが、筋トレも併用していると徐々に自分の体重を支えられるようになってくる。
今ではほぼ毎日、雨天でなければ真夜中の暗闇に電池式ランタンを携えてウォーキングしている。
深夜にやるメリットは他にも、ファッション的な配慮がいらないのが大きい。高校時代のジャージを着て歩いていても、活動している人間が少ないので恥ずかしくないのだ。(個人差あり)
……とまあ、意外と散歩が続いているという話をしたいのではなく、このごろ散歩虫にちょっとした感動を与えられる出来事があった。
それは――蛍を見かけたこと。
本当に大したことではないと思うだろう。実際、私が今いる場所はそこそこの田舎ではあるが、そこまで水質がきれいな場所ではない。(失礼)
それでも、蛍の光がチカチカと浮いていることがあるのだ。一度に見かけたのは最大でも4~5匹程度でしかないが、真夜中かつ電灯の光もほとんどない場所で見る蛍はなかなかに趣深い。
普段はあまりの暗さにわずかながらも恐怖を抱いて歩いている私も、蛍と遭遇したとたんにほっこりして妙に和んだりしている。現金なもので、少しわくわくさえしていたりもする。
こうした日常のちょっとした出来事に心が動くようになった自分に少し感心しつつ、それだけ年をとったのだとも思うと複雑な気分にはなるが。
良くも悪くも心の繊細さに磨きがかかっていると思うと、本当に私は現代社会をまともに生きれるのだろうか? なんて考えることもあるだけに笑えない。
今の世の中、敏感よりも鈍感な方が楽に生きられるのはもはや暗黙の了解となっている。扱いにくくて面倒くさい人間である私がどのように生きればいいのか、その生存戦略を間接的に問われている気分だ。
ほのぼの系の蛍の話から、なんとも俗っぽい話になってしまったが、結論としてはこの感性をきちんと文章で伝えられるようになれればなぁ、と思う次第である。
……そして、書こうと思った直前に奴と遭遇したわけですよ。運が悪いなんてもんじゃありません。同じ動物カテゴリーでも、発見して受ける印象がこうまで違うのか。
どうせなら奴の足と同じ数だけの蛍を大群で拝んでみたかったわ! それだけでもう現代のファンタジー映像間違いなしですからね!! ナ○シカごっこもできますよ!! 私、男っすけど!!




