429回目 2020/5/17
ときどき、無性に思うことです。
速筆になりたい。
書きたいアイディアがぽこぽこ出てきてあふれそうになると、いつも私はそう考えてしまう。しかし、私の筆は年々遅くなるばかりでもどかしい。
長編もそうだが、短編としてさっさと書いて放流したいネタも多い。そういうのに限って、ふっといい感じのネタになって降ってきて、設定の考察やストーリー展開を転がすのが楽しくなる。
そうしたプロット構想段階では、結構おもしろおかしくできているはずなのに、いざ書き出すとなると筆が重くなるのはどうしてなのか?
以前の半分自動筆記みたいな書き方をしていた頃が懐かしい。あのころでも決して早いわけではなかったが、描写に迷ったり文章が気になったりはしなかった。
推敲しながら書く癖を自覚してからは、意識して気にしないようにしているが、すぐに結果がでるわけでもなくえっちらおっちら書いている。
それに何時間でもキーボードの前に座って書くことができる、なんてできなくなったのも大きい。太った体ではすぐに疲れてしまい、一度切れた集中力がなかなか戻らないタイプなので苦戦を強いられる。
いっそ執筆から完全に離れられたら楽なのかもしれないが、あきらめられたらとっくにやめているだろう。意欲だけはまだ残っている。長編は何とか完結させたい。
それでも、理想と現実はこうも違うのかと落ち込む日は多い。書きたい、書こうと思えた時でも、まだキーボードの前に座るとなにもできなくなることだってある。
書いて楽になれたら、なんて都合がいいことばかり考える自分が情けない。実際に書かないと、楽にはならないというのにできていないのだから。
常々思うが、『書きたい』という衝動だけは捨てないでいたい。それを失ってしまったら、それこそ私にはなにもなくなってしまうと考えてしまうから。
いつものくだらない弱音でした。気持ちが弱っているわけではないのですが、できない自分を見つけるとやっぱりへこみます。




