426回目 2020/5/14
びっくりするほど最悪の目覚めでした。
この日、私ははっきりと覚えている悪夢に遭遇した。
たまに夢に見るシチュエーションであったが、今回の内容は特にたちが悪く私のやることなすことすべてが裏目に出るよう運命づけられていた。
しかも眠っていた時間と体感時間が比例しておらず、夢の中の苦しみが実時間以上に感じられてよけいにきつい。
その夢というのが……学生時代にアルバイトしていた飲食店でのバイトである。
まず前提条件として『バイトをやめてからしばらく経った自分』が登場しており、当時の感覚で仕事ができていない点。焦りに焦り、ミスが連発も仕方がない。
次に『調理者である店主がいない』。そのくせ『客は途切れなくやってくる』。端的に言って、地獄でしかない。
さらに追い打ちをかけるのが夢特有の非現実的な現象だ。ひどかったのが『書いたはずの注文が消える』というもの。個人経営の店で注文票は簡単なメモ用紙だったので、こうなるとお手上げである。
しかもやってくる客はこっちが焦っているのをわかっていながら、『遠慮なく注文を繰り返すし会計も定かでない状態で出入りしてくるし』で、もうこちらをつぶしにきているとしか思えなかった。
途中から店主が帰ってきたのはいいものの、そこからも奇妙な出来事が続く。
焦りが加速した私が『会計をまったく計算できない』状態に陥り、『生ビールをサーバーから注ぐと確実に爆発する』みたいな嫌がらせがあったり、『店で見たことないビールジョッキ』があったり、何もかもがこっちの精神を削りにきてた。
……思い出して書くだけでも気分が悪くなる夢だった。こんな理不尽な条件でも店主は『ちゃんと仕事しろ!』と怒ってくるため、目覚める直前はもう泣く寸前だった。
二度と見たくない類の夢だが、いつかきっとまた見るのだろうなとは思う。たまに夢を見ると高い確率で悪夢になるので、本当にいやになる。
体感時間では四時間くらいぶっ続けで動いていた気がしますが、起きたら一時間ちょっとしか経っていませんでした。ふざけんな。




