419回目 2020/5/7
今さら気づいた、私の『好き』の見つけ方……です?(疑問系)
私はいろんなコンテンツにおいて『二周目』が存在しない。娯楽コンテンツ過多な時代では珍しくもなく、ぱっと手軽に消費するものとしてあつかっているのは否定できない。
ただ、そんな中でも『二回以上』視聴したい・読み直したいと思う物がまれに現れる。それが、普段意識しなくて自分でもわからなくなる『好き』の証明なのだろう。
そうした条件で自分に当てはめてみると、本当にその数が少ないことに気づく。だいたい一通り見終わってしまうと、そこで十分に満足してしまうためだろうか?
ドラマだと『HERO』あたりは何周見ても面白く感じる。普段はちょっと変わったすっとぼけたキャラでも、やるときはきっちりやる、みたいな主人公に惹かれるのだろうか?
他には『TRICK』も面白かったと思う。いいよね、どんとこい超常現象。ブックオフで大量に積まれている点が特に好感が持てる。こちらは何周も見た覚えはないけれど。
推理系でいけば、『ガリレオ』も飽きずに何度も見れるドラマだっただろうか。原理は何度見ても覚えられないけど、科学考証とか化学実験とかが結構好みに刺さった記憶がある。
……ああ、それと珍しいという意味では子どもの頃にみた『ロシナンテの災難』、だったかな? 記憶がかなり曖昧だが、そんな感じのタイトルだったドラマがあったことはすごく覚えている。
私の記憶に間違いやズレがなければ、堂本剛さんが主役で『ロシナンテ』って名前の犬(たしか介助犬)と過ごす困難の多い日常、的な話だった気がする。
俳優つながりで言えば、堂本剛さんが主演だった頃の『金田一少年の事件簿』も好きだった。私は演技などぜんぜんわからないが、それだけ印象が強く残っているとなると堂本剛さんの演技ってやっぱりうまかったのだろうか?
あんまりドラマはないかな、と思っていたが意外とタイトルが挙がるものだ。自分でも少しびっくりしている。
アニメだとドラマ同様に、かなり作品が絞られる。何度かここでも書いたが、今期で再放送をしている『ヴァイオレットエヴァーガーデン』は二周目でもかなり楽しめている作品だ。
最近だと、他には『まちカドまぞく』をアベマの無料視聴期間を利用して二周目を見た。私的にボケのワードセンスが刺さった上、日常系には珍しくきっちりと設定が作られているのが好印象だった。
二周目までは行けていないが、かなり感銘を受けた作品だと『やがて君になる』が思い浮かぶ。女性の同性愛がどうこうというより、キャラクター同士のいびつかつ繊細な関係性に芸術を感じてしまったので。
同じく『ケムリクサ』は回を追うごとに引き込まれた作品だったか。序盤の方は流し見だったのを少し公開している。少し前からニコニコなどで再放送を流しているそうだが、ちょっと手は出ていない。
あとは、『ガンダムシリーズ』は再放送してれば見る、という程度か。シリーズとして好きなのと、懐かしさが強くなって時間があったら見ようと思うくらいか。
アニメ視聴はそこまで長く続けているわけではないからかもしれないが、これ! という作品が私の中には少ない。面白い、と思った作品でも『一回でいいや』と感じることが多いからだ。
私の主戦場であるラノベでも、だいたい似たような傾向なので一度読めばブックオフなどで処分することが多かった。タイトルとあらすじとフィーリングで決めてしまうため、はずれも多かったのだ。
ただ多くの作品を読んだこともあって、二周目でもいけそうと思った作品はわりかし多い気がする。
最近購入して面白かったのは『嘆きの亡霊は引退したい』だった。『なろう』発のラノベであり、つい最近まで購入をためらっていた作品だったが、覚悟を決めて一気に購入して一気に読み終えた小説だ。
ウェブ版と多少展開の違いがあったりしつつ、大まかなストーリーは変わらないので面白かった。勘違いコメディ系は私の大好物ジャンルであり、『実際は雑魚なのに肩書きや風評によって最強扱い』は個人的にとても好きな設定なので、たぶん何周読んでも飽きないと思う。
他に『なろう』で言えば『無欲の聖女』は本当に珍しくウェブで二周読んだ作品だ。書籍化もされているらしいが、実際に読んだのはウェブ版のみなので違いはわからない。ちなみにこちらも勘違いものである。
普通のラノベで言えば、『シフト 世界はクリアを待っている』は二周読みした作品だったか。設定的にはVRMMOに近いが、そのジャンルが流行る前に刊行された作品である。文庫版で三巻まで読んだが……続き、出てたっけ?
たぶんマイナータイトルで言えば、『断章のグリム』とかは結構好きな作風だった。ホラーとミステリーと超能力要素のごった煮みたいな立ち位置(個人の意見)で、とてもラノベっぽい作品だと思っている。……グロっぽい描写はそこそこえげついが。
他にも若い私の厨二心をくすぐった『レジンキャストミルク』とか、電撃文庫を買い始めてすぐの頃に買って面白かった『12DEMONS』とかは印象深い。たぶん、ほとんど誰も知らないとは思うけど。(しかも、この二作は本棚整理のために処分しちゃったっけ……また読みたくなってきた)
これらの作品からして、私が好きになりやすい作品傾向は主人公が『勘違い』の渦中とか、『昼行灯』系とか、『天才』系とかが多いようだ。
自作に思い当たる節があるので、こういうのをまた分析してみると自分の良さ=個性がわかりやすくなりそうだ。二周目ができる作品は少ないので、資料用に取っておけば大いに参考になるだろう。
ラノベタイトルで印象深いのは、『アニメ化』していないマイナータイトルが特に多い気がしますね。メジャー路線に乗ったのを避けるあまのじゃくだったからでしょうけど。
中でも『12DEMONS』なんて誰も知ってる人いないだろ、って自信がありますね。前後編二巻完結の学園超能力(ただし一時的)バトロワ系で、対戦ルールが当時の私には真新しくて新鮮でした。また読みたいなぁ。




