411回目 2020/4/29
前に『バトルアクションあり』の作品に手を着けなくなった、って話の続き? です。
『なろう』でよく見るようになったのは『恋愛』系のジャンルだ。
いわゆる『テンプレ』と呼ばれる『悪役令嬢』とか『婚約破棄』とかはもちろん、それ以外でも興味が引かれればだいたい開いてみることが多い。
まあ、どっかで見たことがあるストーリーに当たることも少なくない。私は基本的に日刊総合ランキングから気まぐれに読んでいる程度の読者なので、既視感を排除することはさすがにできないからだ。
が、それでも読めるのはおそらく『抵抗感』が少ないからだろう。見たことがあるパターンでも、あんまり面白いと思えなくても、『まあいいか』とスルーできてしまうジャンルでもある。
そう書くと『バトルアクション(=ハイファンタジー)』に感じるものと、『恋愛』に感じるものとでは熱量に差があるのかもしれない。
前者は『書き手』である私にとって『メイン』でやりたい要素であり、後者はぶっちゃけ『おまけ』程度の要素でかまわないと思っている。(もちろん作風やテーマにもよるけど)
自分が『書き手』になったときに力を入れたいか・入れたくないか……それが、ある意味で『読める・読めない』の境界線になっている可能性は否定できない。
あとは、『恋愛』の物語における展開のスピード感が性にあっていることも考えられる。
『恋愛』って要するに『対人関係』の一つであるわけだから、どうしても『仲良くなるきっかけ』や『仲良くなっていく過程』を挿入しなければならない。
たとえ『一目惚れ』などであったとしても、やはり『相手と仲良くなっていく順序』は必要になるので、比較的ゆっくり物語が進みやすいのだ。
とはいえ、短編とかなら『起承転結の「起」だけ(プロローグ段階で終了)』の投げっぱなしとか、『起承転結の「結」だけ(すでに結果が出た後での事後報告)』の日記の読み直しとかの形式でなされる小説もある。
すべてにおいて肯定できるわけではない。なのに、気にならない。それだけ、理想も期待もないのだろう。
好きなものほど、上手になりたいものほど、身構えて気負って作品を見る目が厳しくなる。それは自分にも他人にも同じだったのかもしれない。
かといって『ローファンタジーはセーフ』とはならないんですよねぇ……。そもそも食指が動かないですし。
なんででしょうね? 現代ダンジョンとかほとんど読んだことないんですよ。超能力ものくらいは開拓してみてもいいかもしれませんけど……ハイファンっぽさが見えるとやっぱり厳しいですかね。




